活動概要 - MTKの活動

MTKの活動

インド森の民の暮らしとつながる会って?

私たち「インド森の民の暮らしとつながる会」略称MTKは、南インドのアーンドラ・プラデシュ州を流れるゴダワリ河流域に住むアディワシーを支え、現地の活動組織GBAGの構成団体である4つのNGOs(スネーハ・クルティ・プラクルティ・マイトゥリー)と連携しながら、活動している団体です。

主な活動は、南インドを実際に訪ね、そこに住むアディワシーと直接触れ合うスタディーツアーを年に一度開催しています。そして国内においては、主にインド関連の勉強会やインドの料理を皆で作って食す会や、インド映画の上映会等を行っています。

また、インドの問題ばかりではなく、時事に応じた問題や、会員のそれぞれの活動現場の報告など日本国内での活動も重視しています。現在は、「難民」として日本に逃れてきたアジアの先住民族(バングラデシュのジュマ民族)との交流も続けています。

現在、インド社会で最も疎外され、近代的な諸制度や人権の思想からも忘れられがちな人々アディワシー。彼らが人間として、また少数民族としての尊厳を取り戻し、自立へと向かっていくため、インドの現地NGOsは日々彼らと共に活動しています。MTKは、この両者の活動の若干を財政的にも支えてはいますが、最も重要なことは、これらの問題とその問題にかかわる活動を通して、私たちのほうこそ学ばせてもらうという態度を持ち、「つながり」を作っていくことだと思っています。

私たちとアディワシーは、実際には全く異なる生活様式と「文明」の速度を持って生きていますが、それでも同時代を生きるもの同士であることを強く認識したいと思っています。

私たちは、アディワシーが自分自身の存在に尊厳を持って生きていくことを応援しながら、そのために出来ることをしていきたいと思っていますが、決して強制するのではなく、最終的にその生き方を選ぶのはアディワシー自身でなければならないと思っています。

アディワシーを取り巻く現状とダム問題

イギリスによる植民地支配とその後の急速な産業化の過程で、アディワシーの森と土地と伝統文化は国家や資本家達の手によって奪われてきました。豊かな雑木林は、政府の手によりチークやユーカリのプランテーションへと姿を変えました。今ではアディワシーの多くが非アディワシーの農民(地主)たちの田畑を低賃金で耕作する「農業労働者」に転落させられています。

これに加え、私たちが訪れるアディワシーの村々は、現在ダム水没の危機を迎えています。2004年5月の総選挙で国民会議派が政権を握ったのをきっかけに50年以上棚上げされてきた「ポラヴァラム・ダム計画」が急速に動き始めました。背景には、近年インドで引き続く旱魃と多くの小農民の借金・自殺問題があり、灌漑施設の整備が待たれていました。しかし、ダムが完成すれば300近いゴダワリ河流域の村々(その多くがアディワシーの村)と、彼らの母なる森と、森の文化がダムの底に沈みます。

村人たちは叫んでいます。「ここを離れたくない、森や木々や動物たちやゴダワリ河から離れて暮らすなんて考えられない!」

彼らは、森と土地に依存した生活文化を築いてきました。再定住地に移住させられてしまうと、森と引き離されることにより、まず伝統的な共同体が壊れ、近代社会での労働問題、言葉の問題等に苦しむことが予想されます。

 

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