それが本当のことなのかは分からない。
そのことについてすべてを話すつもりもないし……。

『伝説』と呼ぶほど古いことじゃないの。
風の音に振り向いたときにふと思い出すような
そんな思い出。


 
夏の緑が好き。
めくるめく強い陽射しが
木々の葉の上で踊るの。
風と……。


 
求める気持ち。
青。

貝殻に海の音。

気だるい空気。
まどろんだ午後。

  お互いに縛り合うのにはもう疲れた。

自由になれる瞬間。
すべてを脱ぎ捨てる勇気。
胸の鼓動と……。

 

そして私は待つのでしょう。
いくつもの月が満ち、また欠ける。

透明な時間が
『永遠』という上着を羽織って、
すり抜けていく。
海潮に似た力強さで。

グラスの底には宇宙があるの。
凍えるような静寂。
『孤独』



小さな願いは水に沈み
やがて溶けてしまう。

まるで最初から何もなかったみたいに。

祈りは尽きない。