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| なんか最近トイレがおかしい。近いし、痛い。(もしかして、膀胱炎?)でも、泌尿器科は恥ずかしくって行きたくない。今から数年前、結婚はしていたけどまだ子供もいなくて正社員で働いていた頃だった。 たくさん水を飲んだりしても全然ダメでどんどんひどくなる。 意を決して総合病院の福岡K病院に行く。内科にまわされた。初老の先生だった。尿検査の後、抗生物質の注射と薬を出される。 毎日通ったが1週間しても良くならないどころかひどくなる。後の痛みも強いし、背中の左側も痛くなってくる。 「先生、薬効いてないみたいなんですけど。」 『おかしいなぁ、尿を精密検査に出してみるからそこで待ってて。』他の患者さんがどんどん帰ってしまい1人で椅子に座り待っている。電話が鳴り先生が出た。 『え!?…が出た!?すぐ行きます。』先生走って行ってしまう。(え?何が出たの?1人しか居ないから私のことだよね…)呼ばれて訊かれた。 『御主人は大丈夫ですか?』(え?膀胱炎じゃないの?普通膀胱炎って移らないよね) 「主人は何も言ってませんけど…。性病なんですか?」 『いえ、違います。ペニシリンを打ちましょう。その前に大丈夫かどうか検査します。』ナースステーションに連れて行かれペニシリンショックの検査の為注射される。しばらくすると右うでの筋にそって半分だけ赤くなる。 『すごーい。見て見て!私こんなの初めて見た。』看護婦さん達が集まってくる。 『これは珍しいねェ』私はペニシリンの打てない身体で反応も普通じゃないらしい。なんか悲しかった。 打てないことが分かった後出た薬は前と同じだった。 「効かないって言ったのに…」 個人で産婦人科と泌尿器科をやっているW医院に行った。初老の変わり者って感じの先生だった。今までの経緯を話し、もらった薬を見せた。 『私に任せときなさい。水はたくさん飲まないように。』 「え?膀胱炎は水たくさん飲めって言われてるみたいですけど。」 『あれは間違い。私の言う通りにしなさい。』 お腹触られて、古い機械でお腹のレントゲン撮られて2種類の薬が出た。お腹をこわした。(私が便秘だって言ってたから便秘薬だしてくれたんだな。でも?)なんとなく不信感を持った私は"医者からもらった薬がわかる本"というのを買ってきて調べた。ペニシリン系の薬と胃粘膜保護剤だった。(薬の副作用だったんだ…) 症状はひどくなる一方で5分から10分おきにトイレに行きたくなるし、白いかたまりが出て痛みのあまり握りこぶしに爪が食い込む。転げまわるほどの痛みでろくに歩けないし眠れない。 怖くなった私はS総合病院に行く。若い先生だった。麻酔も無しに膀胱鏡検査があった。たまらなかった。あまりの痛みに全然歩けなくなった。 『これはひどい!風邪で言えば肺炎状態です。絶対安静です。それとも入院しますか?』ただでさえ朝病院に行って、大きい病院だからものすごく時間かかって、1日何回もトイレ行って会社に迷惑かけているのに。4・5日は家で寝とくように言われる。 実際、私が抜けることでしわ寄せがくる仲間達は本当に心配し協力してくれた。しかし、年配の女性は冷たいものだった。膀胱炎というのは女性のかかりやすい病気で普通なら3・4日薬飲めば症状が軽くなる為、甘えていると思われているみたいで辛かった。こんなに耐えがたいほど痛く大変なのだから、もっといかにも悪い病名をつけて欲しかった。膀胱炎という名のせいで職場のおじさん達も心配半分ひやかし半分だった。 新薬の抗生物質と止血剤・胃粘膜保護剤が出される。1番ひどい状態からは助けられる。血液検査・超音波検査・造影検査・婦人科検査いろいろ検査されるが原因がわからない。 『腎臓に問題があるかも知れない。入院してもらって背中から針さして腎臓の組織を取って検査した方がいいかも知れない。』と言われながら結局薬が効いているみたいなのでしなかった。しかし、治らない。 『新薬は値段も高いけど、効果も高く強いので長期間は使えません。』軽めの薬に変えると悪化した。途中で何回か風邪ひいた。 『薬飲んでるのに風邪ひくなんて、おかしいですね。しかし、なんで治らないんだろう?原因は不明の難治性膀胱炎ですね。』先生は一生懸命やってくれている感じはするが治らない。おまけに手足の裏が黄色くなってきた。 申し訳無いと思いつつもK大学病院に行った。今までの経緯を話し、もらった薬を研修医の若い先生に見せた。ものすごくメモをとられていた。実際に診て下さったのは年配の先生で尿検査と超音波の検査とお腹の触診があった。 『便秘ですね。』2種類の薬が出た。今度は本当に便秘薬だった。そして、もう1つは漢方薬だった。(漢方薬?風邪薬とか胃薬とかの漢方薬飲んだことあるけど効かなかったもんなぁ)しかし、しばらくすると調子が良くなってきた。手足の裏の黄色いのも薄くなってきた。徐々に徐々に時間はかかったけど良くなった。発病から4ヶ月が過ぎていた。 病気って、病院に行くのは嫌だけど、行けば治してくれると前の私は思っていた。でも、病院によって全然違うんだ。だから、病院のランクづけの本があったり、薬の本があったりするんだなぁと…。 私の場合、1番ひどい状態から救ってくれたのは西洋医学の新薬で、最終的には猪苓湯(ちょれいとう)[猪苓茸というキノコを主成分とした漢方薬]だった。あの頃、病院の治療と併用して、免疫力を高める健康食品を自分なりに摂ってたら、もう少し早く治っていたんじゃないかなぁと今になって思う。 |