例えば出産
結婚後、子供が欲しくても長い間授からなかった。
やっとで、授かった時にはすごく嬉しくて、でも仕事も面白かったので7ヶ月まで働いた。なるべく、綺麗な音楽や花などを見てはお腹の子に話し掛けた。おっぱいが出るようにと努力もした。安産になるようにと歩いた、体重管理もした。
しかし、逆子が治らなかった。結局、予定帝王切開になった。麻酔を使うから痛いのは術後だけかと思っていたが、はっきり言ってかなり痛かった。下半身麻酔だが、子供が無事に出るまでは痛みが強く、出た後にマスクをつけられ随分楽になった。手術後、なかなか自由に動けなくて大変だった。母と妹に協力してもらい、随分助かった。
母が病気になり、妹が交通事故に遭い、自宅で母を介護しているときに次の妊娠がわかった。今度こそ、自然分娩を。前にお世話になった産院に行くと前回の出産で帝王切開しているので、100人に1人は子宮破裂の可能性があり、母子共に危険なので今回も帝王切開を薦めると言われてしまった。ショックだった。3年は開いているので大丈夫だと思っていた。
「それでも産みたい。」と言うと
「最初はそう言っていても、最終的には帝王切開する人の方が多いですよ。」と言われたので産院をかえた。
妹の友人も他で帝王切開を薦められたけど、そこで無事に自然分娩できたと聞いた。
「帝王切開後の子宮破裂、確かに多くなるとは言われているけれど実際に見たことはないですね。ぎりぎりまで分かりませんけど、あなたが望むのならご協力はしますよ。」
胎教なんて余裕がなかった。母のこと。妹のこと。自分のこと。6ヶ月のときに母が亡くなった。泣いてばかりだった。
妊娠後期
「やっぱり、下から産みたいですか?」と先生。
「はい、可能ならば出産というものを経験したいです。せっかく女に生まれたのですから。」
「僕は男だから。陣痛で痛いの分かってるのに・・・。」
「帝王切開も十分痛かったですよ。手術中から。」
「そんなもんですか?」と言ってた先生。飄々としているけど、優しく安心感がある七隈のI産婦人科の先生。
妊娠後期の診察の結果
「多分、あなたの場合大丈夫。痛みの方は分からないけど。」
明日出産が始まってもおかしくないと言われ続け3週間、頻繁に前駆陣痛は起きている。
なんと入院前日には子宮口が5.6センチ開いている為(結構異例)、1人の時にお産が始まると危険ということで日曜日に入院になった。
優しい助産婦さんの元、陣痛で苦しんでいる時に先生が入って来られた。
「あ、先生どうもです。う・・・・。」
「やっぱり、あなたでも痛むんですねぇ。もっとぽろっと産まれちゃうかと思いましたが。」
病院お奨めのレッドラズベリーティーと健康食品の紅豆杉茶のおかげか、私は非常に良い状態からのお産のスタートだった。体重は出産前+8キロ。朝の9時に入院して生まれたのは夕方の5時過ぎだった。私1人の為に先生もずっと待機されていた。陣痛の痛みも産みの苦しみも味わった後、自分で産めたことが嬉しくて
「有難うございます。無事に産むことができました。本当に有難うございます。」
と先生や助産婦さんや看護婦さんに感謝しまくっていたとき
「だから、産めるって言ったじゃないですか。」と。
(でも、本人はやはり前の先生に言われたことが心に引っかかっていますから。−100人に1人は子宮破裂の可能性があり、母子共に危険−)
後で、助産婦さんから聞いた話。
「前回の逆子のときも産めただろうね。」と先生が話していたと。

なんの病気(正常なお産は病気ではありませんが)でも、やはりセカンドオピニオンは必要じゃないかと思います。先生によって方針が違うから。自分が納得できるのが1番だと思います。

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