名古屋銘菓といえば千なり,ゆかり,なが餅。。。などいろいろあるが,
僕がお勧めするのはなんと言ってもきよめ餅である。

きよめ餅はこし餡を薄いお餅でくるんだ,熱田神宮ゆかりの和菓子で,
あっさりとした甘みが病み付きになり,名古屋に行くたびに買っている。

うちの父親は東京出張のたびに,名古屋駅にひかりが停車したとき,
10号車付近のキオスクに駆け込んで買ってきてくれていたっけ。

この間,僕もまねをして買おうとしたが,停車時間のあまりの短さに,
買うことも出来ず列車に戻らずを得なかった。父の偉大さを感じた一瞬である。

しかしながら,この銘菓には凄し苦い思い出もある。

新入社員の時のことだが,私はとある先輩が行っていた仕事を引き継ぐこととなった。
その人はさばさばした性格で,真面目ではあるが比較的ユーモアのある人と感じていた。

最後に先輩が僕の職場に挨拶に来るというので,
僕はその人にきよめ餅を買ってきてもらうようお願いをしていた。
挨拶が一通り終わったあと,飲みの席で僕はその人に対して冗談で軽口をたたいていたのだが,
それが先輩のプライドを酷く傷つけたらしく,
翌日からは殆ど口を利いてもらえなくなってしまった。

たった数ヶ月仕事を教えてもらい,その過程である程度の信頼関係を築いていたと思っていた僕には
強烈なパンチだった。正直かなりへこんだことを覚えている。
口は災いの元だということだと痛切に身にしみた。

その時に食べたきよめ餅はなんだか味気なかったのを強烈に覚えている。

その後も友達が買ってきてくれたりするたびに,あの日の失敗を思い出す。

皆様,お口にはお気をつけあそばせね。。。





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