『とはずがたり』−従来の学説とその批判−





 『とはずがたり』はその内容の特異性から極めて多くの国文学者・歴史学者・小説家その他の知識人の関心を呼び、以下に紹介するような著名な方々が研究を重ね、あるいは関心を抱いて著作に引用しています。私はこれら従来の見解全てに対して批判的な考え方を持っていますので、問題の所在を明確にしつつ私見を述べてみたいと思います。



(1)『とはずがたり』の概要を把握するために

(辞書・辞典類における『とはずがたり』と後深草院二条の記述)
三角洋一『岩波セミナーブックス古典購読シリーズとはずがたり』(岩波書店)
大岡信『あなたに語る日本文学史.古代中世篇』(新書館)
瀬戸内晴美『私の好きな古典の女たち』(福武書店)
永井路子「二条‥‥自作自演、わが恋の記録」(『歴史をさわがせた女たち』.文春文庫)
永井路子・冨倉徳次郎『歴史のヒロインたち』(文春文庫)
ドナルド・キーン『百代の過客』(朝日選書)
中村真一郎『日本古典にみる性と愛』(新潮選書)
久富木原玲『日記文学の諸相』(岩波講座.日本文学史第5巻所収)
暉峻康隆『日本人の愛と性』(岩波新書)
八嶌正治『頽廃の魅力』(岩波新日本古典文学大系月報52)
次田香澄「作品解説」(『とはずがたり(下)全訳注』.講談社学術文庫)
玉井幸助「『問はず語り』解題」(岩波文庫)


(2)通説に批判的な国文学者の見解

田中貴子『日本古典への招待』(ちくま新書)
小西甚一『日本文藝史V』(講談社)


(3)歴史学者の見方

網野善彦『蒙古襲来』(小学館ライブラリ)
細川涼一「洛東山科における寺院の成立と展開」(『洛東探訪』.淡交社)
脇田晴子『中世に生きる女たち』(岩波新書)



(4)地名に関する問題

尾崎左永子『完訳日本の古典』第39巻月報(小学館)
司馬遼太郎『三浦半島記.街道をゆく四十二』(朝日新聞社)
久保田淳『隅田川の文学』(岩波新書)



(5)宗教に関する問題

梅原猛『百人一語』(新潮文庫)
阿部泰郎『「とはずがたり」の王権と仏法』(『叢書・史層を掘る・第3巻・王権の基層へ』新曜社)

※番外

佐藤忠男・堀口慎「『あさき夢みし』解説」(『ATG映画を読む』佐藤忠男編.フィルムアート社)
田中貴子(ブルガリアの『とはずがたり』について


  ☆『とはずがたり』関係参考文献はこちら。膨大な分量です。

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