【新しい順に載せました)

    

■1. 中日新聞記事(12月14日)

[学校がつなぐ仲間たち]

【全盲の奏者迎え福祉講座 静岡市清水第八中学校】
ジャン、ジャカ、ジャーン。掛川市出身の全盲のギタリスト、服部こうじさん(35)
が、 アメリカのロックバンド「ザ・ベンチャーズ」の曲をギターで演奏すると、その流れるような指先の動きに、子供たちの視線がくぎ付けになった。
障害者との共生に理解を深めてもらおうと、静岡市清水第八中学校が1年生約120人を対象に開いた福祉講座。
生まれつき障害を背負いながらも、夢をかなえた服部こうじさんを講師に招き、アコースティックギターの演奏会を開いた。
演奏会では「さくら」「ジングルベル」など、子供たちになじみの深い曲を次々と披露した。
映画「となりのトトロ」のテーマ曲「さんぽ」では、同校の特別支援学級に在籍する
森下侑加さん(13)のピアノと合奏。
二つの楽器の音色が溶け合って演奏が大成功に終わると、会場から温かい拍手が送られた。
服部さんは
「視力が無いから、楽譜を見ることが出来ない。でも、そこで諦めないで、曲の進行を覚えるまで何度もCDを聞き込んで練習してきた。」
と、物事を諦めない大切さを伝えた。
実際にギターに触れてみた飯野佑真君(13)は「弦を弾いてみて、見た時よりも難しさを実感した。
目が見えないのに、ここまで追求できて凄い」と感動していた。
今村清かさん(13)は
「私も服部さんのように、勉強や運動などに集中して取り組めるようになりたい」
と笑顔で話した。

    

■2. ベイプレス(静岡東部の無料タウン誌)記事(11月)

[服部こうじさん お寺ライブに 大きな拍手]

ギタリスト、服部こうじさんを迎えたライブコンサートが辻の本要寺本堂で開催され、多くの人が訪れました。
天才的なテクニックに似合わぬお茶目なキャラクターでトークも盛り上がり、お寺とギターライブという意外な組み合わせに聴衆は大満足。
本要寺住職の高橋英俊さんは
「今後も、様々な催しを企画したい」
と話していました。

    

■3. 静岡新聞記事(11月5日)

[発達障害児と交流]

【ギタリスト服部さん さまざまな曲披露】

「発達障害の子供を持つ親の会・さつき」主催の
「音楽を楽しむ会」
がこのほど、静岡市清水区の辻生涯学習交流館で開かれ、掛川出身のギタリスト服部こうじさん(35)と会員がふれ合った。
服部さんは全盲の視覚障害者。
巧みな演奏に小学生から大人まで幅広い年代の20人が目を丸くしながら聞き入った。
テレビのアニメ主題歌や「ベンチャーズメドレー」などさまざまなジャンルの曲が披露され、参加者は手を叩いてリズムを取ったり、声をあげたりしながら一緒に楽しんだ。
子供たちは、ギターそのものにも関心を高め、服部さんのギターをその場で手に取り、好奇心たっぷりな笑顔でならしてみせた。

8日午後6時半から静岡市清水区本要寺で、服部さんとボサノバ歌手
ミカ・ダ・シルヴァさんのライブが行われる。
入場無料。問い合わせは本要寺へ。

■4 朝日新聞記事 2月19日夕刊

【演歌歌手 竜鉄也さん】 [踏まれて咲く 花の哀愁]

「奥飛騨慕情」は梅雨の温泉郷で生まれた。
250万枚売れ、カラオケの定番に。
演歌界で歌手による作詞作曲は珍しい。
その後も数十曲を作り、美空ひばりさんの「裏町酒場」にも曲をつけた。
 どの曲も哀愁を感じさせた。
「演歌とは人の世に踏まれて咲く花」と話していた。
どこへも一緒だった妻の美津枝さん(77)は、ステージ袖から見た竜さんの歌う姿に「道ばたに咲く花」を重ねた。
「踏まれても芽を出し、花を咲かせ、実をつける」
 わんぱく少年の人生は苦難の連続だった。
中学で視力が落ち、岐阜県高山市(たかやまし)から岐阜市の盲学校へ転校。
マッサージ師になるが、26歳で失明。
1967年に「歌だけが心のささえ」と流しの演歌師に。
独学のアコーディオンを抱え、相方(あいかた)に導かれ、高山の夜を流した。
 美津枝さんと駆け落ち。
再出発をめざした歌謡酒場の焼失と再会。
80年に「奥飛騨慕情」でデビュー、翌年に紅白歌合戦に出た。
 地方公園では福祉施設や刑務所を慰問した。
収入になるショーより、直接のふれあいを求めた。
 2001年9月、地方公演のリハーサル中にクモ膜下出血で倒れた。
それから10年。
病床を離れられないまま、高山市(たかやまし)郊外の病院で息を引き取った。
 亡くなったその日、全国デビューの前に組んだ演歌師仲間の米子偲(よなごしのぶ)さん(81)と星健二さん(75)が枕元に寄った。
米子さんが「お疲れさん。みんながお前さんに感謝しているよ」と声をかけた。
「大した男だ。いい花を咲かせて死んだよ」と星さん。
米子さんには若い竜さんが自作曲を歌った時の言葉が心に残る。
「聞いてくれますか?心の叫びです」
 葬儀には、ギタリストの服部こうじさん(35)も東京から駆けつけた。
目が見えず、将来を案じた祖母に連れられ、5歳で公演を聴き、成人後は飲む間柄に 。
「後ろを向いちゃ(むいちゃ)だめだよ」。
温かな声が忘れられない。
(記事 中沢一議)

りゅう・てつや 本名 田村鉄之助
2010年12月28日死去(クモ膜下出血)74歳
12月31日葬儀
●記事 おわり
※(注)
記事中に 「祖母」とあるが、正しくは「母」である。

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最終更新日 2012年 1月5日  Copyright(C)2008 Kouji Hattori. All rights reserved.