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私が出会ってきた「音楽」と「アーティスト」。私の「心の木=SYNCHORONICITY」の枝葉たち。
そしてこれは私だけではなくどこかで誰かと繋がっている。あなたの「心の木」は育っていますか?


☆☆金谷さんとわたし☆☆
 アーティスト「金谷ヒデユキ」。その名前を見たのは、いつもの ように会社からの帰り道、いつもの街の商店街の入り口付近だった と記憶している。もともとストリートミュージシャンが多く、その 中には以前TVなどでも活躍していたアーティストもちらほら見か ける。だから有名人がそこに並んでいたとしても不思議ではなかっ た。不思議だったのはそこにいる人が「金谷ヒデユキ」なのに、足 を止めて聞いていこうとしない事だった。かく言う私も彼が吉祥寺 でストリートを始めた頃は立ち止まらない人並みの中にいた。
(ちなみに吉祥寺は多くの芸能人が住んでいる。ロケなどではない 限り、吉祥寺は芸能人に優しい街なのである。)
 当時の私は元ユニコーンのギタリストである手島いさむ氏のバン ドに携わっていて、このバンドも吉祥寺を中心に発信をこころみて いたこともあり、何か面白い事が出来ないかと考えていた。
 ある日、同じような帰り道、「金谷ヒデユキ」を見つけた。なん だか昔、TVに出ていた(私の知っている)「金谷ヒデユキ」では ないように思えた。通り過ぎて行く人の波間から見える金谷氏は、 なんだか恥ずかしいそうにやや押さえ気味でオリジナルの曲を歌っ ていた。何曲か立ち止まって聴きいた。あらっ? 「地獄のスナフ キン」の頃とはなんだか様子が違う。でもなんだかはっきりしない な…。これが当時の素直な印象だった。
 後日、彼がお笑いを卒業し充電期間を経てオリジナル曲のアルバ ムを出していると知った。もともとアーティストを目指していた彼 がどうなって「地獄のスナフキン」としてある場所での頂点に達し たのかは今は置いておくとして、彼はある時から「アーティスト 金谷ヒデユキ」として再度この世に生まれたわけだ。なるほど、ま だ「はっきり」していないはずだ…と妙に納得した。

 金谷さん(ここから親しみをこめて、あえて金谷さんと書かせて 頂く事をお許し頂きたい)は、まずは「歌う事」が大好きらしい。 「大好きな事」を形にしている最中なのである。金谷さんの歌詞に はどきっとさせられる事が多い。時勢や人を観察する眼も「地獄の スナフキン」時代に培われているのであろう。その力量は「ボキャ 天」などでご存知の方も多い筈である。体験や現実をしっかり見据 えるのはなかなか簡単に出来る事ではない。誠実で真面目で優しく 強い人であればある程、大きな流れや出来事に対しての無力感を知 っている。這い上がり昇りつめた場所から見た景色と経験と変わっ ていく周囲の状況は彼に不思議な表現法を与えたのかも知れない。 それゆえ、金谷さんはどこか素直ではない。人が言いにくい事をさ らりと曲にのせてしまう(本人は自覚していないかも知れないが)。 金谷さんの歌はどれもどこか「痛い」。変化を伴う「痛み」を知っ ているかのようだ。

 最近の金谷さんのライブは本当に面白い。現在はVo,G 金谷さん、 バイオリン 小澤修氏、打楽器 えのっち氏での「邪道アコーステ ィックファクトリー」(通称:邪AF)の3人構成。
昨年から始まった吉祥寺アムリタ食堂でのライブは、ライブハウス とは違う空間と観客層に初めは戸惑い、手探りで試行錯誤(?)を 繰り返し、それが面白みを産み、今では固定客は勿論、食事に来た 客も、ふ…と手を止め彼の世界に引き込まれてしまう。その空間で しか出来ない事を見つけた彼の「アムリタライブ」はこれからも成 長を続けるだろう。今は彼自信がハプニングさえも味方につけて、 楽しんでいるのだから楽しくない筈がない。
ライブハウスでは邪AFメンバーにB,Keyが加わる場合もあり、アム リタとは違った音の厚みを感じながら彼の曲を楽しむ事が出来る。 時折、事務所と一体になった「?」(笑)なステージも見られるし、 歌を聞く場であるライブハウスでの彼の声には迷いのない迫力が伴 う。
路上ライブでは基本的に金谷さん一人の場合が多い。時折、バイオ リンの小澤氏が加わったり、打楽器のえのっち氏が加わる場合もあ る。その場所、その街の雰囲気を感じてのその場の選曲と金谷さん の「そのまま」が伝わってくる場である。
(ちなみに失恋のあとに路上ライブに行って勇気貰って帰ってきた のはなにを隠そうこの私)

個人的には歌を聞くならライブハウスの方が好みなのであるが、基 本的に彼は場所を選ばずに出来る(ように進化しつつある)ので、 あとはリスナーの好みの問題かもしれない。是非、都合の良い時を 選んで色々な「金谷ヒデユキ」に会って欲しい。

年齢の事は禁句なのかも知れないけれど、重ねた年月と経験と自分 とどこかから「おりてくる」ものの力のバランスを取る事が自然体 で出来るアーティストになって欲しい。

近頃珍しい「男っぽさ」を感じることの出来る数少ないアーティス トであり、「頂点」にいたというのに高飛車なところ1つないとて も人間味を感じさせる素敵な人である。出会えたことに感謝しつつ。
2004.10.22

☆他にはこんな人とワタシ…「民生くん」「X.Y.Z.→A」「Toshitaro」などなど
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