2011年4月末に発表され販売開始となった「REDSEA COMPLETE REEF CARE PROGRAM」。 一部を除き使用し3ヶ月以上過ぎました。その使用レポートを備忘録として書き留めます。基本的に良いポイントは良いと書きますが、REDSEAの宣伝ではないので効果がはっきりしないあるいは効果が認めらないものは正直に不明あるいは効果がないと致します。またこのプログラムは計測キットと添加剤と併用して投入することが基本ですが計測キットがない部分で使用し感想をそえて記述している部分もあるので当初からお含み置きをお願いします。購入のご参考になれば幸いです。 |
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私の水槽の環境。ケアプログラムを使用しているのは45cm規格水槽。たった50リッター程度の小水槽であり、100リッターもの大型水槽から比較すると見方によっては危険水槽である。しかし約2年前にVSVによる低栄養塩水を得てからミドリイシなどを中心とする20種類以上のサンゴを継続飼育している。SEPCは以下である。 ろ過:エーハイム500 と ハイドール内部式(ZEOゼオライト入) スキマー:SA2011 と 海道河童小(オゾン2時間投入) 照明:カミハタ24wネオビーム、クリスタルエリート24w×2 水流:コラリア1 |
従来サンゴ飼育は窒素系廃棄物(NH3、NO2、NO3)の処理がうまくいかずせいぜい2週間程度が飼育の限度であった。しかしその後飼育器具の開発・改良により飛躍的に飼育が年単位で可能となった。しかしそれでも最終の廃棄物の硝酸塩N03は10〜20ppmも存在しSPSサンゴには致命的であった。 現在45cm水槽の水質パラメータ(NO3:PO4-Xに使用よる) NH3:0.1mg/liter NO2: 0.1mg/liter 以下。NO3:0〜5mg/liter PO4:0.1mg/liter Mg 1100 〜1200ppm Ca 400〜450ppm KH:6〜10 現在のタンクメイトは ニシキヤッコ7cm とハナゴンベ4cmのみ |
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水槽に炭素源を投入しバクテリアの働きでNO3やPO4を低減するウオッカメソッドがアメリカのリーフクラブなどで紹介されたのは約10年前ほど。当初 ウオッカのみの投入はその後バクテリアの分布のひずみを起こすことがわかり、修正が必要とされることとなった。ウオッカだけでなく酢・砂糖・を加えたVSV方式に移行するがこれでもビブリオ、エロモナスなどの悪性バクテリアに対しては制御不能で私も数匹魚を失っている。 |
2011年4月末に発売されたREDSEA コンプリートリーフケアプログラムはサンゴの健康と色揚げを考慮した添加剤の集大成といえるべきもので、低栄養塩水質→サンゴの健康→色上がりの三段階に分けてそのガイダンスに従い継続飼育すればろ過、照明、水質が完備されればサンゴ飼育のすべてがまかなうとされる画期的な商品である。 |
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PART-A 低栄養塩水の実現:NO3:PO4-Xの実際 NO3:PO4-Xはセメダインのような匂いがする。舐めてみるとピリッと辛い。その成分はアルコール系統のような成分に思えるが当然企業機密。バクテリアを急増殖させることでバクテリアが増殖する際にNO3を低減する。また働きは詳細に公表されていないがリン酸塩PO4の低減に関与するバクテリアも影響を与え、硝酸塩の低減よりは緩慢であるが確実にリン酸塩を低減する。NO3PO4−Xのすごいところはバクテリアの分布を制御し、魚の感染症を防ぐ役割をもたせているところでありこれはVSVでは実現できない部分である。そのため安全に低栄養塩水が得られる。 100リッターの水に当初NO3の状況を専用テスターで計測しそのNO3の量に応じてこの添加剤を入れる。NO3が10〜50mg存在する水槽には100リッターで3mlという極微量を入れる。早いところで数日間でNO3の低減が見られるという。私の水槽では約50リッターであるので毎日1ml程度入れていたがN03がゼロ付近になるとその半分でよいのでたった0.5mlしか入れていない。 |
上記のグラフは私の水槽の状況のレポートである。旧テストキットでの計測なので多少ずれがあるかもしれない。しかし当初リッター当たり5mg程度あった硝酸塩が10日経過後 5mgから1mgに低減している。その後2週間でほぼゼロになり旧テストキットでは赤の変色は見られない。途中で水換えしているが20%程度なのでこれが低減に寄与したとも思えない。オゾンを炊くとオゾンは水中のアンモニアを直接硝酸塩に変化させるのでやや上昇したが2日もすればまた元通りである。その後5月25日にあやまってオゾンを10時間も投入してしまい万事休す。硝酸塩は5mgまでもどりさらにバクテリアを多数失ったようであった。しかし1週間もすれば再度ゼロ付近に元通りさせる力を証明。ただし、水中のバクテリアは徐々に失われてゆくので定期的にバクテリア株のバイコム78とバイコム21を投入している。特にバイコム21は脱窒菌であるから投入により硝酸塩の減少は早まる。 総じてNO3:PO4-Xは大変優秀な添加剤ということに。 PO4については私の水槽は0.1mg/liter以下であるが理論的に情報不足。 |
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PART-B サンゴの色上がりの実現:リーフカラーの実際
リーフカラーの解説は実に難解である。リーフカラーの説明書を読むのは専門的な知識も要求され、かつ正確な運用には精読が必要なので正直一般的でない。したがって基本的な部分はおさえつつ、効果の検証をしてみたい。 まず リーフカラーA これは サンゴのピンク色に干渉するものでありそのおもな成分は ヨウ素(アイオダイン)とされる。 ヨウ素は通常1リッターの海水に0・06ppm存在する微量元素である。そのため過剰投入は禁止。テストキットで計測し海水中にヨウ素がない場合リーフカラーAを100リッターに2ml入れる。ウチの場合は50リッターで1mlでよいことになる。テストキットはないので毎日0.5〜1ml入れている。毎日の投与は過剰気味と認識している。(理論では3日ごとに1mlらしい。)2ヵ月経過しているがこれでサンゴに悪変化がおこったことはない。ヨウ素はすばやく消去されてしまう元素らしく、スキマーが強力に働いていれば過剰投入による影響は出にくいもののようである。(これによる投入の判断は各人の責任にてお願いします。)
意外だったのはこのスターポリプ。茎の部分がピンク色に変わっていった。当初はベージュであった。(リーフカラーのを精読するとリーフカラーAの投入上限は50リッターで0.5ml程度。したがって0.5ml程度に落とすのが望ましい。0.08ppm 以上は深刻な影響を及ぼすとも) |
2011年8月13日のトゲサンゴ。当初はやや褐色系のピンクであったがあざやかなピンクに変色していった。ピンク色は落ちていない。
6月末に購入したトゲサンゴピンク。ピンクであるがやや褐色が強かった。 補足として・・・アクアリスト誌のNO57の59ページにヨウ素の解説があり、魚水槽では0.18ppmをデルフィス社は推奨しているとされる。サンゴ水槽には過剰投入は避けるべきともされており0.06ppmを推奨。しかし魚水槽はサンゴの推奨の3倍は投入することになる。(魚は生きている!)実際には0.12ppm程度では問題がないのではと考える。 ただし!REDSEAのアイオダインの計測キットの説明書では0.08ppm以上はバクテリアに深刻な影響をおよぼすとも。私は勝手に入れていますので皆様は規定量をお守りください。 |
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次にリーフカラーB これはサンゴの赤色に関与するものとされカリウムが主体である。カリウム(ポッタシュウム)はサンゴ内部の栄養素の伝達に重要な成分とされ、石灰藻の増殖にも必要な成分であるらしい。赤のサンゴは私の水槽にはないので入れても無駄だろうとは思っていたが・・実はこの成分はサンゴの成長にもかなり関与する成分であると実感した。
リーフカラーBはファンデーションA(Ca)を10ml投入するごとに1ml投入するというもの。私の50リッター水槽では1週間にCaが50〜60ppm減少することはわかっているので1週間にファンデーションAは15ml程度投入すればよい。したがってリーフカラーBは1週間に1.5ml程度でよいことになる。画像ではわかりにくいがこのリーフカラーBを入れ始めた後、サンゴの枝の先端部分の成長が確認できトゲサンゴ、浅場ミドリイシなどの枝の部分に変化が見られた。いままでにない現象なのでこれはリーフカラーBの効力と認めても良いと思っている。裏を返せば成長がなかったのはカリウム不足ということになる。ゼオライトが入っている水槽はカリウム不足になるらしい。 |
画面の上のウスコモンサンゴの縁の部分は白くなっておりそれは成長している証拠であり、うねりもしっかり確認できるようになった。これもリーフカラーBを入れてから顕著になった。
小枝を折って集積した浅場ミドリイシは枝から放射状にさらに枝をつけつつあるのはリーフカラーBを入れてから。 つまりはサンゴの新しい成長にリーフカラーBは寄与していると結論 づけたい。ただしこの添加剤の目的とする赤色の色上がりは期待できなかった。
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リーフカラーDは微量元素の集積で青の色上がりを期するものとされている。しかしこの青の色上がりはカリウムという見解もあり事実他社の添加剤は青にはカリウムと表記しているものもある。リーフカラーDの微量元素は18種類で銀、金、バナジウム、タングステンなどの金属イオンらしい。これもCaの減少に応じて投入するファンデーションAの10mlごとに1ml投入らしいのでリーフカラーBと同等に扱えばよいことになる。私の水槽の場合は1週間に1.5ml程度。 効果であるがこれは正直わからない。買って損したとも思える商品である。これをいれてから劇的にパラメーターが変化したとは思えない。微量元素なので効いてはいるのだろうがどこがといわれると一番困る部分である。書物で一般的に重要なのはカルシュウム、マグネシュウム、ストロンシウム、ヨウ素、そしてカリウムとされるのでケアプログラムでいうと リーフファンデーションA(CaとSr含有) ファンデーションD(マグネシュウム)、リーフカラーA(ヨウ素)、 リーフカラーB(カリウム)で足りるということだろうと思え、果たしてリーフカラーC,Dが必要なのかどうか疑問である。Dは一応購入したがCは色上がりの効果は緑とされるので購入していない。
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青系の色に反応したのはプラーナ種
当初購入した時のプラーナ。
半年以上経過し色が微妙に変わってきたころところどころ青い。しかしリーフDが関与したのかどうかわからない。 |
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