私たちが生まれるまで



着床すると胚はどんどん子宮内に進入し、胎盤が形成されます(図6,7)。
胎盤(Placenta)とは、ヒトを含む哺乳類の雌の妊娠時、子宮内に形成され、母体と胎児を連絡する器官で、
母体由来の基底脱落膜と胎児由来の絨毛膜有毛部とから構成されています。
胎児内のガス交換(酸素を取り入れ、炭酸ガスをだす)と老廃物の処理はこの胎盤を介して行われます。
胎児が生きるために絶対的に必要な組織です。


図6 胎盤イラスト

図7 ヒトの胎盤
胎盤をミクロでみる(右下段)と絨毛の断面が多数みられ、その中に血管の断面が認められます。
胎盤は母体側では脱落膜から母体血管が開き、そこに母体側の血液が満たされます。
絨毛はあたかもこの血液の中に浮かんでいるようにみえます(図7右下段)。
胎盤では母体の血液と胎児の血液とは直接混じわらず、酸素・栄養分・老廃物などの物質交換は血漿を介して行われています。
このため、母体と胎児の血液型が異なっていても、異型輸血のようなことは起こらない構造になっています

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