東京滞在日誌

毎週日曜日更新 (SINCE 30 SEP 2001)


3月20日

<プロフィール>


もうすぐ個人情報保護法が。。などと大人の世界では騒いでいる最中に、子供たちの間ではプロフィール交換が盛んなようである。

プリクラの交換では飽き足らず、電話やメールアドレスを教えた後の展開は、詳しい「個人情報」を記入し合うことらしい。 誕生日や血液型、住所、電話、メール、チャームポイントに至るまで、ありとあらゆる情報を交換し合う。そのメモ帳はバインダー方式で鍵までかかる。

ブームを作った大人たちがいるのだろうが、そのメモ帳を落としたら子供の遊びで済まされるのだろうか?などと考えなければいけない世の中。ちょっと寂しい気もする。

ちょっと前なら友達がたくさんできた自分の子供を見て安心するものだが、新学年や新入学する子供たちが無邪気に「個人情報」を交換することに何と声をかけていいことやら。

たままた出てきた自分の卒業アルバム。以前なら、学校が卒業アルバムや新入学の名簿などに「個人情報」を平気で載せていたものである。それを改めて見て唖然とする自分に、 また唖然とする。

学校では友達の名前以外ほとんどわからない今日この頃。親しい仲ほど共有する喜びもあるのだろうが、頼むからメモ帳を落とさないでね、そして、お互い悪い大人たちに無邪気に 見せないでね。

いろいろな意味でもうすぐ4月。




<今週のグラスワイン>


今週はフルボトルのみ。

■シャトー・ドュ・ボア・ファベロー'00 Ch.du Bois Favereau(ACボルドー・シュペリュール/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー25% 飲み頃温度/約18℃ 合う料理/ポークスペアリブチリカンソースやベーコンと野菜炒めなど
濃い赤紫色であり、やや紫のニュアンスが高いがそれが若さと濃縮さと思われる。カシスやコンポートした無花果焦がした木樽、それにグローブのスパイスの香り。凝縮された果実味に酸とタンニンが絡み複雑で豊かな味を出している。余韻の中にも思い果実味が感じられ、このワインの重厚さを見せてくれる。



3月13日

<三寒四温>


この冬はかなり健康に気をつけたので、今のところ風邪を引いていない。

来年になると忘れてしまいそうなので、備忘録も兼ねて「健康法」をご紹介。

まずは基本動作で、@「うがい・手洗い」。これは外出後には毎回行う。会社の出勤時や昼休みに後も行う。

Aは「ガム」。これは通勤の往復時などいつもガムを噛むようにしている。結構行き帰りの電車の中で風邪を引いた人の横に立ってしまっても満員で動けない時など、どうしても呼吸で菌を吸ってしまうが、 ガムを噛んでいるとそもそも口をあまり開けないし、唾液が出ているので喉に湿り気があり、風菌が繁殖しないような気がする。

Bは「シークワーサー」。昨年の正月に沖縄旅行して以来、虜になっている。かぼす(すだち)のような柑橘系フルーツの果汁で、レモンとみかんを混ぜたようなかなり酸っぱい味なのだが、 これを炭酸水とかに混ぜて飲むとすごくうまい。そしてついでにビタミン補給。肌つやがいいといわれるのも、このおかげだと思う。

あとは無理せずC「睡眠」とD「野菜主体の食事」それにE赤ワインといいたいところ。まあ、後になるほど信憑性は薄いけど。

季節の変わり目を感じさせる今日この頃。まだまだ油断大敵だが、桜情報や陽だまりの暖かさに日々心わくわくしてくるこの季節。体調を整えて楽しく過ごしたいものである。




<今週のグラスワイン>


今週はフランス集大成。

@はアルザスのリースリング。Aはロワール・サンセールのソービニヨンブラウン。Bはブルゴーニュのシャルドネ。

Cはブルゴーニュのボジョレでガメイ。Dもブルゴーニュでピノノワール。Eはボルドー・オーメドックのカベルネ・ソービニヨン。

@ 2003 Alsace Riesling (Dopff au Moulin) \2,280
A 2003 Sancerre (Lucien Crochet) \3,000
B 2001 Saint-Veran Vieilles Vignes (Domaine Jobert) \2,258
C 2002 Beaujolais-Villages (Geoages Duboeuf) \1,600
D 2002 Bourgogne Rouge (Domaine Bachelet) \3,000
E 1998 Chateau Cissac (AC Haut-Medoc) \3,820

フルボトルは次の1本。相変わらずのボルドーだが、こちらも意外とよかった。

■シャトー・ラカヨ'00 Ch.Lacayot(ACボルドー/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、カベルネ・フラン5%
飲み頃温度/約18℃ 合う料理/ビーフシチューやハンバーグ赤ワインソースなど
美しい真紅の輝きを見せる赤紫色である。色の中にもボリューム感を見ることができる。熟したフルーツや赤い花の様な美しい香りにナッツ、アーモンド等の木の実のスパイシーさあり。酸味とタンニンがよく溶け合っているので飲み口にもスムーズに流れる。若々しいがフルーティーな味わいに、少々クリーミーな柔らかさを見せる。果実味がバランスの良さを物語っている。

3月6日

<雪景色>


東京・横浜は久しぶりの雪景色。きれいだね、などと無邪気なコメントをしていたら、年末年始も降ったじゃないの、と周りに指摘されてしまった。

ちょうどその時は帰省していて見なかったから印象になかったんだなーなどと言い訳しながらも、やはり暖かい部屋の中から見る雪景色は結構いいもんじゃないか。

幸い交通機関にもそれほど影響もなかったし、靴もべとべとになるほどでもなかったし。

でもまだまだ油断大敵。今晩からもまた雪の予報。

昨年の夏は台風づくし。今年の冬は雪。大津波に大地震。自然災害もほどほどがいいが、ちょっとぐらい人間に小ささを実感できる瞬間があった方がいいと思う。もちろん、ちょっとでいいが。

いろいろな厳しい自然の試練の後には、大きな自然の恵みが待っていると期待したいものである。




<今週のグラスワイン>


今週はボルドー。この地区は大きく5つに分かれる。

1)メドック地区、2)グラーヴ&ソーテルヌ地区、3)リブルヌ地区、4)アントル・ドウ・メール地区、5)プール・ブライエ地区

赤ワインで使われるぶどうはカルベニソービニヨン(CS)とメルロ(M)。白ワインはソーヴィニヨンブラン(SB)とセミヨン(S)。
メドック地区 グラーヴ地区 ソーテルヌ地区 リブルヌ地区 アントル地区 プール地区
位置 ジロンド河左岸 ガロンヌ河左岸 ガロンヌ河左岸 ドルドーニュ河右岸 ガロとドルの間 ジロンド河右岸
Medoc (Bordeaux) (Bordeaux) Libournais (Bordeaux) Bourg
主な使用ぶどう CS
赤ワインの特徴 渋みと酸味の骨格 豊かな肉付き
テロワール 水はけのよい砂利 粘土質 最古の歴史
(Bordeaux) Graves Sauternes (Bordeaux) EntreーDeux-Mers Blaye
主な使用ぶどう SB(辛口) S(甘口) SB(辛口)
白ワインの特徴 コクがある仕上がり 貴腐ワインで有名 軽快な仕上がり

このうち、@はグラーヴのソーヴィニヨンブラン使用・辛口白ワイン。樽熟成の香りがする肉厚の味わいで酸味もあり、余韻ににがみもあるが結構あっさりしている。飲み応えのある出来上がり。

Aはリブルノのメルロを使用したセントエミリオン。Bはメドックのカルベニソーヴィニヨンを使用したセントジュリアン。共にある程度特徴があるが、この値段の割には大したことがない印象 。名前倒れの高いものに手を出さないようにしないといけない。

Cはソーテルヌの貴腐ワイン。あいかわらず蜜のような味わいだが、それほど嫌味がないのが最高峰と言われる所以か。

@ 2000 Chateau La Louviere (AC Pessac-Leognan) \4,480
A 2001 Chateau Canon-la-Gaffeliere (AC Saint-Emilion Grand Cru) \12,000
B 2001 Chateau Leoville-Las-Cases (AC Saint-Julien) \18,000
C 2000 Chateau Rieussec (AC Sauternes) \10,100

フルボトルは下の2本。

こちらもボルドーで、マンガードはなかなか美味かった。ストラクチャーの高さという表現が結構ぴったりくる。よく考えられたワインである。

■シャトー・ル・マンガード'00 Ch Les Maingauds(ACボルドー/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー35%、カベルネ・フラン5%
飲み頃温度/約17℃ 合う料理/鴨レバーステーキや地鶏ソテーオニオンソースなど 深さと広がりのある赤紫色に赤い花を連想させる綺麗な色調である。黒スグリや干しプルーンの香りに木の子、そしてミネラルの香が豊かである。ストラクチャーの高い酸味と果実味が豊かなボリューム感を造り、しっかりした深みを持つタンニンが余韻を長いものにしている。バランスも良く落ち着く味わいであるが、色々な味わいを見せてくれる一品である。

■シャトー・マジオット'00 Ch.Massiots(ACボルドー/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロー30%、カベルネ・フラン5%
飲み頃温度/約17℃ 合う料理/ビーフストロガノフや仔羊のシチューなど 赤紫色の濃さはさることながら、ルビーの輝きが綺麗な広がりを見せる。ブルーベリーや赤いフルーツの香りに湿った下草や木の実、そしてヴァニラ香とボルドーの個性を見せる。さんみとタンニンがはっきりした主張を見せる。柑橘系のフルーツの甘味であるがエレガンスに味を出している。甘味と酸味が一対化して素晴らしい味となっている。嬉しい味わい。

2月27日

<春一番>


世の中、心身共に寒々しい日々が続く。

マイナス面はいくらでも語れるので、あえてプラス面だけに目を向けると、このごろの「事件」はどう考えればいいのか。

例えば、ライブドアの日本放送株買占め。証券取引法とかに今まで関心がなかった人も、にわかに詳しくなったのではないだろうか。良い悪いは裁判所に判断してもらえばよく、 ルールにグレーな部分があれば改めればいい。いろいろな駆け引きはあるのだろうが、裏取引とかで決着できる状況では既になくなっているだけに、なかなか面白いケース スタディーである。当事者にはたまったもんじゃないだろうが、800億円とかいう次元のお金を自由に操れる人は今までほとんどいなかっただけに、新しいタイプのゲーマーの 登場を驚いてスタジアムが見つめている感じ。

これは、バーチャルから抜け出せない人が簡単に人を殺したりする、という問題に対して、バーチャルと思っていたことが現実に起こっていることを、経済界・政界共に感じさせる 事件だったのではないか。つまり、バーチャルは仮想世界ではなく、人々の「夢の世界」であるという側面があるということ。そして人々の夢は実現するのである、ということである。

そう考えると、どうやらバーチャルな空間には、とてつもないパワーがありそうである。もともとその一部をコントロールできる立場であるライブドアや楽天、ソフトバンクといった 企業が実世界にも大きな影響を持つようになっているし、その力の源はバーチャルな世界における「夢」なのかもしれない。

物理的な充足が終わりつつある現実世界。経歴や評価というものも絶対的なものがなくなりつつあるものの、あまりにも分散しすぎて、結局一部の評価基準を頼ってしまう傾向もある。 つまり、現実世界は物理的にも社会的にも自由なようで、「幹」となるものがなさすぎて、ただ生きる空間となりつつあるのではないか。それに対して、バーチャルな空間では、 真の意味で自由である。性別も経歴も物理的なものも自由にセットでき、参入も撤退も自由。ようは何でもできるのである。そうなれば現実世界よりも夢があるように感じるし、 実際現実的な、例えば古くからある成功物語やエリートコースに比べてすごく楽に高収入を得られ、高評価にもつながる。それこそドリームである。

ドリームはサラリーマンには訪れないのか?

そんなことはない。いくらでもやりようがある。

例えば、自分の肩書き。「特命係長」でもないが、表向きの肩書きと会社生活を離れた肩書きがあってもかまわない。夜の社長さん、なんていくらでも昔からあったが、 バーチャルな社長は何も問題ないし、それが現実世界にもつながる可能性はいくらでもある。

自分で自分を縛ることなかれ。

このごろの「事件」のメッセージのような気がする。



春一番も吹いたことだし、そろそろ自分の殻も破るころかも。




<今週のグラスワイン>


今週はブルゴーニュとボルドー。フランス尽くしである。

ブルゴーニュは6つの地区に分かれる。北から順に言うと以下の通り。
(1)シャブリ地区:シャルドネから造る辛口白で有名。赤はシャブリを名乗れずAOCブルゴーニュ又はブルゴーニュ Passe-tout-grains(ブレンドもの)となる。
(2)コート・ド・ニュイ地区:ピノノワールから造る赤で有名。特級畑が多く、ロマネコンティなどもここ。
(3)コート・ド・ボーヌ地区:生産量は赤が多いが、シャルドネ白の特級畑が多い。
(4)コート・シャロネーズ地区:赤白ともに手ごろ。カジュアルで1級畑どまり。ここから南には1級畑すらなくなる。
(5)マコン地区:白に人気が出つつある。
(6)ボジョレ地区:おのずと知れたボジョレヌーボの産地。ガメイのみ。

ブルゴーニュのワイン名はアペラシオン(土地名)で決まる。生産者名主体のボルドーと対照的。地方名(ブルゴーニュ全域で名乗れる)⇒地区名(ある特定地域のみ名乗れる)⇒村名 ⇒1級(村名+畑名を必ず乗せる)⇒特級(畑名だけで流通。その畑に生産者も1つしかなければ「モノポール」とも名乗れる。ロマネコンティもモノポール。)

特級(グランクリュ)は全部で30強。必ずしも味と評価が一致しないみたいだが、概ね値段は比例するみたい。そこがイタリアとかと違うところである。

@はアリゴテというぶどうから造られた白ワイン。ブルゴーニュと言えばシャルドネという土地柄の中で安価ワインの原料的位置づけ。ほとんど表に名前が出てくることはないようだが、 このワインはなかなかのものである。樽で熟成したことを示すスモーキーなバターを焦したような香りが強く、かんきつ系のフレッシュな香りも混じる。印象そのままの飲み口で厚みは ない。グレープフルーツの苦味のような余韻を短く残す。

Aはシャルドネ。造り手によってかなり変化するので、一概に特徴を見極めにくいが、厚みと優雅さはさすがである。ブルゴーニュ地方全体では4分の3が赤ワインを生産しているが、 その全体量の半分近くを赤ワイン主体のボジョレ地区で生産が行われているので、それ以外の地区では赤白半々の生産ということになる。大雑把に言えば、50%がガメイでシャルドネ とピノノワールが25%ずつ。まあ、シャブリもあるし、コート・ドールにも有名な白ワインは多い。この石灰質の土壌にあっているのだろう。ちなみにこの白はコート・デ・ニュイ。

Bフルーリーはガメイから造るボジョレの赤ワイン。なかなかの出来栄えで、軽快な仕上がり。特徴のキャンディー香も感じる。いちごジャムのような風味。タンニン酸味共にほどほど 。色も濃くない。

Cはピノノワール。薄めの色からはちょっと想像されないタンニンに強さと厚みがピノの特徴だが、これはほどほどにバランスよく、美味しい。ただちょっとこじんまりとまとまり 過ぎている気もする。この冒険心のない味でレストランでは3万円ぐらいするかと思うと、ちょっと考えさせられるのも事実。

@ 2001 Brougogne Aligote (Jayer-Gilles) \3,000
A 2002 Meursault 1er Cru Perrieres (Albert Grivault) \9,000
B 2002 Fleurie Cuvee Speciale (Domaine Chignard) \4,000
C 2001 Clos des Lambrays (Domaine des Lambrays) \13,500

今週のフルボトルは以下のボルドー2本。なかなかの味だが、このごろグラスワインで高めのワインを飲みつけているせいか、今ひとつ感動がない。1本9百円前後のワインの限界か。

■シャトー・ラ・コマンダリエ・ド・ベルタン'00 Ch.La Commanderie(ACボルドー/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン80%、メルロー20% 飲み頃温度/約18℃ 合う料理/ヒレステーキロッシーニ風やビーフのオイルフォンデュなど
濃い色合いでありまだ鮮やかな紫色がエッジに若さを見せる赤紫色。干し葡萄や野生の苺の香りに湿った土地の香、そして心地よいスギの木の香もあるトースト風も。山モモや潰したあけびの香り、それにややバターリィな香りもある。酸味と甘味がソフトに溶け合っているが余韻の長いタンニンがしっかりしているので豊かさを垣間見ることが出来る。時間と共に変化するので早めに抜栓するか、デカンタージュした方が良い。

■シャトー・デザーレ・ペリエール'00 Ch.Desire Perriere (ACプルミエール・コート・ド・ブライ/赤・FB)
葡萄品種/カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン10% 飲み頃温度/約18℃ 合う料理/ポークソテーフルーツソースやスキヤキなど
綺麗な広がりとルビーの輝きが印象的な濃い赤紫色。カシスやラズベリーの香り、そしてスミレを連想させる香りに、胡桃、ピスタッチオの香りもある。ほど宵酸味と豊かな果実味と甘苦味を見せるタンニンとそれぞれが個性的でストラクチャーが高い。それが溶け合いエレガンスで主体性の強い味わいと印象を作っている。GOOD。



2月20日

<個人情報>


このごろのダイレクトメールは少し気に入らない。

どこで調べたか知らないが、子供の名前と年齢がわかっているから届くDM。家庭教師や添削、塾の案内。

個人情報が云々される世の中で、なぜこういう状況がまかり通るのか理解できない。

何かのアンケートとかで自分が答えたりしていたのならまだわからないでもないが、自分の子供について記入することはほとんど全く記憶にない。

住民票とかの閲覧で書き留めたりしてきたものを利用しているのだろうが、そういう情報を利用しているのなら、そのことをきちんと説明し、本人が希望すればすぐに 削除するなどの姿勢がほしいものである。

いろんな危険が子供に押し寄せるこのごろ、営利だけで行動する会社が「教育」を語ること事態、ちょっと変な気がするが、そう感じるのは自分だけだろうか。




<今週のグラスワイン>


酒精強化ワインの三大産地があるらしい。スペイン南部のシェリー、ポルトガルのポート、マディラ。その他にフランスのVDNとVDL、イタリアのマルサラが有名。

@がフランスのVDL、AがVDN、Bがシェリー、Cはマルサラ、Dがポート、Eがマディラ。

@VDL(ヴァン・ド・リクール)はアルコール発酵の前に酒精強化を行うので、甘口。わかりやすく言えば、ぶどうジュースにブランディーを加えたもの。余韻ににがみが残るのが特徴。 AVDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)はアルコール発酵の途中で酒精強化をするので、やや甘口だが、@よりもワインらしい味わい。かんきつ系フルーツの香りと味。

シェリーには辛口タイプのフィノと、そのフィノを熟成させたアモンティヤード、それにシェリー特有の生産工程であるフロール(産膜酵母)の発生を抑えたオロロソというタイプがあるが、 Bはアモンティヤード。漢方薬のような、紹興酒のような香り。味わいも酸とにがみが強い安物の紹興酒のようで、中華料理に合いそうな感じ。Cはインクのような、腐ったものが入った 器を開けたときのようなもわっとした香りで、個人的にはとても受け付けないような匂いがするコーヒー色のワインで、あまにがく、酸味もある。料理にはよく用いられるらしい。

ポートワインには5つの種類がある。一般的にはルビーポートという黒ぶどうからタンクで2〜3年かけてつくるものを指すが、白ぶどうからつくるホワイトポート、 このふたつを合わせたトゥニーポート。スペシャルなものには、通常は付けない年号を入れたヴィンテージポートとその簡易版のレイト・ボトルド・ヴィンテージポートがあり、Dは最後のこれ。 ふつうの赤ワインの外観だが、香りは焦げたドライフルーツのような薬品のような、あまり甘さを感じさせないものなのだが、飲み口はすごく甘く、渋みも強い。見た目と香りで2回だまされた 気がする。葉巻に合うらしいので、今度試してみたいが、1本を空けるのに何日かかることやら。Eは大西洋に浮かぶマディラ諸島で造られるマディラ。これは中甘口のボアルで、4段階の 甘さの甘い方から2番目。30〜50℃の温度で加熱したワインで、特有の焦げたカラメルの色調と風味がある。喉越しに切れがあり、余韻が短い。

いづれの酒精強化ワインもたくさん飲みたくなるタイプではないが、食前や食後、あるいはデザートと一緒に軽く1杯程度なら楽しめそう。大航海時代の南の海で保存がきくことを優先に 造られた歴史がそれぞれあるようだから、薀蓄を垂れながら、食後のひと時をすごすにはいいかも。

@ NV Pineau des Charentes (Henri Geffard) \2,500
A NV Muscat de Beaumes-deVenise (Vignerons de Beaumes de Venise) \2,500
B NV Amontillado del Principe (Marques del Real Tesoro) \3,000
C NV Marsala Fine Ambra Dry Marini (Giuseppe Lombardo) \1,900
D 1994 Warre's Late Bottled Vintage Port (Warre) \4,305
E NV Madeira Boal 10Years Old (Justino) \3,885




2月13日

<ゆとり教育>


またまた教育問題が話題になっているようだが、関心が高まるのはいいことである。

先日、子供の中学校の入学説明会に行ってきたが、なかなかどうして、しっかりした先生方がしっかりとした考え、哲学の元で教育をしてくれているのがよく感じられたのはほっとした。

別に特別に受験させたわけでもなく、地域の地元中学である。それでも、昨年までに校舎も体育館もグランドも整備しなおしたので、どこもピカピカで高台にあるので眺めも抜群。一学年 8クラス程度あって、学生数も横浜市の中で指折りで、その規模のおかげもあって部活動も盛んで、県大会でも常に活躍しているらしい。歴史も横浜で新制中学が始まった時以来であり、 一番古い。

そんな中学校でも、いろいろ悩みはあるらしい。去年までは、その校舎を新築する為に生徒が不自由な学生生活を強いられたみたいで、そのせいもあってずっと学級崩壊や校内暴力が 発生していたらしい。制服がなくなったのも、その荒れたころの後遺症らしい。今は、少なくとも先日の説明会ではそんな雰囲気は一掃されており、教室もすべて見学できるように されていたが、変な生徒も崩壊しているクラスも見られなかった。

学校の先生が代わる代わる登場して説明をしてくれたのだが、共通して印象に残った点がひとつ。それは盛んに「いつでも意見を寄せてください」というフレーズ。そもそも説明内容も いろんな意見をきちんと取り入れて、話し合いの上に決めたことを行っている印象があった上に、常に「井の中の蛙」にならないようにしようという謙虚さがうかがわれた。もうひとつは、 実は「ゆとり学級」のクラスが結構重要な役割をしていること。「ゆとり教育」=「知識量の低下」を危惧する声が強いが、実は「知識量」より、知識を得たいという意欲と好奇心の 育成の方がよほど重要なことに気がついた結果が「ゆとり学級」であり、学校によってかなり差がでているようだが、この中学ではうまくいっていることを感じた。

具体的に何をやっているかというと。地元の町工場での体験実習や、その社長さんに話をしてもらったりなどなど、地域と生活に目をむけさせるものが中心。幼稚園でのボランティアなどと いうものもある。身近に幼稚園生を見ることも少ない中学ぐらいの生徒に体験させると、最初はいやがるらしいが、最後にはだいたい別れを惜しむぐらいに打ち解けるらしい。

バーチャルな世界ばかり広がって、どんどん人間性が失われていくこの世の中。表情・感情・体温・情熱・感触などなど、もっと等身大のものを実感させる教育が重要であることに共感した。

いろいろ教育に問題はあるだろう。でもまだ公立中学でも擦れていないことを知って、ちょっと驚いたのと、ちょっとうれしかった。まだまだ捨てたもんじゃない。




<今週のグラスワイン>


今週も新世界ワインにこだわり。オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンなどにいろいろな広がりができている。

下の@はニュージーランドの白ワインでソービニヨンブラン。AとDはオーストラリアの白と赤で、リースリングとシラーズ。シラーズはオーストラリア以外ではシラーと呼ばれる。Bは南 アフリカで開発されたピノタージュを使用。ピノタージュはピノノワールとサンソー(エミルタージュ)を交配させた独自品種。Cはアルゼンチンのマルベック。Eはチリのカルベニソービニヨン。 いづれもぶどう品種名がタイトルに出ているので、85%以上使用がわかる。

@はライムのようなかんきつ系の香りで、果実味を連想させる。そのとおりソフトなタッチで少しの酸味も感じるが、徐々にはちみつに近い味わいとにがみがあって余韻も長い。Aはバターを 焦したような香りがし、すっきりとした飲み口。Bは初めての味だが、酸とタンニンを強く感じるがボリューム感はそれほどなく、あっさりとした余韻。Cははっきり言って変な香り。スモーキー でハーブの青臭さと焦げたプルーンのような香りでタンニン分だけが強調されたバランスの悪いワイン。Dはしっかりとした骨格で長めの余韻。Eはオレンジががったガーネット調の 色で湿った木のような香り。収斂が強くフルボディー。

@ 2004 Marlborough Sauvignon Blanc (Kaituna Valley) \2,500
A 2001 Delatite V.S. Riesling (Delatite) \2,780
B 2001 Pinotage (Morgenhof) \2,350
C 2000 Luigi Bosca Malbec (Luigi Bosca) \2,400
D 2002 Pierro Fire Gully Shiraz (Pierro) \2,850
E 2000 Don Melchor Cabernet Sauvugnon (Conchay Taro) \6,010




2月6日

<ネットワーク>


共通の趣味や目標、資格などがあると、ネットワークはできやすい。同じような境遇や体験をしているので、共感しやすい部分もたくさんあるし、何よりお互い前向きな姿勢がいいのかも しれない。結婚紹介みたいにあまりにも目的が限定されているとちょっと敬遠されてもしかたがないかもしれないが、ちょっと軽いのりで参加できる会には飛び込んで みると意外と面白い。

ワインを楽しむ仲間なんて誰でも参加資格があるし、それでいて大の大人がよってたかってワインの品評をするのは結構エネルギーがあって面白い。意見が熱を帯びて、だんだん その人の価値観や人生観まで浮き彫りになってくるのもまたいい。例えば、ピノノワール縛りで飲み進めると、実は88年ものより96年ものの方がだんぜんよかったり、造り手によっては 2000年でも十分堪能できたり。実はそれは夫婦生活に例えられたり。若ければいいというものでもないが、もう少し早く飲まれた方が本人のためにもいい場合もあったり。

目の前に現実があるのだが、その受け止め方がひとによって違うし、好みも当然ちがう。結論がなければ正解もない。だから面白いのである。

日常的に結論を、結果を求められる会議や集まりばかり。そなん中で、集まって飲むだけ、なんていう目的だけで十分なのである。

そういうつながりが、多分一番長く続くネットワークであり、それが貴重なつながりになっていくような気がする。

ただあんまりそんなことばかりやっていると、家庭内のネットワークに支障が出る恐れもあるので、ほどほどにしないと。。。。。




<今週のグラスワイン>


今週はカリフォルニアワインを堪能。新世界のスタンダードと言われるカリフォルニアの歴史は、禁酒法などの暗い歴史によって出遅れた感が強いが、フランスの有名なぶどう品種を前面に 出すことで名声を得ることに成功し、今日に至っている。

カリフォルニアの白と言えばシャルドネ。それを樽熟成したことがわかるスモーキーな香り漂うのがA。75%以上シャルドネを使っているので「シャルドネ」を冠した名前がついている。 焦したバターのような樽の香りに打ち消されて、カリフォルニアのシャルドネ本来の香りがよくわからないが、それでもこんな感じかなと思わせるのが@。ところが@にはちゃんと 「ソービニヨンブラウン」が冠せられている。

フレッシュなかんきつ系の香りと言い、青草やハーブを思わせる本来の香りと比べて、シャルドネに近い印象を持つ。フランスではロワールの上流部で造られ、酸味がもっと強い仕上がりに なるのが、ここではその酸味は抑えられ、ミネラルな印象が強い豊満な味わいとなる。ハチミツのような味わいの後、にがみが余韻に残る。ちょっと香りの印象とは違った展開が意外である。

赤はカルベニソービニヨンとジンファンデルがカリフォルニアの特徴。特にジンファンデルはイタリアのプリミティーボが原産ながら、カリフォルニアオリジナルの品種として息づいている。 そのジンフォンデルがメインなのがB。スパイシーで深い森林のような香りと強くストレートな味わい。酸味とタンニンが真っ直ぐに攻めてくるが、その余韻は驚くほど短い。これがこの 品種の特徴であり、若さでもある。Cはメルローだが、これは正直カルベニと区別がつかない。もっとマイルドさが前面にくる印象があるのだが、若いメルローは肉厚でエネッルギッシュである。 ただ、Bと比べるとやや弱めな攻撃力である。

Dはカルベニソービニヨンがメインの年代もの。といっても5年ほどしか経っていないが、樽熟成のスモーキーさと針葉樹の香り。タンニンがしっかりしていて、ざらつき感がある。Eは カルベニにメルローとソービニヨンフランをブレンドしたもの。アタックは弱めながら余韻が長い。どれもストレートな味わいがカリフォルニアらしさかもしれない。

今週のフルボトルは下の2本。同じ銘柄ながら年代の違いを楽しんでいる。

@ 2003 Sauvignon Blanc Santa Ynez Valley (Brander ) \2,000

A 2002 Chardonnay Santa Barbara Mission (Au Bon Climat ) \4,000

B 2002 Zinfandel Dry Creek Valley (Dashe Cellars ) \3,000

C 2002 Merlot (Frog's Leap) \5,000

D 2000 Cabernet Sauvignon Sonoma County (Jordan ) \5,800

E 2002 Decoy (Duckhorn Vineyards ) \4,800

■シャトー・カトル・レファレンス'96 Ch Quattre Reference (ACカオール/赤・FB)
合う料理/鴨鍋やテールシチューなど ルビー色の色調に輝きのある赤紫色。
ブルーベリーや、ラズベリーなど、ベリー系の香りにコンポートの桃の香り、湿った落ち葉の香り。動物臭も。
酸味と果実の甘味のバランスが良く。今も十分に美味しくいただけるが、熟成も期待できる豊かな味わい。

■シャトー・カトル・レファレンス'00 Ch Quattre Reference (ACカオール/赤・FB)
合う料理/仔牛のカツレツトマトソースや、牛肉の照り焼きなどに エッジに薄紫が入る深い赤紫色。
ラズベリーの香りにコンポートの桃の香り。そして若々しいのかミントの香りものこる。
酸味、タンニンがしかりと豊かさを出している。もぎたての果実の甘味入り、全体的に若いがストラクチャーの大きな味わい。これから溶け合うと素晴らしいエレガントささえ出てくるであろうと予想させる。充分に熟成して飲みたい。後6年は待ちたい。

1月30日

<Edyカード>


電子マネーなど、自分には全く関係ない世界だと思っていたけど、あっという間に、ディリーユーザーになっている。

会社の社員食堂に導入されたのがきっかけ。それまでは、インターネットの通信販売でちょっと使ったぐらい。クレジットカードだと先方に履歴が残るし、また買うときに 住所から氏名年齢に加えてクレジットカード番号まで表示されて、「これで変更なければそのままクリックしてください」などと表示される。

便利と割り切れる人はいいが、軽い気持ちで買ったものでその店(インターネット上のショップ)とは縁が切れているつもりでいるのに、もう何十年来の友達感覚で「つけにしといてあげる」 といわれている感じ。親しき仲にも礼儀ありだろうが、などと変な気持ちが湧き上がる。

その「馴れ馴れしさ」がいやで、近所のコンビニでの受け取りにしたり、代金は後日振込にしている人も多いはず。その点このEDYはすぐれもの。その場で決済できて後腐れなし。

もちろんSONYのELIOのように、それをインターネットでも展開できるのはうれしい。ちょうどSUICAでJR運賃を自動清算するようなもの。つべこべ細かいこと考えている前に カードを当ててシャリーンという音を聞けば、それでもう御代済み。結構慣れてしまえば楽なもの。現金を持たない生活にまた一歩近づいた。




<今週のグラスワイン>


今週はイタリア。うーん、なんとも。。。すばらしい。白も赤も、なかなかのもの。

@2003 Soave Le Cenge (Produttori Associati Soave) \1,200

A2003 Gavi del Comune di Gavi (Villa Sparina) \2,400

B2002 Chianti Classico (Fontodi) \3,150

C1998 Barolo Zonchera (Ceretto) \5,260

D1999 Brunello di Montalcino (Pertimali) \11,235

E2001 Promis (Ca' Marcanda) \8,000



1月23日

<独身力>


自分の周りに、独身が多い。なぜか多い。

もちろん妻帯者もいるが、何かしようとする時、なぜか周りは独身ばかり。

これはもう社会現象なのか。

とても家族や子供の話などできない。全くお門違いの話題だし、将来的にも多分全く彼らに彼女たちには関係ない。

何となく、不思議。

独身の人の感覚は理解できる。自分も通ってきた道だから。

でも、本当にこれでいいのかな?よくわからないが、ますます他人に関心がない世の中になることだけは確かな気がして、どことなく寂しい気がするのは、自分だけ??




<今週のグラスワイン>


今週はドイツ。白ワインばかりで少々食傷気味。

@2002 Liebfraumilch Madonna (P.J.Valckenberg) \1,450

A2001 Wurzburger Stein Silvaner Trocken (Burgerspital Zum HL.Geist) \2,500

B2002 Piesporter Goldtropfchen Riesling Kabinett (Weingut Joh. Haart) \2,400

C2002 Hochheimer Konigin Victoriaberg Riesling (Weingut Hupfeld) \2,800

D1999 Hochheimer Konigin Victoriaberg Riesling (Weingut Hupfeld) \4,000

E2002 Madonna Eiswein (P.J.Valckenberg) \11,000



1月16日

<青山近辺>


職場が去年から青山に移ったこともあるが、とにかく青山・渋谷エリアで飲食することが増えた。14年ぐらい前から7年ほどここの職場で過ごしていたが、その頃はやはりバブルと バブル崩壊直後ということもあり、そのころの先端的な店がたくさんあり、それはそれで自分も若かったこともあり、楽しく店を巡ったものである。

今は、というと、やはり先端を感じる。癒し系の店も多いし、こじんまりした店も多いが、どれも垢抜けている。特に外苑前から表参道、宮益坂近辺にはいくらでも掘り出し物の 店がある。

ビートたけしの家も、テリー伊藤の家も、ブラジル大使館も国立競技場も神宮球場もすぐ近く。

いろいろな意味で吸収するものが多い地域である。




<今週のグラスワイン>


今週は結局12種類のテースティング。下に書いた赤白3種類ずつを、同じぶどう品種で別の造り手を選んで2回飲んでしまう、というなかなか大胆企画である。

いづれもフランスワインでメジャー産地6つのうち、シャンパーニュー・ブルゴーニュ・ボルドーというAクラスではなく、アルザス・ローヌ・ロワールというBクラスの飲み比べ。 地理的な関係でいうと、シャンパーニュが一番北で東のアルザス、西のロワール。南部は西のボルドー、東のブルゴーニュで最南がローヌといったざっくりとした位置関係で、 同じような品種のぶどうでも違いがでることに注目。

しかも、シャルドネ・セミヨン・ミュスカデといった白ぶどうのメジャーやカルベニソーヴィニヨン・ピノノワール・メルロー・ガメイといった黒ぶどうのメジャーどころをはずしているのも なかなか難しい飲み比べにしている。


@2003 Pauilly-Fume Cuvee de Boisfleury (Domaine A. Cailbourdin、プイーリー ヒュメ) \3,000
ソービニヨン・ブラン。ロワール地方の東でシャブリに近い地域。淡く薄い黄緑色。すっきりとした香りでフルーティーな感じ。やわらかいアタックで味わいもすっきりとした辛口。

A2003 Alsace Gewurztraminer Reserve Particuliere (Meyer-Fonnee、アルザス ゲヴェルツトラミネール) \2,300
ゲヴェルツトラミネール。アルザス地方。らいちの香りが特徴。この香りはちょっと辛口バージョンで飲んだ時も全く同じ。果実味に富んだ味は、貴腐ワインを連想させる。

B2003 Condrieu (E.Guigal、コンドリュー) \6,000
ヴィオニエ。白・ローヌ北部右岸地方。この品種は白桃・洋梨のような華やか香りが特徴らしいが、このワインはちょっとスモーキーな夏みかんのような香りがした。酸味がおだやかだが、やや苦味がある。BR>
C2000 Saumur-Champigny Chateau de Varrains (Langlois-Chateau、ソミュール シャンピー) \2,600
カルベニ・フラン。ロワール地方。ブルーベリーの香りに薬品のような青臭さ、青ピーマンのような香り。酸やタンニン分が少なめだが、それがさっぱり感をもたらす。

D2001 Chateauneuf-du-Pape (Domaine Pontifical、シャトー ヌフ ヂュパフ) \4,900
グルナッシュ。赤・ローヌ北部左岸。「法皇の新しい城」という名で有名。スパイシーな香り。当たりは比較的軽いが酸味の広がりが、その後タンニン分を強く感じる。

E1997 Hermitage (J.Vidal Fleury、エルミタ-ジュ) \7,000
シラー。赤・ローヌ南部左岸地方。力強いコクのあるワイン。けもの臭のようなスパイシーな香り。むせるような強いタンニン分。Dと同じような赤茶色をしている。


@は一見シャルドネのシャブリを思わせるが、ちょっとシャブリより癖がないので、迷うところ。それもそのはずで、ロワールの東、シャブリのすぐ近くの出身。この手の味には3つある。 シャブリ(ブルゴーニュ)のシャルドネ、アルザスのリースリング、そしてこのロワールのソービニヨン・ブラン。シャルドネは樽熟成する可能性もあり、スモーキーな香りが強ければ シャブリの可能性が高いものの、そうでない場合は「石灰質(カルキ臭)」のシャルドネ、「青臭さ」のソービニヨン・ブラン、そして「繊細さ」のリースリングといったところか。 同じような北部で対抗しあう銘柄である。

Aは何といってもライチの香りに特徴。ゲヴェルツトラとはドイツ語のスパイシーを意味するらしいが、ライチにスパイスを加えた感じもする。同じような香りと言われるBのヴィオニエ の香りだが、南部であるローヌで造られるだけに、ライチというより淡い白桃のような香りで、スパイシーさがない。やはり北に行くほどより刺激的な味わいになり、南方はゆったり 淡い感じの味わいになるのであろうか。

Bは生産が少ないこともあり、非常に高い。洞窟の壁画のような特徴的なラベルだが、特別な思い入れがない限り、選ぶ必要はないと思う。

Cは北のフランに対し南のソービニヨンの対比。南のボルドーではメルローとともにソービニヨンの名脇役となる場合が多いが、北では造られたフランはシンプルな味わいと青臭さを 感じさせる。複雑でコクのあるボルドーと比べて飲んでみたが、やはりざらざら感がだいぶ違う。やはり北の酸味に対し南の苦味なのであろう。

DとEは同じローヌでも北部と南部の違いと、グルナッシュとシスラーの対比。色合いは似ているし、香りも似ている。Dはテンプラニーニョにも似ている感じだが、味わいは全然違い、コクとタンニン分 が強い。シラーの方は個性派で、グルナッシュはアルコール度数が高くなりやすいという一般的な評価。シラーの方が高級感があるらしいが、レストランで飲んだグルナッシュも 1万円もしてびっくり。南西のボルドーにおける主役カルベニソーヴィニヨン対脇役カルベニフランと同じように、南東のローヌでは主役シラーと脇役グルナッシュという位置づけか。 いづれにしろ、タンニン分は豊富な対決である。





1月9日

<リニューアル>


「今週のフルボトル」と「ワインリスト」「ちょっと聞かせたい話」の3コーナーを立ち上げて昨年の10月から更新してきたが、やっぱりちょっと手を広げすぎ? というより、ある程度ストックもできてきたので、「広く浅く」路線から「深く掘り下げ」路線にそろそろ転換。

最初はものめずらしさが多いが、いわゆる初級者的なインプットが終わると、徐々にマニアックな興味が湧いてくる。「ワインリスト」と「ちょっと聞かせたい話」は レギュラー更新はやめて、「今週のフルボトル」をバージョンUPして「今週のグラスワイン」へ。

実は今までグラスワインで飲んだものを「ワインリスト」に書き、フルボトルを空けたものを「今週のフルボトル」に書いてきたわけであるが、やはりいろいろな種類の ワインを飲んでみたいという気持ちを満たすためには、いちいちフルボトルを飲むのは難しく、外で飲むときにも「グラスワイン」で数種類頼むことも多くなってきた。 ついでに、昨年年末に携帯を更新して3.2メガピクセルのカメラ付に変えたので、外で飲んだものも記録しやすくなってきたのも要因。

産地・ぶどう品種・造り手、そしてそのうちテロワールの違いまでわかるようになりたいものである。




<今週のグラスワイン>


今週はちょっと「休肝week」。やっぱり年末年始はよく飲んだし。

リニューアルコーナーは来週から本格稼動予定。

その中で唯一飲んだのがこの一本。このシリーズをついつい6本セットでまとめ買いしてしまった。これは一番古いもの。年代を感じさせる。ボルドーにあって 唯一カルベニ・ソービニヨンを使わない造り手らしい。バランスの良さは感じるし、この値段(6本で5000円程度)でしっかりしたフルボディーはうれしい。 カルベニの濃厚さに比べるとすっきり感もあるが、十分余韻も長い。ちょっと冷やしてみるとどうか、試してみたい。

■シャトー・カトル・レファレンス’94
Ch Quattre Reference (ACカオール/赤・FB)
合う料理/ヒレステーキベーコン巻や、鴨の照り焼きなど
輝きのある赤紫色。黒スグリや、コケモモの香りに軽い茎の香り、湿った森の香り、そしてウッディな風味あり。ストラクチャーの大きな味わい。しっかりした酸味と タンニンの間にもぎたての苺を食する様なはっきりした甘味が良くバランスをとっている。タンニンが豊かで余韻の長さに旨味が感じられる大きな味わい。















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