シングルの方―きたむら涼子行政書士事務所

シングルの方の遺言書について


人生の終点まで自分らしく生きるために

シングルの方が遺言書をのこさず亡くなると、財産は法律で決められた相続人に相続されます。相続人がいない場合は、財産は国庫に帰属してしまうことになります(国庫に帰属する前に、亡くなった人の療養看護に尽くした人などが、特別縁故者として財産を分けてもらえる制度もあります)。

せっかく築き上げた自分の財産が、あまり交際のない親族に相続されてしまったり、国に没収されてしまうよりは、遺言書を作成することにより、本当にお世話になった人に財産をのこしたり、慈善団体に寄付することができます。

遺言書には、葬儀やお墓の希望も書いておくことができます。自分の死後はどのようにしたいのか、最期まで自分らしく生きるために、確実なメッセージをのこしておきましょう。

お世話になった人へ財産をあげたい

「長年お世話になった友人に財産をのこしたい」、「看護に尽くしてくれたヘルパーの方に財産をのこしたい」、「甥や姪などに財産をのこしたい」など、相続人以外または相続人の一部の人に財産をのこしたい場合は、遺言書で具体的に指定しておくことができます。

慈善団体、自治体などに寄付したい

「社会福祉事業に役立てるため、○○市へ寄付したい」、「盲導犬の育成に役立ててほしい」、「母校に財産を寄付したい」など、慈善団体等に寄付したい場合は、まず寄付先に、寄付を受け入れてもらえるか、また使途・割合の指定もできるのか確認してから、遺言書を書く必要があります。

葬儀、お墓の希望がある

近年、家族葬、友人葬、通夜・告別式を行わない火葬など、様々な葬儀形式を選択される方が増えています。
また、お墓についても、埋葬せずに散骨や樹木葬などを希望される方もいらっしゃいます。
葬儀やお墓について希望がある場合は、業者などに内容や費用を確認、必要であれば事前に契約しておかなければなりません。
この他、自分が亡くなったことを知らせてほしい親族・友人などの指定も、遺言書に書いておくことができます。

ペットの世話をお願いしたい

大事な家族としてペットを飼われている方は、自分の死後、ペットはどうなってしまうのかとても心配です(最悪の場合は、処分されてしまうかもしれません)。
ペットは、法律上「物」と扱われますので、「ペットに財産を相続させる」と遺言しても、無効になってしまいます。
そのため、ペットの世話をしてくれる人を探して、その人にペットの世話をみてもらうかわりに、財産をのこしておく方法もあります。
これを「負担付遺贈」といいますが、相手は放棄できるので、遺言書に書く前に、相手の承諾を得ておく必要があります。

遺言執行者を決めておく ~誰が遺言書の内容を執行するのか~

せっかく自分の希望を遺言書に書いても、遺言書があることを誰も知らなかったら、全く意味がありません。
遺言書を作成したら、遺言書があることを知ってもらう必要があります。
さらに遺言書の内容を実現してくれる人「遺言執行者」も決めておく必要があります。
「遺言執行者」は、遺言執行に必要な一切の行為ができます。
「遺言執行者」は、破産者・未成年者以外は誰でも指名できますが、金融機関の払戻し・不動産の移転登記・財産分ける手続きなど、手続きは煩雑ですので、利害関係のない専門家にまかせたほうが安心です。

ページトップへ