ねらい
事実はもっとも人を感動させることができる。リアリテーを持って心を動かすことができるからである。あらゆる虚構よりも一つの事実は、感動的である。
戦争を概念的にとらえるのでなく、感覚として日常生活を破壊するものとしてとらえさせる。
用意するもの

5冊の原爆絵本の昭和20年8月6日8時15分原爆投下時刻の寸前の場面、投下直後の場面、平和になった現在の場面、3枚ずつのカラーコピーの絵
5冊の原爆絵本
『わたしのヒロシマ』森本順子 作・絵 1988年 金の星社
『ひろしまのピカ』丸木 俊 作 1980年 小峰書店
『ヒロシマのピアノ』指田和子・文 坪谷令子・絵 2007年 文研出版
『ヒロシマのいのちの水』指田 和・文 野村たかあき・絵 2009年 文研出版
『絵で読む広島の原爆』那須正幹、文 西村繁男・絵 1995年 福音館書店

進め方
5冊の原爆絵本を読み聞かせる。(数日にわたって)
教室の後ろの学級文庫において自由に絵本を読ませておく。
作戦実施の日は、
@ 5冊の絵本の内容を簡単に振り返る。
A 2人のグループを作り、2人に一枚ずつカラーコピーの絵を配る。
B それぞれの場面がどの絵本のどんな場面かを発表させる。
C 黒板にカラーコピーの絵を原爆投下寸前、投下直後、平和になった現在の絵を並べて貼っていく。
D 全部の絵が貼られてから、気づくことを発表させる。

子どもたちの感想から
「同じ時刻に同じことが起こってきたことがよくわかった。」
「原爆にあった人たちがかわいそう。」
「すごい爆発だったことがわかる。」
「原爆はおそろしい。」
歴史上の事実をベースにしたお話から事実を取り出して、社会的な事象への関心を高めるためには、事実のみを取り出し、感情と客観的な事実と区別して考えることが必要となるのである。
また同じ歴史的な事実(例えば、広島の原爆投下)をいいくつかの絵本を取り出してくらべることにより、より深く事実を正確にとらえることができるはずである。特に原爆絵本では、悲惨なことのみが心に残り、歴史的な事実を把握することを忘れてしまうこともある。その意味で、社会への関心を高めるには、事実を事実としてしっかりと受けとめることが大切なことである。
そのほかの原爆の絵本の紹介
なぜ、戦争が起こるのか、戦争について、原爆についてもっと詳しく知りたいとい声があれば、次のような本を紹介していきたい。低学年では、無理かもしれないが高学年では、ぜひ、歴史的な事実をより深く調べさせたい。その意味で次のような本を紹介していきたい。
『 せんそうってなんだったの? 7 原爆・沖縄 語りつぎお話絵本 』 田代 脩監修 昭和の記憶監修 2007.2 学研
『ピカドン 新装改訂版』 木下 蓮三作 木下 小夜子作 ダイナミックセラーズ出版 2009.8
『廣島 復刻版 岩波写真文庫 戰爭と都市』 岩波書店編集部編集 菊池 俊吉ほか写眞 岩波書店 2008.11
『あの日を、ぼくは忘れない ヒロシマ原爆の絵日記』 名柄 堯絵と文 名柄 敏子付録手記 早坂 暁編集 勉誠出版 2008.8
『ひろしまに原爆がおとされたとき』 大道あや ポプラ社 2002年7月
『ぴかどん pikadon』 丸木位里 丸木俊 英訳ナンシーHツニソン 石川保夫訳 小峰書店 1987年 8月30日
『つる サダコの願い』 エリナー・コア文 エド・ヤング絵 こだまともこ訳 日本図書センター 2005年6月15日
『なみだのファインダー 広島被爆カメラマン 松重美人の1945.8.6の記録』柏原知子、監修 松重美人・著 ぎょうせい 2003年8月6日
『ミサコの被爆ピアノ』 松谷みよ子 ・文 木内達朗・/絵 講談社 2007年7月
『いしぶみ ポプラポケット文庫
広島二中一年生全滅の記録』 広島テレビ放送編 ポプラ社
2009年7月
『原爆の火』 岩崎 京子文 毛利 まさみち絵 新日本出版社
2000年.8月
『あの日を、わたしは忘れない ヒロシマ原爆の絵日記 』 河野 きよみ絵と文 早坂 暁編集
勉誠出版 2008年.8月
『語り伝えるヒロシマ・ナガサキ 第1巻 あの日、家族が消えた! 』ビジュアルブック 安斎 育郎文 監修 新日本出版社 2004年.10月
第2巻 天主堂も友達も消えた!
第3巻 原爆はなぜ落とされたのか?
第4巻 あの日をわすれない 第5巻 平和をひろげよう
『ピカドン
だれも知らなかった子どもたちの原爆体験記』 講談社
2003年.7月
『まちんと 改訂 大型版 新編・絵本平和のために 』松谷みよ子・文 司 修・絵 1989年 偕成社
『被爆者 60年目のことば』 会田 法行写真・文
ポプラ社 2005年.7月
『広島第二県女二年西組 原爆で死んだ級友たち』関千枝子著 ちくま文庫 1988年6月29日