
1,作品の内容
この作品は、車いすの司書で、福井で図書館司書として本を手渡す仕事をされている河原正実さんの実話をもとに作られたお話である。いたずら好きの3人の男の子が図書館にやってきて車いすの司書であるおんちゃんとふれあう中で、本のおもしろさを知り、本を読んで感動し、涙を流すまでになる過程をえがいている。
2,作戦名「だれがだれに」
準備:
本の中から会話文を書き抜いた会話文をグループで一枚になるように用意する。
おんちゃんの気持ちと、3人の男の子の気持ちとを書き出すワークシート(人数分)
カード1「おんちゃんのこと、やっぱ、ショウガイシャ、いうんか」
「けど、なんで車イスに乗っとんの?」
カード2「おっちゃん、赤んぼうが、絵本かじっとるで」
「あっちのおじいちゃんかて、ひとり5冊って決まりのなのに、山もり、カゴに入れよるで」
カード3「きみくらいのころのぼくは、ベッドにねたきり。病院で知りあう友だちは、いつだって重い病気で、死に別れやった。・・」
カード4「バアのたったひとつのたのしみ。一字一字ひろってよむうち、ひとりきりのさみしさも、わすれることができるんよ。・・・」
カード5「カワハラさんは、近所でもひょうばんの、まるまるふとった健康優良児でなあ。それが4さいのとき、とつぜん病気におそわれて、17年ものながいながいあいだ病院と施設のなか・・・・」
カード6「戦争できずついた外国の子どもたちに、車イスをおくる会をつくらはったり、うごけんバアたちにも本がかりられる工夫をしてくださったり。こうしてはげましの手紙までそえて・・・・・」
カード7「事件だわ。ケンチャンまで、図書館の本をもちだしたってか」
「ひとぎきがわるい。カードつかって、かりたんやぞ」
カード8「おんちゃんて、なにをするのもいっしょうけんめい」
「そんなんみてたら、じっとしてられへん」
「ありがとうっていってくれる、あの赤んぼうみたいなわらい顔」
カード9「マークンな、学校の読書感想文発表会で特別賞とったんやで」
「本なんか、1ページだってよまないマークンがやで」
カード10「おんちゃんのよみがたり、じーんときた。こんどはオシッコちびるようなオトロシイ話がええな」
「おんちゃん、星の話もよかったわ。心がなんか、ふかーくなったみたいやった」
カード11「おんちゃん、いっぺん、乗せてくれへんか、車イス」
カード12「本がすきできてくれる人は、だれでもみんな神さまや」
カード13「こんどきたオモロイ人って、おんちゃんか?」
カード14「おんちゃんと話したあとって、なんでやろ、ぼくがぼくをだいすきなぼくに、なっとるんだわ・・・・」
カード15「次回の星をみる会は、星にほえる会ときめました」
カード16「これって、なんかクサイよなァ。読み手のおんちゃんとモロかさなって、ボロボロや」

活動:
● 本を読み聞かせる。
● グループで一冊の本をじっくりと読む時間を取る。
● 全員が本をじっくり読んだことを確認して、本を回収する。
● 会話文を書き出したカードをグループに1枚ずつ配り、「だれがどんな状況で話した言葉か、どんな気持ちを表した言葉か考えよう」と、呼びかけワークシートに書かせる。
● それぞれのグループが発表する。
● おんちゃんは、どんな図書館司書かを想像してみる。
同じ河原正実さんや梅田俊作さんの本を紹介する。
『車いす司書ハート貸し出します』(河原正実著 かもがわ出版)
『大草原のとしょかんバス』(梅田俊作・絵 岩崎書店)