帯祭は3年に一度行われる大井神社の大祭です。他の年には特に陰祭はやらないそうです。大祭が大規模なので疲れてしまうのでしょうか?
ただし他に髷祭(例年9月)などは開催されます。
帯祭の行われる3日間は、大名行列、鹿島踊り、屋台(5台)が繰り出します。 島田の町は大井神社に近い方から東に向かって1丁目から7丁目まで分かれています。このうち屋台を担当するのが1街から5街まで(1丁目〜5丁目)、鹿島踊りが6街、大名行列は7街が担当すると分かれているそうです。
最初の2日間はこの3つは別々のスケジュールで動きます。例えば大名行列は、次のようなスケジュールで (
帯祭大名行列スケジュール早見表(2004)) 行われます。
最終日は、この3つが一緒になって行列します。
大井神社大祭 帯まつり行列一覧の中段右の「島田の帯祭」の旗から始まって上段左の荷物を積んだ馬(乗馬)までが大名行列、中段、猿田彦や御神輿を担当するのが大井神社の神官達(1日目2日目は神官の行列はありません)、下段右が鹿島踊り、左が屋台です。
最終日、3日目は、図の通り、まず最初に大名行列が大井神社を出て、次に神官達、鹿島踊り、屋台と続きます。
ところが秋雨全然前線(うーっ。間違いを指摘されました。多謝。しばらくこのままにしておきます。)と颱風にたたられた今年は、1日目の行列が中止、2日間は予定通り行われましたが、夜雨が降り出して、最終日は朝から雨、大井神社を7時半に出発する予定が、遅れに遅れて10時半出発に変更になり、往復ではなく片道の行列に変更されました。
屋台は写真のような連結式で、全部が舞台、後部が控え室兼太鼓や三味線などの舞台裏を担当します。
屋台の方向転換は、太い木の棒を使いてこの原理で車輪に向きを変え、挽き方が変えたい方向に引きます。180度転換したいときは、前部と後部を一旦分離し、前部だけ上の方法で方向転換し、後部は上部をぐるりと回転させ、また前部と後部をドッキングさせます。
別の屋台とすれ違うときは、お互いににらみ合い、屋台の上に登っている男達は、屋根が大きく揺れ、壊れてしまうのではないかと心配になるくらい左右に揺すります。まるで「俺たちはこんなに度胸があるんだぞ、お前達は何だ!もっと揺すってみろよ!」と言っているかのように。
すれ違いの「儀式」が終わり、屋台の移動が完了すると、ビニールシート(屋台によっては椅子席あり)を敷いて即席の観劇場が用意されます。そこで男児女児が踊りを披露したり、お囃子がならされます。
以下、伝聞なのであまり信用しないようにしてください。
その昔、大井神社、現在御仮屋と呼ばれる所から、今後に洪水などを避けるため遷座して来たそうです。最終日に大井神社から御仮屋に向かいまた戻ってくるのは、昔の地に帰るという意味があるそうです。
帯祭の大名行列のハイライトは、なんと言っても帯を相撲取りの化粧まわしのように腹に掛け、両脇の刀に掛けた大奴の姿です。行列中大奴は25人います。元々は島田にお嫁入りした女の人は、大井神社まで安産祈願のお参りかたがた町の人々を回ってに披露されたそうです。と言うわけで島田にお嫁入りする女性は良い帯を持参するようになったのですが、これが大変だというので、代わりに大奴が帯を披露するようになったそうです。[参考]
大奴が通り過ぎると、次の見所は30kgもあるこの「大鳥毛」。一人でこれを廻したり、抱えて走ったり、そして極め付きは投げてもう一人に渡したりします。いやあ疲れるでしょうねえ。
この乗馬が一日目/二日目の行列の末尾。これが通り過ぎると沿道を埋めていた人々は散り始めます。帰り支度をする人もあり、またある人は屋台を見に、ある人は鹿島踊りを見に、そして行列を追いかける人もいます。
さて、大名行列が終わっても屋台は夜遅くまで動いています。昼間と同じように他の街の屋台とすれ違い、にらみ合い、また辻々に停まっては踊りやお囃子を披露します。
小さい屋台も出て、酒を振る舞う場所になります。
この日は、夜また雨が降り出しました。
最終日、先に書いたとおり、起きると雨でした。この日は、大井神社から出た行列は、また大井神社に戻ってきます。(今回は雨のため行きだけになりました)。大井神社の出発は当初の予定では朝7時30分。今回泊まった島田ホテルは大井神社のすぐ側にあるので、朝7時過ぎにホテルを出て7時15分には大井神社の側に見物場所を確保しました。ところが雨のためなかなかスタートしません。9時出発、9時半出発と情報が流れ、中止という声もあるなか、やっと10時30分スタートという(のんびりした調子の)放送がありました。ヤレヤレ、ひと安心。
さて、最終日の行列はどこで見るのが良いでしょうか?大井神社から出てくるところが撮影ポジションとしては最適です。ただし、ここは歩道が狭い、そして狭いところに人が押し寄せます。大井神社から出て次の交差点(信号機有り)から歩道が広くなるので、家族で行く場合は、ここで見るのが良いでしょう。写真班は分かれて大井神社の前で待つのも良いと思います。ただし近くと言っても混んで来ると移動は難しいので携帯電話またはPHSで連絡を取り合える体制があった方がよいです。
10時30分にスタートした行列は行きはゆっくり、ゆっくり進みます。(いつも行きはゆっくり、帰りは比較的早く進むそうです。)最後の屋台が通り過ぎるまでに2時間以上かかります。(今回は最初の屋台だけ見て席を立ちました)。折りたたみ椅子などを用意して行った方が絶対に良いです。今回100円ショップで買った物を持って行きました。椅子があれば場所確保用にもなります。
そして行列が大井神社に戻った後一旦解散し、短く再編成され、18時30分「本陣入り」が行われます。
私たちは、翌日休みを取っていなかったので、本陣入りを見てきませんでした。しかし土地の人に聞くと「本陣入り」がクライマックスだそうです。もし帯祭に行かれるのなら(次回は2007年)、最終日にも宿を取って、「本陣入り」を見てくると良いと思います。
もし帯祭最終日に島田に泊まったら次の日はのんびり島田の町を見物したり、静岡や焼津に行くのも良いです。島田駅には貸し自転車もあります。自転車を借りて、大井川にかかる世界最長の木造の橋「蓬莱橋」を見に行きましょう。残念ながら私が行ったときは橋の一部が破損して通行止めになっていました。(渡ると100円かかります)
「蓬莱橋」の近くにはアピタ島田店や帯祭の臨時駐車場があります。また車で5分くらいのところに立ち寄り湯「蓬莱の湯」があります。
注意:電車で日帰りをする場合、島田の駅にコインロッカーはありますが、その数は10以下です。帯祭の期間に電車で来てロッカーが空いていれば、それは奇跡です。