ハンマー・ダルシマー

 

「ハンマー・ダルシマー」といっても殆どの方は「何それ?」という感じかもしれません。
上の写真のような姿をしていまして、一言で言うと「民族楽器」の一つです。
昨今日本ではケルト・ブームが盛り上がっており、ケルト音楽のバンドが次々と来日公演を行なったり、
ケルト文化の一つであるアイリッシュ・ダンスをフィーチュアしたエンターテイメント・ショーの
「リバーダンス」「ロード・オブ・ザ・ダンス」が日本で公演を行ない成功を収めたりしています。
で、このハンマー・ダルシマーもそういうケルト音楽を演奏する際に使われる楽器です。
もともとは中近東で使われている「サントゥール」という楽器がルーツのようで、それがヨーロッパに
伝わり広まったものらしいです(ケルト民族のアメリカ移住に伴い現在はアメリカでも盛んに使われています)。
ここでは「ハンマー・ダルシマー」という名称で紹介していますが、国や地域によって名称は異なっている
ようで、「ツィンバロム」とか「ティオンパン」とか呼ばれたりもしています。そうそう上の写真ですが、
これは数年前の楽器フェアで展示されていた物です。私はハンマー・ダルシマーの名前で紹介してしまい
ましたが、当日の展示では「ハンマー・ダルシマー」なのか「ツィンバロム」なのか「サントゥール」なのか
はたまたその他、どの名前で展示されていたかは忘れてしまいました。
奏法は上写真のような台形のボードに張られた弦をスティック状の撥(本当は正式な名前があると思うん
ですが(^_^;)で叩くことで発音させます。鍵盤楽器と打楽器、両方の演奏テクニックが必要なので、
奏でるのは結構難しいと思います。ただツィンバロムの世界では弦を指でつま弾くという奏法もあるみたいですね。

ハンマー・ダルシマーお勧めCD

Music for the Hammered Dulcimer

Jim Couza

SAYDISC CD-SDL 335

 

ハンマー・ダルシマーの演奏を収めたCDで最初に入手したアルバムです。それまでケルト音楽のCDは買っていましたが、この楽器の音だけは未経験でした。ハンマー・ダルシマーという名称から何か興味をそそられたので、ものは試しという気持ちで買いました。現物が届き再生させたらこれが大当たり。もうモロ私好みの音楽でした。
民族音楽だけではなくバッハのクラシック曲や、ジャズのスタンダード・ナンバーまでアレンジして演奏しています。
民族音楽というと、何かとっつきにくさを感じるかもしれませんが、そこはメロディーの親しみ易さでは天下一品のケルト音楽。こういうのが好きな方はハマること請け合いです。
このCDは外盤なんですが、確か東京エムプラスという商社が輸入販売していたと思います(違っていたら申し訳ありません)。
後はCD NOW等の海外CD通販サイトでも入手可能。プレイヤー名で検索すれば出てきます。

 

Shakin' Down The Acorns
Volume One

Tony Elman

Acorn Music AM001

Tony Elmanというアメリカの奏者によるアルバムです。
この人のアルバムで最初に買ったのは二つ下にある"Winter Creek"なんですが、お気に入りはこれと下にある"Volume Two"の2作。
どこが気に入っているかというと収録曲の良さ、上のアルバムよりハンマー・ダルシマーの音が大きくフィーチュアされているのに加え、非常に音がクリア!この楽器の音の魅力を十二分に伝えています。
Tony Elmanさんはリコーダー(縦笛ですね)も演奏されます。ラストの"Star of the Country Down"はハンマー・ダルシマーを使わずリコーダーで演奏される曲ですが、もう哀愁1000%涙モノの名曲ですよ。

Shakin' Down The Acorn
Volume Two

Tony Elman

Acorn Music AM002

上記アルバムのVolume Two。同じように数々のトラディショナル曲をハンマー・ダルシマーとリコーダーで演奏しています。
なおTony Elmanの一連のCDは国内盤は無く輸入盤でしか入手できません。輸入販売している所もないと思います。輸入盤を取り扱っているレコード店にあるかもしれませんが、よほどトラディショナル関係に強い店でないと置いていないかも。
例によって海外CD通販サイトから購入するのがベストでしょう。

Winter Creek

Tony Elman

Acorn Music AM005

「タムボリン」というトラディショナル物をメインに取り扱っている日本の通販業者を通じて購入したCDで、Tony Elmanというハンマー・ダルシマー奏者を知るきっかけになったアルバムです。クリスマス・アルバムとして作られているので、収録曲にもそういうタイトルの曲があります。それから上記2作は全てトラディショナル曲だったのに対し、こちらはTony Elman & Pete Elman(キーボードで参加しているミュージシャン。兄弟なのかな?)によるオリジナル曲もあります。
トラッドっぽさは少し影を潜めますが、いい雰囲気のアルバムに仕上がっています。

The Crayfish Party

Hard to Find

KONPEI CD-011

ハンマー・ダルシマーの名手はなにもヨーロッパやアメリカだけとは限りません。我が日本にもこんなスゴい人がいらっしゃいます。北海道を中心に活動されているバンドHard to Findのリーダーでありハンマー・ダルシマー奏者である小松崎健さんです。
他にも演奏者の方はいらっしゃるんですが、アルバムをコンスタントに発表し、ライブ活動も積極的に行っている(昨年2000年には浜松にもライブに来られました)ハンマー・ダルシマー奏者は、日本では今のところHard to Findの小松崎さんだけだと思います。
内容は楽しさ満載。ジャケットのイラストが全てを表しています。

Paparl'n Night

Hard to Hind

KONPEI CD-012

上記アルバムの次作にあたり、現在のところHard to Findの最新作になります。実はHard to Findのアルバムはこの2作以外にあと4作ほどあるのですが、私自身が気に入っているのはここで紹介した2作です。なぜかというと、Tony Elmanの項でもそうだったんですが、音が綺麗に録れているんですね。
これは私の勝手な持論なんですが、ハンマー・ダルシマーのように繊細な音を出す楽器の演奏を収めたアルバムでは、音がどれだけ綺麗にクリアに再生できるかが重要なポイントだと思っています。実際海外の同じハンマー・ダルシマー演奏のCDとかでも音がクリアじゃない、何かこもったような音になってしまっている物があり、こういうのを聴くと本当に興醒めしてしまいます。
そういう意味で言うとこの2作は最高です。
なお現在Hard to FindのCDは全てHPからの通販での購入になります。興味がある方は彼らの公式サイトへアクセスしてみましょう。