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授業用プリントの作成
Tex で簡単に図形を描くには,WinTpic という描画ソフトを用います.特に,初等幾何学の平面図形を描くには便利です.また,座標軸を決めて関数(sin, cos, tan, log, exp, sqrt など)が描けます.一番のメリットは数式環境(例えば,$y=x^2$)を図に書き込めることです.これで,複雑な数式も難なく図に描けます.例えば次のようなプリントが作成できます.
このようなプリントを作成することを目的として,中学高等学校の数学科教員向けに WinTpic のマニュアルを作成しました.Windows 環境で,Tex がインストールされている方は,ぜひご覧下さい.授業用プリント作り,試験問題作りに活用していただければ幸いです.
マニュアル:
WinTpic による図の挿入方法(Windows 環境)
(pdf)
Section 1 準備
1.1 はじめに
1.2 WinTpic のインストール
1.3 ファイルの保存
1.4 基本書式
Section 2 基礎
2.1 enumerate 環境(基礎)
2.2 enumerate 環境(実用)
2.3 グリッドシステム
2.4 練習問題
Section 3 応用
3.1 スタイルファイル
3.2 emath
3.3 授業用プリント(b5,縦)
参考文献
[1] 奥村晴彦 「改訂第4版LaTeX2e 美文書作成入門」 技術評論社
[2] 乙部厳己,江口庄英 「LaTeX2e for Windows Another Manual Vol.1」 ソフトバンクパブリッシング
WinTpic で描いた図形を"pic-1.tex"という名前で保存したとします.この図形全体を拡大(または縮小)するには,WinTpic でこのファイルを開いて,
のようにします.
TeX で図を挿入するには,EPSファイルが一番適しています.EPSファイルは,縦横の比率を保ったまま拡大(または縮小)することができて,TeXファイルに取り込むことも容易だからです.WinTpic で作成した図形は,テキスト形式で保存されますが,次の手順によって,EPSファイルに変換することができます.
このように,WinTpic で作成した図形をEPSファイルに変換できますが,ちょっと長い作業になってしまいます.つまり,WinTpic での再編集が必要になると,もう一度,この長い作業をしなくてはならないのです.WinTpic での編集が必要なくなった完成したファイルを変換するようにしましょう.
TeXに取り込みたいEPSファイルが"pic-1.eps"という名前だとします.次に,
\documentclass{jarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\begin{document}
\includegraphics{pic-1.eps}
\end{document}
を"test.tex"のような名前で作成して,これをコンパイルすれば,"pic-1.eps"が取り込まれます.サイズを変更したい場合は,
\includegraphics[width=10cm]{pic-1.eps}
\includegraphics[width=0.9\textwidth]{pic-1.eps}
のようなオプションが使えます.「width=10cm」は横幅が10cm,「width=0.9\textwidth」は横幅がテキストの横幅の0.9倍,を表します.
DVIファイルをPSファイルに変換するときに,コマンド dvips の -P オプションを利用すれば解決します.例えば,Windows 用角藤版 TeX に付属する dvipsk の場合であれば,
dvipsk -P pdf main-pic-1.dvi
のように,オプション「-P pdf」を追加して変換すればOKです.
"main-pic-1.ps" ができるので,GSview でこのファイルを開いて,
[file] -> [PS to EPS] とすれば,綺麗な欧文フォントのEPSファイルが作成できます.
【補足】
欧文フォントが粗くなってしまった原因は,Type 3 形式で欧文フォントが埋め込まれてしまったことにあります.-P オプションを用いることによって,config.pdf という設定ファイルが読み込まれて,Type 1 形式で欧文フォントが埋め込まれるので,綺麗なフォントとなります.
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