古いパソコンの再利用

Windows98やMe、またそれ以前のWindowsOSはマイクロソフトのサポートが終了しているため、セキュリティ上の脆弱性や致命的バグ等が発 見されても、修正されることはありませんので、インターネットやネットワークに接続して使用しないように専門的機関などで注意喚起されています。また、Windows2000も2010年7月13日でサポートが終了しました。

しかし、今まで使用出来ていたパソコンですので破棄するのはもったいない気がします。
一台目のメインのパソコンとして使うには、さすがに時代遅れでしょうが、二台目以降のサブのパソコンとして、非常時に使用可能なパソコンとして、インターネットの閲覧やメール、ワード・エクセル等のパソコンの負荷の少ない事務作業などなら古いパソコンでも十分使用することが可能だと思います。

では、OSのサポートの切れたパソコンを安全に使い続けるにはどうしたらいいでしょう?
一番に思いつく方法は、サポートが継続中のOSにアップグレードする方法ですが、標準でWindows98やMe、もしくはそれ以前のOSが搭載されていた頃のパソコンに、サポートの継続中であるWindowsXP以降のOSを搭載するのはスペック上不可能な場合もある上に、搭載が出来たとしても、動作が重く事実上使えないという場合がほとんどでしょう。

WindowsXPで一般的な使用が可能と思われる最低スペックは、私の感覚ではCPUクロック1.2GHz以上、メモリ256MB以上、ハードディスクは20GB以上といった所でしょうが、Windows98が標準の頃の一般的なパソコンのスペックはCPUクロックは300MHz〜800MHz、メモリ64MB〜128MB、ハードディスク6GB〜12GB といった所でXPで使えるスペックには程遠いと思います。仮にWindowsXPが使用可能なスペックにメモリの増設やハードディスクの交換で対応が可能でも、WindowsXPのOS自体をお持ちでないならば、WindowsXPのOSだけで通常1万数千円します。WindowsXPの中古パソコンはノートでもデスクトップ・液晶モニタのセットでも1万円台で買えると思いますので必要なら中古パソコンを買った方が賢い思います(^^;

お金の余りかからない別の方法は、無料のOSであるLinux等のOSに入れ替えることです。Linuxは非常にたくさんの種類がありますが、比較的軽く古いパソコンでも十分動くものがいくつもあります。ほとんどのLinuxは標準で、インターネットブラウザ、メールソフト、画像編集ソフト、音楽・動画再生ソフト、フリー版のオフィースソフト、いくつかのゲームといったものくらいは標準で入っています。勿論その他たくさんのソフトが基本的にすべて無料で提供されていますので、Linuxの知識が多少必要ですが後から追加することが可能です。

軽めのLinuxでも快適に使うためには、メモリだけは出来るだけ多く増設した方がよいでしょう。古い規格のメモリは入手しにくくなっていますが、中古品はそれなりに流通していますし、価格もさほど高くはありません。ご自分のパソコンにあった規格の物を最低128MB以上に増設しましょう。

お勧めの軽そうなLinuxですが、自分の古いパソコンに入れるため、調べてみていくつかを使ってみました。家にあるWindows2000の古いパソコンには、PuppyLinux をデュアルブートで入れてありますが、非常に軽く、Windows2000では起動に5分以上かかりますが、Puppyでは1分以内に立ち上がり使用可能になります。他には、あまり使用経験はありませんが、DSL(Damn Small Linux)SLAX は軽く作られていますし、CentOSVine Linux も軽い方だと思います。

多くのLinuxではハードディスクにインストールしなくても、CDやDVDに焼いたり、USBメモリ等に入れて、それらから起動すれば、使うことが出来るものがあります。ハードディスクにインストールする前に、そのLinuxが正しく動くか確認することが出来ますし、CD起動のままで使い続けることも出来ます。

Linuxの場合、Windowsのようにパソコンのスペックに問題がなければ、インストールすればほぼ間違いなく動き、デバイスドライバがなかった場合も、ほとんどすべてのデバイスドライバはメーカーのページに行けばダウンロード出来るようになっていますが、Linux用のドライバが用意されていることは、ほとんどありませんし、何らかの問題が起こった場合、無料のOSやフリーソフトの宿命で自分で解決するしかありません。

インストール時、デバイスの多くはLinuxでも自動的に認識してくれますが、自動的に認識しない場合、代用可能なドライバを探して試してみるとか、そのデバイスは使わないとかしか出来ないかも知れません、ただ、同じことで困っている人は結構たくさんいたりするもので、インターネットで検索すると解決方法を見つけることが出来たりします。それでも解決出来なかった場合には、質問掲示板などで聞いてみるとか、試行錯誤を繰り返すことも必要かも知れません。またいつまでもそのLinuxにこだわらず、別のLinuxに変えてみるという方法もあります。

うちのSOTEC製ノートパソコンの場合、SLAXはうまくインストール・設定が出来ませんでしたが、DSL・Puppyは問題なく動きました。またPuppyを選んだのは、DSLが軽さを重視するためか余りにも、全体のグラフィック表示や諸機能が省略されていると感じたためですが、スペックの問題などで軽さを重視するならばDSLの方がより軽いと思われます。

※ Puppyで終了時、自動的にシャットダウン出来ない問題があり、設定ファイルを一部書き換え解決しました。
  grubの設定 /boot/grub/menu.lst の kernel で始まる行の最後に、acpi=forceを追記する。
  うちのパソコンではこの方法で自動的に電源が切れるようになりました。

古くなって使っていないパソコン、新しいのを買ったので処分しようと思っているパソコンなどがあるなら、とりあえず、紹介したLinuxを使ってみてください。少し重いようならメモリを増設すれば、十分使用可能なパソコンに生まれ変わるかも知れませんよ(^^)/ 

パソコンサポート オイカワ