希望1
障害年金相談室 “きぼう
病気やケガで困っている方のご相談にのり、 障害年金の“きぼう”を・・・・・お手伝いしています。
(  0 9 0 −  2 7 3 1 − 4 0 8 4  )
希望2
検診

がん(癌)と障害年金

がん(癌)」は「悪性新生物」 とも呼ばれ、遺伝子変異による腫瘍であり、 無治療のままだと全身に転移して患者を死に至らしめるとされています。  「がん」で治療中の方は肉体的、精神的な負担が大きく、 就労や日常生活が大変です。
  • 障害年金(障害基礎年金+障害厚生年金)の受給者は、 全体で206万人(平成29年3月時点)いますが、その中で、 「がん」などの「悪性新生物」で障害年金を受給している者の割合は 1%強と非常に少ないです。
  • これは、「がん」により「障害年金」が受給できることが、 一般的に知られていないことからきているものと思われます。
  • 障害年金」は、病気やケガにより 「日常生活や仕事が制限」されるようになった場合に、 受給できる年金です。  このため、「がん」により「日常生活や仕事が制限」 される場合も、障害年金を請求することができます。
  • がんによる「抗がん剤治療」や 「放射線治療」を受け、しびれや痛み、貧血や嘔吐、 倦怠感などの副作用が重度の場合も障害年金が受給できることがあります。
  • ここでは、「がん(癌)」による障害年金の請求について、 「ポイント」や「注意点」 を解説します。

聴診器

がん(癌)の障害認定基準

「がん」の「障害認定基準」を解説します。
該当すると思われる場合は、専門家に「ご相談」することを薦めます。
  • 国民年金・厚生年金保険の「がん(癌)」の 「障害認定基準」は、次のようになっております。
  • がん認定
  • 一方、「がん」に使用する「診断書(その他の障害用)」の 「K一般状態区分表」は次のようになっております。
  • 区分表
  • このことから、「診断書」のKの「区分」に、
    • 」と記載された方 → 障害の程度に該当しません。
    • 」と記載された方 → 障害の程度が「3級」に該当します。
    • 」と記載された方 → 障害の程度が「2級」、 または「3級」に該当します。
    • 」と記載された方 → 障害の程度が「2級」に該当します。
    • 」と記載された方 → 障害の程度が「1級」に該当します。

  • がん」による 「障害の程度」のおおまかな目安は、次のようになります。
    • 1級」は、著しい衰弱又は障害の為、 日常生活が介助を受けなければできないほどの状態  (生活がベット周辺)
    • 2級」は、衰弱又は障害の為、 日常生活は少し介助を必要とし、 軽労働もできない状態  (一人で外出がやや困難)
    • 3級」は、著しい全身倦怠の為、仕事に就けないか、 仕事に就けても、就労時間や仕事の内容に 制限がある状態  (週3日労働または軽作業)
  • 一般的には、「就労」できる時間やその内容が 「制限」される人は、 「原則3級」に該当します。
  • がん」の「障害の程度」は、 組織の所見とその悪性度、血液検査・画像検査等の検査成績、転移の有無、 病状の経過と治療効果等を参考にして、具体的な日常生活状況等により、 総合的に認定されます。
  • また、「がん」については、障害認定の時期以降少なくとも 「1年以上療養を必要」とするものとなっています。

注射

がん(癌)の初診日

障害年金を請求するためには、「初診日」における 「保険料納付要件」を満たしていることを 「証明」しなければなりません。
がん」の場合は、「初診日」が 「証明」できなく、お困りの方が多いです。
  1. 初診日はいつになるのか
    • 初診日」とは、障害の原因となる傷病で 「初めて病院に行った日」となりますが、「がん」の場合は、 必ずしも「がん」と診断された日とは限らず、「がん」の前に、 「相当因果関係」があると認められる傷病がある場合、 その傷病での最初に受診した日が「初診日」 となることもあります。
    • たとえば、かぜの症状で「A内科」を受診された方が、かぜが治らず血液検査を行なったら、 「肝炎」と診断され、その後「肝硬変」→「肝臓がん」となられた場合は、 かぜで「A内科」を受診した日が「初診日」となります。
    • 「初診日」を間違えて障害年金の請求すると、 「初診日が特定できないため不支給」となり、 再度、請求をやり直さなければなりません。
    • 「がん」による障害年金請求の多くは、認定されると「請求日の翌月分」 から障害年金が支給されることになるため、できるだけ早く、 やり直しとならない請求をかけることが重要となります。
    • 初診日が特定できたら、主治医に「診断書」 の作成を依頼すると同時に、並行して、 「病歴・就労状況等申立書」の作成に入ります。
  2. 初診日の証明は 
    • 初診日」は、「がん」 の原因疾患で最初に受診した病院で、「受診状況等証明書」 を書いてもらうことで証明します。
    • 「受診状況等証明書」に、「紹介状あり」、「A病院より転院」などの記載があれば、 「初診日」の証明とはなりませんので注意が必要です。
    • 受診状況等証明書」は、 1番目の病院で何かの理由で書いてもらえない場合は2番目の病院で、 2番目の病院でも書いてもらえない場合は3番目の病院で、・・・・・というように、 どこかの病院で必ず書いてもらわなければなりません。
    • また、「初診日」を証明するため、場合によっては病院に 「カルテの開示請求」を行ない、 初診日データの有無を確認することも必要になります。
    • 「がん」の場合は、発病しても急激に悪化しないため、 「治療期間が長く」なるという特徴があり、 仕事ができなく休職するようになり、障害年金の請求をしようと思っても、
      • 初診日がいつなのかわからない
      • 初診の病院がどこかわからない
      • 初診の病院がつぶれている
      • 当時のカルテは廃棄されている
      などの問題が出てくる場合が多いです。
    • このような場合は、障害年金専門の社会保険労務士に相談したほうが確実かと思います。
  3. 相当因果関係による初診日
    • 障害の傷病前に、「相当因果関係」 があると認められる傷病があった場合は、前の傷病で初めて医師の診察を受けた日が 「初診日」となります。
    • がん」では、「肝炎」、「肝硬変」、「肝臓がん」の関係や、 「転移」した「がん」などは、両者の期間が長いものでも、相当因果関係があるものとされ、 「初診日」が変わってきます。
    • 「がん」で障害年金を請求するには、いろいろな注意が必要となります。
  4. 初診日と障害年金
    • 「初診日」に「国民年金」に加入していた場合で、 障害等級の「障害2級」以上に該当すると、 「障害基礎年金」が支給されます。  (主婦、自営業者、フリーター、学生など)
    • 「初診日」に「厚生年金」に加入していた場合、 障害等級の「障害3級」以上に該当すると、 「障害厚生年金」が支給されます。  (サラリーマン、公務員の方など)
    • 「初診日」に「厚生年金」に加入していた方が「がん」になり、 「障害2級」以上に該当した場合は、 「障害基礎年金」と「障害厚生年金」が支給されることになります。

医師

がん(癌)と診断書

障害年金の障害等級の判定は、「がん」の場合、 主治医が作成した「診断書」の記載内容が一番大きく影響します。
     
  1. 診断書の様式
    • 障害年金を請求する場合の「診断書」用紙の様式は、 「眼の障害用」、「聴覚、鼻腔機能、平衡機能、そしゃく・嚥下機能、言語機能の障害用」、 「肢体の障害用」、「精神の障害用」、「呼吸器疾患の障害用」、「循環器疾患の障害用」、 「腎疾患・肝疾患、糖尿病の障害用」、「血液・造血器、その他の障害用」  の8種類があります。
    • がん」用の診断書はありませんので、「がん」の場合は、 一般的には「その他の障害用」の 「診断書」を使用することになっています。
    • しかし、「その他の障害用」の診断書は、 「がん」の症状を伝えるには不充分なことが多いため、場合によっては、 「がん」の症状にあった診断書も提出することが重要です。  たとえば、
      • 肺がんの場合は、「呼吸器疾患の障害用」の診断書
      • 腎臓がん、肝臓がんの場合は、「腎疾患・肝疾患の障害用」
      • 咽頭がんの場合は、「そしゃく・嚥下機能、言語機能の障害用」
      • その他のがんで、しびれ、麻痺、関節障害の場合は、「肢体の障害用」
    • また、複数の器官にがんが生じている場合は、「併合認定」 の可能性もあるため、複数の診断書を同時に提出することもあります。
     
  2. 診断書の記載内容
    • 障害年金の障害等級の判定は、「がん」などの場合は、客観的な検査数値が多種多様で、 「障害の程度」を決められないこともあり、主治医が作成した 「診断書(その他の障害用)」の 「K一般状態区分表」欄の 「」「」 「」「」 「」のどれに○が付くかが一番影響します。
    • 主治医にここをどう評価してもらうか、非常に重要なポイントです。
    • 次に重要となるのが、「Nその他の障害」 に記載してもらった内容です。
      1. 「自覚症状」欄には、たとえば、
        疲れやすい、活動性の低下、発熱が多い、身体衰弱が激しい、食欲低下、倦怠感、痛み、 しびれ、感覚麻痺、貧血、下痢、嘔吐・・・・・などを記載
      2. 「検査成績」欄には、「血液・生化学検査」結果に加え、たとえば、
        「他の臓器への移転の有無、疑いがある箇所」 「放射線治療、抗がん剤治療、薬物療法などの治療方法」「治療期間やペース、投与量」 ・・・・・などを記載
      3. 「その他の手術」欄には、
        「他の医療機関も含め、手術を行なった場合は、その旨」を記載
      4. 「検査成績」欄には、「血液・生化学検査」結果に加え、たとえば、
        「腫瘍マーカー」、「組織診断検査」、「超音波検査」、「X線CT検査」、 「MRI検査」、「血管造影検査」、「内視鏡検査」などの結果も記載
    • 「Nその他の障害」欄に記載がなければ、それは「なかった」ものと判断される場合があります。 また、この欄のスペースは狭いため、簡潔に記載してもらうことが重要です。
    • 主治医に「どのような症状」があり、日常生活や就労に「どのような影響」がでているのかを伝え、 真実に基づいた「診断書」を記載してもらうことが重要です。
    • 「がん」により、「日常生活」がどれだけ制限されているか、「就労」がどれらけ制限されているかが、 認定のポイントとなりますが、認定の時期以後少なくとも「1年以上」それが続くかどうかも 判断基準となるため、該当していれば「治療期間は長くなると思われる」などを「診断書」に 記入してもらうことも必要です。
  3. 主治医への診断書の依頼
    • 初診日」における 「保険料納付要件」を満たしていることを確認したあと、 「がん」 で障害年金の受給が可能であるかもしれないと思われる方は、 主治医に障害年金の請求を希望していることを伝え、相談してみることを薦めます。
    • 特に、「自宅療養」をしている方は、 病状が重いということですから、「障害等級」に該当する可能性が高いです。
    • 一般的にはお忙しい主治医は患者さんのすべてを把握していることは難しいと思われるため、 「診断書」にもれなく記載してもらうには、 現在の「日常生活」や「就労」 の状況と「自覚症状」を、 詳しく具体的に伝えることが重要となります。
    • 日常生活」や「就労」 の状況について、主治医と十分に話ができている方は少ないことから、当相談室では、 あなたから聞き込みを行ない、主治医にこれらを伝える 「お手伝い」もしております。
    • 障害年金の請求では、主治医に「日常生活」や 「就労」を理解してもらうことが、最も重要となります。
  4. がんで診断書を書いてもらえない場合
    • 主治医が診断書を「交付しない」場合は、 何かの理由があると思われます。  その理由を聞き出し、主治医に 「仕事を時々休まなければならないこと」、 「家事や育児ができないこと」 を理解してもらう努力が必要かと思われます。
    • 障害年金の請求では、患者さまと主治医の「信頼関係」 が重要となります。   「信頼関係」がなければ、主治医から書いてもらった「診断書」は、 障害等級に該当しないという結果になる可能性が高いのです。

カップ

「がん(癌)」の障害年金請求の注意点

がん」で障害年金を請求するには、 「受診状況等証明書」、「診断書」、 「病歴・就労状況等申立書」など、 いろいろな書類を揃えなければなりません。
     
  1. 「病歴・就労状況等申立書」について
    • 「がん」の障害認定では、「診断書」 の内容が一番重要視されますが、「診断書」と並んで重要な書類が、 障害年金の請求者が自ら作成する「病歴・就労状況等申立書」 です。
    • 病歴・就労状況等申立書」は、発症から現在までの 「受診状況」に加え、「日常生活の状況」や 「就労の状況」を具体的に記載するものです。
    • 日常生活や就労に「どのような支障がでている」かについて、 「診断書」では伝えきれないことを記載できる重要な書類なので、 ポイントをおさえて簡潔に記載することが重要です。
    • 転院」をした場合にはその理由 (引越しのため、主治医に不信感を持ったなど)について、 「受診しなかった」期間もその理由 (経済的に受診できなかった、自覚症状がなかったなど) について記載します。
    • がんの「抗がん剤治療」などで「入院期間」や 「休職期間」 がある場合は、「病歴・就労状況等申立書」に必ず記載したほうがよいです。  「入院期間」や「休職期間」は、非常に重い状態なので、それが考慮されます。
    • 障害年金の審査においては、主治医の作成した「診断書」と、請求者が記載した 「病歴・就労状況等申立書」の「整合性」 も重要視されますので注意が必要です。
  2. 就労について
    • がん」などの悪性新生物の場合は、 「就労」の可否が障害認定に強く反映されます。
    • 普通に就労している場合には障害等級に認定されませんが、 「労働が制限を受けるもの」は、 「障害3級」に認定されることになるため、 次の点が考慮されます。
      • お仕事を休まれている
      • 勤務日数が少なくなっているか、勤務時間が短くなっている
      • 就労するために、職場で援助を受けている
      • 以前のお仕事ができなく、簡単なお仕事に転職した
    • 「就労」しているからといって「不支給」とはなりませんが、 「診断書」や「病歴・就労状況等申立書」 に「労働が制限を受けるもの」 を詳細に記載することが重要となります。
  3. 「遡及の請求」について
    • 障害年金の請求方法のひとつに、 「遡及の請求」があります。
    • 障害認定日(初診日から1年6月経過した日)から現在まで、 障害等級に該当する症状が継続していた場合は、障害認定日に 「遡り」障害年金を請求することができます。
    • 遡及の請求」が認定されると、 過去の分の障害年金も支給されることになります。
    • 「がん」で「遡及の請求」を行なう場合の「診断書」は、 「障害認定日(始め)」の診断書と 「請求日(終り)」 の診断書の2枚を提出することになります。  始めと終りの障害状態は医師が証明することになりますが、 症状の継続性を証明するために「病歴・就労状況等申立書」 が重要となります。
    • 病歴・就労状況等申立書」に、 遡及の期間は病院への受診が継続しており、 病状も変わらないことを素直に記載しなければなりません。
    • 遡及の期間に受診期間の「空白」がある場合は、 一般的には「病状が改善していた」と判定されますので、 遡及の期間も病状が変わらなかった場合はその旨を記載し、受診しなかった理由 (病院にかかっても良くならないと思ったなど) も記入することが必要となります。
  4. 障害年金の更新手続きについて
    • がん」のような疾病の場合は 「有期認定」といい、原則として、1〜5年おきに障害年金の 「更新の手続き」が必要となります。
    • その「更新」の際に、障害の程度が軽くなったと判断されて、障害年金が 「支給停止」となることがありますが、 障害年金の権利はなくならないため、「65歳」 になるまでに再び再発し障害の程度が「障害等級」に該当したときは、 障害年金の受給が可能となります。
  5. 「障害年金」と「傷病手当金」
    • 健康保険の被保険者が、療養のため「労務に服せない」ときは、 原則として「1年6月」間、 健康保険から「傷病手当金」が支給されます。
    • 傷病手当金」は、ほぼ、毎月の給料の2/3となりますが、 「障害年金」を受給した場合や、「給与」を受けた場合には支給調整されます。
    • 一般的には、「障害年金」より「傷病手当金」のほうが支給額が多いため、「がん」 の療養のため仕事ができなかった場合は、 その期間「傷病手当金」を受給したほうがよいです。
    • ただし、「傷病手当金」の支給は 「1年6月」間なので、「傷病手当金」 を受給しながら「障害年金」 の請求を済ませておくことをお勧めします。  「障害年金」は、請求の準備開始から支給を受けるまでが 「6月以上」はかかります。
    • 「傷病手当金」の注意点としては、会社を退職した後は請求ができないことです。  退職前に「傷病手当金」の支給を受けていた方は退職後も引続き受給ができるので、 退職前に手続きをすることが重要です。
    • また、「がん」の治療のため会社を退職した場合は、 「失業保険」は支給されません。  「失業保険」は、働きたい意志があるのに職場が見つからないときに、 就職活動をしていることを条件に支給される制度なのです。
  6. その他
    • ある程度治療しても治らないような障害のみを、 障害年金の対象者とするという考え方により、障害年金が請求できるのは、 「初診日」から「1年6月」 経過していることが必要となります。
    • 「1年6月」経過しなくても請求ができる傷病もありますが、「がん」の場合は 「1年6月」経過していることが必要です。
    • 「がん」による障害年金請求の多くは、「事後重症の請求」 と言われる請求方法となり、認定されると「請求日の翌月分」 から障害年金が支給されることになります。
    • また、「事後重症の請求」は 「65歳」 になると請求することができないので注意が必要です。
    • 直腸がんなどで「人工肛門」の方や、 「新膀胱」「尿路変更」をされた方は、 「障害3級」以上の障害等級となります。  「人工肛門」に加え、「新膀胱」や「尿路変更」された方は、 「障害2級」以上に該当します。

  • がん」による障害年金の請求には、 「初診日」を証明をするための 「受診状況等証明書」を依頼したり、「カルテの開示請求」 をしたり、「病歴・就労状況等申立書」を記載したり・・・・・と、 かなりの時間と労力が必要です。
  • また、「診断書」を書いてもらうため、主治医とのやりとりに、 ちょっとしたコツが必要です。  このコツをつかめないまま請求して、「不支給」となる場合もあります。

  • 当相談室は、「がん(悪性新生物)」に特化した障害年金の 「ご相談」を無料でおこなっております。
    • 私は「子宮がん」の治療で仕事を休みがちであるが、障害年金の受給が可能なのか、 予備診断してもらいたいが?
    • 「肺がん」で治療を受けているが、初診の病院が分からないのだが?
    • Aさんは、「胃がん」でお仕事が充分にできないため、いつも助けているが、 障害年金の受給資格があるのかしら?

  • どのようなことでもかまいませんので、お気軽に「お電話」 でご相談ください。
  • お電話は、 090 − 2731 − 4084  となります。

▲ このページの先頭へ