明治大学で行っている講義内容は、明治大学のホームページで見ることが出来ますので、このサイトでは省略します。ここには、過去の埼玉大学教養学部・埼玉大学大学院文化科学研究科で教鞭をとっていた時代の授業内容のみが閲覧できます。
科目名 副題
期間・時間割 講義内容
2001年度大学講義案内
2002年度大学講義案内
2003年度大学講義案内
2004年度大学講義案内
2005年度大学講義案内
2006年教養学部授業内容
日本語の文法 『枕草子』で古典文法をマスターしよう
前期
月曜3・4時限
(10:20−11:50)
授業の目標
『枕草子』の章段を味わいつつ、古典文法をマスターすることがこの授業の目標です。

  
授業の内容・スケジュール
『枕草子』には、現代にも通用する感覚や考え方が含まれています。そうした章段を採り上げ、味わいつつ、古典文法の仕組みを学んでいきます。

注目点は(1)文のきまり、(2)助動詞の意味、(3)助詞の使い方、(4)活用の仕方、などです。

古典文法から探れる、昔の日本人の思考法も追究していく予定です。

なお、この授業で採り上げる章段は、以下の通りです。いずれも、興味深いことが書かれている章段です。

・エチケット関係の章段 317段、28段、177段、129段、

・人付き合い関係の章段 156段、100段、320段、262段、27段

・折々の感動関係の章段 1段、147段、187段、22段、254段、164段、52段、123段

授業の方法
基本的には講義形式。ただし、途中で納得してもらうための作業がはいります。

日本語の歴史 日本語の歴史をかたる
後期
月曜3・4時限
(10:20−11:50)
授業の目標
私たちの使っている日本語、その歴史を知り、日本語の将来を考えることが授業の目標です。

  
授業の内容・スケジュール
その時代を特色づける言語事実をクローズアップしながら、日本語の歴史をとらえていきます。
日本人というのは、どんなもののとらえかたをしているのかということを言語的な側面から考えつつとらえる日本語の歴史です。

第一章 奈良時代 文字からとらえた奈良時代の日本語。

第二章 平安時代 文章からとらえた平安時代の日本語。

第三章 鎌倉・室町時代 文法からとらえた鎌倉・室町時代の日本語。

第四章 江戸時代 音韻からとらえた日本語。

第五章 現代 話し言葉と書き言葉の関係からとらえた日本語。


授業の方法
各章を3回ずつで講義し、大きな日本語の流れをつかんでいきます。
講義中心。けれども、授業内容に興味を持ってもらうために、適宜作業を取り入れます。

日本語学研究法 類似した言葉の意味を探る
前期
金曜3・4時限
(10:20−11:50)
授業の目標
類似した言葉の意味の違いを探り、言葉を正確に使う力をやしなうのが、この授業の目標です。
 
授業の内容・スケジュール
下に列挙した項目から一つを選び、各自がその意味の違いを、実例から明らかにしていきます。

実例は、新聞、雑誌、文学作品、ネットなどのいずれかから、収集します。

追究の仕方は、そのつど指導していきます。

(1)「人柄」と「人物」 (2)「真面目」と「几帳面」 (3)「べろんべろん」と「ぐでんぐでん」

(4)「ヤボ」と「武骨」 (5)「やさしい」と「おとなしい」 (6)「いきいき」と「みずみずしい」

  (7)「さりげない」と「何気ない」 (8)「負けん気」と「勝気」と「強気」 (9)「けち」と「しみったれ」

(10)「ずるい」と「あくどい」  (11)「あさましい」と「さもしい」  (12)「いい加減」と「適当」 

(13)「なおざり」と「おざなり」 (14)「しつこい」と「くどい」 (15)「わざわざ」と「せっかく」

  (16)「そそくさ」と「あたふた」  (17)「いじける」と「すねる」  (18)「おそい」と「のろい」

  (19)「愛嬌」と「愛想」  (20)「あつかましい」と「図々しい」 (21)「どうぞ」と「どうか」など。

なお、自分で扱いたい言葉がありましたら、申し出れば、その項目に変えることが出来ます


演習形式ですので、25名を上限にします。

日本語学概説A 現代日本語の諸相
後期
金曜3・4時限
(10:20−11:50)
授業の目標
私たちの使っている日本語について、発音・文字・語彙・文法・文章などの面から観察し、知識を得ることを目的とします。

授業の内容・スケジュール
日常の身近な言葉の問題を考えることからはじめ、次のスケジュールにしたがって話を進めて行きます。

なお、皆さんには、時々練習問題を解いていただく作業がはいります。

第一章 音声と音韻─音声とは何か? 音韻と音声はどう違うのか? 日本人の発音とは? アクセントが違うのはなぜ? などのテーマで話をします。

第二章 文字と表記─文字とは何か? 文字ってどんな役割をしているのか? 漢字はどんな機能を果たしているのか? などのテーマで話をします。

第三章 語彙─語彙って何か? 日本語の語彙はどんな語種で構成されているのか? 語彙の習得は、どのように行われるのか? などのテーマで話をします。

第四章 文法─文はどういう構造をしているのか? 敬語はどういう意識で使うのか? などのテーマで話をします。
第五章 文章・文体─文章にはどんなタイプがあるのか? 文章の個性とは何か? などのテーマで話をします。

授業の方法
基本的には講義形式。随時、問題の理解度を確かめるための作業が入ります。

2006年度大学院文化科学研究科修士課程 授業内容
日本語学T 日本語の研究T
前期
月曜7・8時限
(14:20−15:50)
最近の日本語学関係の論文を読むT

講義概要:最近の日本語学では、何が問題になり、どう論じられているのか? 雑誌『国語学』『日本語の研究』『日本語教育』『日本語学』『言語』『文体論研究』『表現研究』などに掲載された最近の論文あるいは単行本を読み、問題意識を先鋭化し、研究方法を修得することを目標とする。
授業の進め方は、各自が上記雑誌あるいは単行本から読破したい論文や一章を選定し、それを前の週に配布する。次の授業時間までに全員がそれを読破し、その論文を選んだ人を中心に、論評し、議論し、問題を発見していく。

日本語学U 日本語の研究U
後期
月曜7・8時限
(14:20−15:50)
日本語の研究を進める

講義概要:前期で問題発見したテーマの可能性を探るのが、後期授業の目的です。手順は次のように行います。
(1)そのテーマに関しては、どういうアプローチ方法があるのか、何を明らかにしたいのか、それはどんな意味があるのか、などを参加者全員で議論する。
(2)そのテーマを選んだ人は、そうしたサジェストに従い、小さな調査を実施して、その問題の可能性を探る。可能性があれば、それを修士論文のテーマにすることが出来る。

前期と同様なスタイルで授業を進めるので、1年間を通して受講されたい。


2006年度大学院文化科学研究科博士後期課程 授業内容
総合科目 異文化日本語研究
集中
7/25〜7/29
異文化として日本語を捉える視点が異文化理解の基本である。その視点を得るためには、外国人(こでは中国人・韓国人)による日本語研究と日本人による日本語研究の組み合わせが最も効果的である。外国人は、母国語の観点から日本語を眺め、日本人には分からない問題点の指摘をする。一方、日本人は、母国語であるから細かい意味の違いまで切り込むことが出来る。こうした総合化による日本語研究を行うのが、この授業の目的である。
一言でいえば、日本語の研究を、アジアの中の日本語という新しい視角から総合的に行う科目である。本年は、次の三つのテーマを設定し、山口仲美・于日平・任栄哲の三教官が、それぞれ日本、中国、韓国の視点から、日本語研究を総合・深化させていく。
(1) 語彙研究─コミックに見る擬音語・擬態語─日本語の特色になっている擬音語・擬態語が、中国・韓国では、どう翻訳されているかに焦点をあわせて講義をし、議論を進める。
(2) 文法研究─敬語表現─日本の敬語表現を中心に、中国・韓国の敬語表現と比較しながら、三国の敬語表現の本質に迫る講義や議論をしていく。
(3) 文法研究─授受表現とその誤用─日本の授受表現を中国語・韓国語と比較しながら、その特質を考察し、三国の言語の本質に迫る講義や議論にしていく。
担当教官 山口仲美・于日平・任栄哲・小出慶一

特別科目 日本語研究特論
月曜9・10時限
(16:00-17:30)
 総合科目で把握された、アジアの中の日本語といった新しい日本語研究の地平に立って、具体的な日本語の課題に即してそれを深めるのが、この授業の目的である。今年度は、敬意表現、擬音語・擬態語表現、授受表現を中心に、日本語研究を深めていく予定である。