高校数学の要点整理
2.三角方程式・不等式
   三角方程式・不等式はほとんどがつぎの三つのパターンの何れかで解く
  ことができます。
  (1)与えられた三角方程式・不等式をsinθかcosθかtanθに統一する。
  (2)与えられた三角方程式・不等式を合成してrsin(θ+α)の形に変形する。
  (3)与えられた三角方程式・不等式が和の形式なら積の形式に変形する。
 (1)の例:0≦θ<2πのとき、方程式cos2θ-3cosθ+2=0 を解け。
      cos2θ=2cosθ-1を方程式に代入して整理すると
      2cos2θ-3cosθ+1=0
   よって (cosθ-1)(2cosθ-1)=0
    ゆえに cosθ=1 または cosθ=1/2
   ≦θ<2π であるから
    cosθ=1のときθ=0
    cosθ=1/2のときθ=π/3、5/3π
   よって θ=0、π/3、5/3π 
 (2)の例
   〔asinθ+bcosθ=(a+b1/2sin(θ+α)
    ただし、cosα=a/(a2+b2)1/2、sinα=b/(a2+b2)1/2〕
   方程式sinx+31/2cosx=21/2 (0≦x<2π)を解け。
    左辺を変形して
       2sin(x+π/3)=21/2
   よって  sin(x+π/3)=1/21/2
    0≦x<2πのとき π/3≦x+π/3<7π/3
   ゆえに  x+π/3=3π/4、 9π/4
   よって   x=5π/12、23π/12
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3. 加法定理から導かれる種々の公式

加法定理は次のようになります。

sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ … ①

sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ … ②

cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ … ③

cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ … ④

まず

tan(α+β)=sin(α+β)/cos(α+β)

 =(sinαcosβ+cosαsinβ)/(cosαcosβ-sinαsinβ)

上式の分母分子をcosαcosβで割ると

  tan(α+β)=(tanα+tanβ)/(1-tanαtanβ)… ⑤

が得られます。同様にして

tan(α-β)=(tanα-tanβ)/(1+tanαtanβ)… ⑥

また、①式でβ=αと置くと

   sin2α=2sinαcosα …⑦

   ③式でβ=αと置くと

   cos2α=cosα-sinα

      =1-2sinα …⑧

      =2cosα-1 …⑨

となり、⑦、⑧、⑨は倍角の公式として知られています。

 α+β=A,α-β=Bとおくと

   α=(A+B)/2,β=(A-B)/2

ここで、①+②より

  sinA-sinB=2cos(A+B)/2sin(A-B)/2 … ⑩

同様にして、①-②より

  sinA+sinB=2sin(A+B)/2cos(A-B)/2 … ⑪

③+④より

  cosA+cosB=2cos(A+B)/2cos(A-B)/2 … ⑫

③-④より

  cosA-cosB=-2sin(A+B)/2sin(A-B)/2 … ⑬

⑩から⑬は三角方程式を解くときにも使います。

(問題)次の三角方程式を解け。

  sinθ+sin2θ+sin3θ+sin4θ=0

   (0≦θ<π)

sinθ+sin4θ=2sin{(θ+4θ)/2}cos{(θ-4θ)/2}

            =-2sin(5θ/2)cos(3θ/2)

sinθ+sin4θ=2sin{(2θ+3θ)/2}cos{(2θ-3θ)/2}

            =-2sin(5θ/2)cos(θ/2)

ゆえに

  sinθ+sin2θ+sin3θ+sin4θ

  =-2sin(5θ/2){cos(3θ/2)+cos(θ/2}

  =-2sin(5θ/2)2cos(3θ/2+θ/2)cos(3θ/2-θ/2)

  =-2sin(5θ/2)2cos(2θ)cosθ=0

  ゆえに sin(5θ/2)=0または2cos(2θ)=0またはcosθ=0

   0≦5θ/2<5π/2より

     5θ/2=0、π、2π  ∴θ=0、2π/5、4π/5

   0≦2θ<2πより 2θ=π/2、3π/2 ∴θ=π/4、3π/4

    cosθ=0より θ=π/2


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