ロスアンゼルス滞在記4
渡航先の決定
半年程前から文部省の在外研究員制度を利用して海外留学を計画していた。
まず、受け入れてくれる海外の大学の研究者から招聘状を得なければならない。
受け入れ機関は私の研究室スペースと研究施設を提供しなければならないし、
受け入れた結果、研究成果が出せる可能性があるのか、が受け入れるか否か
のポイントになる。
まず、受け入れてほしい大学の教授に受け入れ依頼の手紙を書くことが手始めに
やらねばならないことである。手紙には自分がこれまでに著名な論文誌に発表し
た英語の論文リストを同封する。 これが相手方が受け入れるか否かを判断
する材料となる。
最初に出したのはイギリスのロンドン近郊の大学の教授宛てである。
約2週間後に返事が来たが、あいにく私が希望する渡航時期に教授は大学
にいないということで、丁重なお断りであった。
次に私はアメリカのルイジアナ州の大学教授TRN.Rao氏とロスアンゼルスの
南カリフォルニア大学の教授Rama.Cherappa氏の二人宛てにほぼ同時に
手紙を送った。
5月に入っていたし、10月出発目標にはあと5カ月である。
海外に手紙を出すと片道1週間で。早くて往復2週間をみていなければならない。
受け入れ先はできれば早めに決定して、ビザ、パスポート、荷物の搬送など出発
準備にかかりたかった。
したがって、一人づつ結果を待って手紙を出していたら10月出発には間に合わな
ないかもしれないと思い同時に二人に出したのである。
TRN.Rao氏はインドの国際会議で話したことがあり面識があった。
最初にRao氏から、喜んで受け入れたい。渡米後の世話をする人も決めている
とのことであった。私はとても嬉しくルイジアナに行く決心をしていた。
それから数日後、Cherappa氏から喜んで受け入れたいとの手紙が来た。
私の研究分野はCherappa氏とほぼ同じであったが、Rao氏はコンピュータ
サイエンスではあったがかなり違った分野であった。
Rao氏の好意を踏みにじるようでとても気がひけたが、専門分野が同じCherappa
氏の招聘を受けることにした。
Rao氏には、ご好意に対する感謝の気持ちと共に辞退したい旨の手紙を書いた。
Cherappa氏にはお礼とともに招聘をお受けしたい旨の手紙を出した。
その後、10日程の後、研究者用のビザ(IAP66)の申請用紙が送付されて来
た。 いよいよ、渡米に向けての準備が始まった。
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