第十話:獄炎の戦斧

アルナ「誰もいないわね。」
カムカ「そりゃそうやろ。ジ・バグマ渓谷は、結構危険なとこや。そやから、普段はあまり人がおらへんのや。」

アルナたちは、最後の村、『ジ・バグマ』にいる。
ジ・バグマは、元は鉱石などの採掘場として栄えていたが、ある日を境に、ガスの噴出や落盤などの事故が多発し、今では殆ど人が来ない。
また、一連の事故が何者かによる陰謀ではないのか、という噂もある。

アルナ「ところで祭壇はどこかしら。人っ子一人いないから聞き込みもできないし…」
カムカ「そやなぁ…」

二人がそう言っている時だった。

???「御主らか。我が計画の邪魔をするものは。」
アルナ「なっ!?」
カムカ「誰や!出てきい!」

その時!

どごぉぉぉぉぉん……

突如上から何かが降り立った!
砂煙がおさまると、そこには一人の大男がいた…

ゼノガイア「我が名はゼノガイア!サイバーニクル四天王の長にして、最強の四天王なり!」
カムカ「いよいよ出てきおったな!最後の四天王が!」
ゼノガイア「して御主ら、我が仲間を葬り去ったとは、なかなかの腕前。しかし、それで我が軍を葬り去ったとは言わせぬ。私と勝負しろ、勝てばおぬしの力、認めてやろう。こい!!!」

ゼノガイアは、自分の持つ巨大な斧を構えた。

アルナ「望むところよ!」

アルナも自分のソードを構える。



カムカ「わてはどないします?」
アルナ「カムカ君は私の援護を!」
???「いいえ、そうはさせないわ。」
カムカ「なっ!?」
アルナ「プロフェッサー・アム!?」

二人の目線の先には、プロフェッサーアムが立っていた!

アム「お久しぶりね、お嬢ちゃん。あら、そこの坊ちゃんは新しいお仲間?」
カムカ「くっ、なんや!邪魔する気か!」
アム「うふっ、可愛い坊ちゃんね。なんならあたしが遊んであげようかしら?ゼノガイアはあまり2対1の戦いは好まないのよ。」

そういうと、アムは懐から銃を取り出した。

カムカ「ふん、望むところや。アルナはん!わてはこっちをやっとく!!」
アルナ「分かった!」
ゼノガイア「さぁ!こい!!」

ガキィィィィィン
二人の武器が交差する!

ゼノガイア「私の動きを見切るとは、御主、なかなかやるな。」
アルナ「今までの戦いで慣れたからね!」
ゼノガイア「なら手加減無用!」

二人は一旦間を置くと、再び駆け出す!

ゼノガイア「ぬぉぉぉーーー!!」
アルナ「てやぁぁぁーーー!!」

ガンキンチャンキンガンチャン!
二人の武器は幾重にもぶつかり合い、火花を散らす!

ゼノガイア「クッ、ここまで見切るとは、流石我が仲間を葬っただけあるな。しかし、たとえ私が負けたとしても、貴様らにもう明日はない。」
アルナ「?…どういうこと?」
ゼノガイア「それは御主が我に勝ったら教えてやろう!!」


ガキュウゥゥゥゥーーーン…

カムカ(くっ、あの女、かなりの腕やな…)
アム「あら?もうこれで終わりかしら?もっと可愛がってやろうと思ったのに。残念だわ。」
カムカ「へっ、調子に乗りおって。」
アム「でもこのまま天国へ送るのもつまらないわねぇ。だから…」

突如、アムが消えた!

カムカ「なっ!?」
アム「ミラージュブレス…一時的に周りの景色と同化し、自分の姿を消すことのできるブレスよ。」

アムは、カムカの背後に回っていた!

カムカ「ひ、卑きょ…」

パンッ

銃声と同時にカムカはすでに意識を失っていた…

アム「ウフ♪安心しなさい、撃ったのは麻酔銃。死ぬことはないわ。後でたっぷり可愛がらせて貰うわよ♪」


ゼノガイア「うぉりゃぁぁーーー!!」
アルナ(こ、これじゃあキリがない!カムカ君、大丈夫かな…)
アム「あなたの仲間は大丈夫、ここにいるわ。もっとも、気絶してるけどね♪」

そこにはアムの姿があった。後ろには、気を失ったカムカが…

アルナ「か、カムカくぅぅぅーーーーん!!!」
ゼノガイア「スキありぃぃーー!!」

アルナの腹に、ゼノガイアの峰打ちが決まる!

アルナ「げふぅぅぅ!!」

アルナもまた、気を失ってしまった…

ゼノガイア「その程度では、我を倒すことなどできん!」
アム「さぁ行きましょ。祭壇の位置は突き止めてあるわ。」
ゼノガイア「はっ!」

ゼノガイアは、二人を抱えて、アムの後をついていく。
アルナは、薄れ行く意識のなか、思った。

アルナ(そんな…そんなぁ…)


続く…


雑記:アムさん久々に登場。いよいよクライマックスかも(ぇ