ベタの飼い方

ビンでのベタの飼い方

ベタの飼い方の究極の方法、ビン飼育です。


【1】保温

規模によって、
パネルヒーター、
背の低い水槽に水を張りその中にビンを並べる方法、
植物や爬虫類用の棚の温室、
本格的な温室
などがあります。


パネルヒーター
ペラペラで、ビンの下に敷くヒーター。 自動で温度を調節するものもあります。
しかし実際使用してみると、高温時と低温時の差が大きかったり、発熱が少なく、冬場は20度くらいまでしか上がらなかったりだそうです。
対策として断熱シートをヒーターの下に敷いたり、厚めのタオルでビン、パネルヒーターごとかぶせて保温したりする必要があります 。
パネルヒーターは黒色が多いので自分の姿が反射して底に向かって威嚇を始めることもあるようです。(飽きてくるとしなくなります)

(私は30cm水槽(オールガラスで底面もガラスのもの)でパネルヒーターを使ってます。エアレーションのない、完全止水で砂利なしです。
冬の室温はおそらく5〜10度位だと思いますが25度位をキープしてくれています。)
楽天・パネルヒーター
ヤフーオークション・パネルヒーター


背の低い水槽に水を張りその中にビンを並べる方法
通常のヒーターで保温できます。
対流で、暖められた水は上へ行き、水面近くを広がっていくので意外と全体が温まるようです。
水槽以外でも衣装ケースや、バケツなどなんでもOKです。
水槽だとビンを取り出さずにベタの様子が観察できます。
ビンを水槽側面のガラスに当てて割ってしまう事故があるようです。

植物や爬虫類用の棚の温室
水は重いので耐荷重があるものが必要です。
温める時は専用のヒーターで、冷やす時は、ペットボトルを凍らせておき、棚の上の段に置いたりしている人もいるようです。
楽天・爬虫類用の温室






【2】水質悪化

問題となるのはアンモニアです。
アンモニアの影響はニトロモナス ニトロスピラに詳しく載っています。

一般の飼育水槽では濾過装置によって有毒なアンモニアからやや有毒な亜硝酸、そして比較的無害な硝酸へと、バクテリア(ニトロモナス・ニトロスピラ)などにより分解されますが、ビンではバクテリアの繁殖場所が少なく、水流もないため分解されにくく、アンモニアのままの状態で残ります。また水の量も少ないので濃度も上がりやすくなります。



対策

【A】餌を減らす。
アンモニアの元はエサに含まれるタンパク質などの有機物ですから、与える量を減らせばアンモニアの発生は減ります。
ショーベタやプラガットなどの改良品種は非常に大食漢です 。
ワイルドベタの2〜3倍は平気で食べますので、エサは少なめでもいいのではないでしょうか。
人間でも食べすぎは、糖尿病や高血圧、通風、胃腸障害などの弊害が起こるので、魚にも弊害が起こっているかもしれません。
(あれだけ栄養素が豊富な餌が、店で長い間陳列され、購入後の保存も密閉などしない簡素な容器で、よく長い間保存できるな、と思いますが、おそらく、保存料、添加物がものすごいことになっているのではないでしょうか。
そうゆうこともあって少なめがいいのでは、と個人的には思っています)。

【B】糞を取り除く。発生源を取り除きます。

【C】ビンを大きいものにする。
水の総量を増やして、アンモニア濃度の上昇を遅らせます。

【D】アンモニアを毒性の低い状態に保つ。
アンモニアには、一般にアンモニアと呼ばれる ( NH3 )と、水に溶けた状態のアンモニウム (アンモニウムイオン・NH4+) の二つの状態があります。 (どちらも水中に存在するのに「水に溶けた状態」と「そうでない状態」に分かれるというのは、不思議な表現ですね。)
有毒なのはアンモニア( NH3 )の状態で、アンモニウム (NH4+) の状態は無害なのですが、この二つは水質により アンモニアからアンモニウムに変化したり、反対にアンモニウムからアンモニアに変化したりします。
二つの状態の存在比率は、 水温が高い程、PHが高い程、毒性のあるアンモニア状態に変化するという関係です。一般的に水温は28度以下、PHは7以下に保つとアンモニア状態を低くできると言われています。二つの状態の関係性のグラフを見ますとやはり28度以下、PH7以下はキープしたほうがよさそうです。28度より27度、27度より26度がより安全になっていき、PH7よりもPH6.5、PH6.5よりもPH6がより安全になっていきます。極端な例ですと、ある水槽の水温26℃・PH6と、水温29℃・PH7.5ではアンモニウム状態の率は0.3%から3%に、10倍以上違ったりするようです。
(海水魚飼育では硬度が高い場合が多いので、海水魚飼育が難しい理由の一つがこのアンモニアの存在比です。)

アンモニアを化学式で考えると、
NH3 + H2O → NH4+ + OH-  ですので、 アンモニア+水→アンモニウム+ 水酸化物イオン です。
水酸化物イオン(OH-)が増えるとPHはあがります。
立ち上げ直後の水に熱帯魚を入れると、PHがあがるという現象が見られるそうですが、この理由の一つがこの反応のようです。
酸性の水質では、 H+が十分にあるので
NH3 + H+ → NH4+  となります。

PHを下げるには市販のPH降下剤や、ピートモス、マジックリーフなどを使います。
(一般的ではありませんので、全くお勧めは出来ませんが、換水時の水のPHを下げるのにリン酸を用いるという手もあるそうです。
りん酸は、薬品関係の店で取り寄せてもらえるそうです(食品添加物にも使われるりん酸ですが、劇薬です)。ひとビン1000円くらい。強力に酸性にするようです。

リン酸は 安物のPH降下剤などには含まれていたりするものですが、水槽飼育ではコケの一番の栄養となるので嫌われています。リン酸が入っていると困る、という理由でPH降下剤を使わない人もいます。ビン飼育では照明をつけっぱなしにしない場合が多いので、コケの心配がないです。)
(リン酸の試薬で実験している人がいましたが、 テトラ社のPH/KHマイナスにはりん酸は測定できる量は含まれていないようです。)

【E】植物を入れる。
タイなどでもベタはビンに入れて売られていますが、植物がビンにさしてある写真を見たことがあります 。

植物はアンモニアを吸収しますので、うまく用いることが出来れば大変有効です。
しかし、植物も有機物ですので、調子が悪いと枯れた植物自らが水を汚しますので、難しいところです。

植物は成長に必要な窒素分を主に硝酸の形で吸収しますが、アンモニアの形でも少しですが吸収できます。吸収量は種類によって違うようです。全く吸収しないものもあるかもしれません。

植物の成長には光合成が必要です。日光が差し込まない暗い室内で、ベタを見るとき以外は明かりをつけない、というような環境では育ちにくいです。耐陰性の植物なら部屋の電気である程度可能です。

もう一つ必要なものは二酸化炭素です。ビンの中の二酸化炭素量は限られますので、葉を水上に出し、空気から直接取り込める陸上植物がお勧めです。
(水面を覆う浮き草は、水面から溶け込む酸素量を減らしてしまう場合もあります。植物も夜は酸素を吸収して二酸化炭素を排出して呼吸していますので、水中の酸素は必要です。)

ベタの呼吸により水中に二酸化炭素が供給され続けているのでは?と思ったりもします。ベタは吸った空気を気泡の状態では吐き出さないので、呼吸時に吐いて、吸ってを同時に行っているのでしょう。なのでもしかすると二酸化炭素は空気中に出しているのかもしれません。詳細は不明です。


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P・R
「のれんを巡る 京都の老舗暖簾」
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