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補装具とは体の不自由な部分を補う為のものですが、この補装具に助けられる反面、自分の知識不足から補装具に悩まされることも数多くありました。
障害の程度や体型などにより、どんな補装具が良いのか人それぞれに違いがあると思うので、お勧めの補装具を紹介というわけにはいきませんが、
私が過去10年間に装着してきた補装具について私なりに感じた事を記してみたいと思います。 装具は3年毎に更新しています。修理は半年に一回程度の割合で、修理箇所は主に底部分とベルトです。 ちなみに私の障害手帳レベルは、1級1種です。 |
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1代目 プラスチック製短下肢装具(室内外用) 重さ=290g 発病半年後、障害手帳で作りました。 | |||||
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| 長 所 シンプルなので、装着・取り外しが容易です 軽量なので、それほど歩行に負担がかかりません |
| 短 所 強度のマヒにより踵(カカト)が硬直しているので、補装具の中で踵が宙に浮いてしまう状態でした。 そのため室外では、微風でも転倒しそうな不安がありました。 暑さの蒸れ対策として、ふくらはぎ部分に数カ所の穴が開いていますが、それでも夏はあせもができて大変でした。 どんなに暑くても、補装具がじかに触れないようにハイソックスを常に履いていました。 |
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2代目 プラスチック製短下肢装具(室内外用) 重さ=300g 1代目の補装具で踵(カカト)が硬直しているために 『補装具の中で踵が宙に浮く』 という欠点を解消するため 補装具屋さんが考えてくれたものです。踵底部分を高くしてくれました。 | |||||
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| 長 所 踵底部分を高くしたおかげで、1代目より多少、歩行が安定しました。 シンプルなので、装着・取り外しが容易です 軽量なので、それほど歩行に負担がかかりません |
| 短 所 踵の硬直がひどかったので、これでもまだ補装具の中では踵が宙に浮いていました。 1代目・2代目共に、装具には蒸れ対策がしてあるものの、材質がプラスチックであるため 夏は特に蒸れがひどく、タオルを足に巻いたり長めの靴下をはいたりと工夫をしていました。 しかし努力もむなしく、足全体に赤く湿疹が出来てしまい、薬を処方して貰っていました。 |
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3代目 ジョイント付プラスチック製短下肢装具(室内外用) 重さ=320g この頃、多少でもリハビリの成果があったのか、それとも夏のためマヒ状態が柔らかくなっていただけなのかは 定かでありませんが、なんとなく踵部分が地面に接地しているようにも見えていました。 これならジョイント付きの装具でも大丈夫だろうと、リハビリ教室のPTの勧めで新しい装具を作ることになりました。 リハビリを続け頑張ったかいがあったと勝手に喜んでいた頃でした。 | |||||
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| 長 所 外での登り傾斜の歩行がラクになりました これまで同様に軽量なので、それほど歩行に負担がかかりません |
| 短 所 装着がやや困難なので、なかなか馴染めませんでした。 ジョイント部分の不具合がよく起こりました。 |
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これまで3種類の補装具に試行錯誤しながら10年が経過しました。長期間、常に踵が浮いた状態で歩行を続けたため、
身体全体の体重が指先に集中してしまいました。そのため、マヒ側の親指に「魚の目」状態の傷が出来てしまい、治療が必要になっていました。 当初は魚の目程度と軽く考えて近くの病院で患部の手当をして貰っていましたが、足が腫れ上がり歩けない時期もあり、車椅子を使用していました。 傷部分は思ったより根が深く、完治するまでにかなりの時間を要しました。 この時点で初めて、かかりつけの病院のPTに相談をしました。補装具装着時に、踵が浮いた状態にもかかわらず『これで良いのだ、マヒがあるから仕方が無いのだ』と いつも素人考えで自分に納得させてきましたが、大きな間違いでした。 不安に思うことは早い時点で相談をし、正しいアドバイスを受けることが大切です。 10年間、このお陰で歩けていたんだと思っていた装具は、今後使えないことになりました。 足に合わない装具の使用で、患部を切断する恐れも有るということでしたので、急きょ4代目の装具を作ることになりました。 治療目的の装具です。これまでのように指先に重心をかけた歩き方から一転、踵に重心をかけた歩きに変えるということは並大抵のことではありません。 |
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4代目 両側支柱付下肢装具(室内治療用) 重さ=910g 治療目的のため、更新時期とは関係なく保険証で作成しました。室内専用なので、左足用はただのスリッパです。 | |||||
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| 長 所 角度の調節が自在です。踵が浮かぬように、足の形に沿った補修が出来ます。 親指に掛かる負担が少なくなりました。 ふくらはぎがプラスチックに覆われていないので、あせもの心配がなくなりました。 |
| 短 所 プラスチック装具の3倍の重さがあり、更に歩くのに時間がかかるようになりました。 装具の底が高いので、室内でも健側の足は靴下だけというわけにはいかず、何かを履いて高さのバランスをとる必要が出てきました。 装着がやや困難です。 |
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気分も新たに歩行練習に励んでみましたが、想像以上に装具の重さと腰への負担が大きく加わりました。
PTの前では、強気で『頑張ります』などと言っていましたが、実情は歩くことへの意欲を初めて無くしかけていました。 補装具の底の高さが3センチもあるため、もう一方の足が靴下だけでは左右の高さの違いがありすぎます。 いろいろ考えた結果、底の分厚いスリッパにゴムをつけて脱げないように工夫しました。 スリッパの場合、左右の区別がないので痛んでしまったときにはもう片方のスリッパも無駄なく使えます。 室内で履くにも違和感がありません。 バランスの違いによる腰への負担も何とか解消することができました。 |
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5代目 両側支柱付下肢装具(室内用) 重さ=870g 4代目(治療目的の装具)とほぼ同じです。室内用の2足目は障害手帳で作成しました。 | |||||
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| 長 所 角度を調整して、膝の筋肉の鍛錬目的にも調整が可能です。 治療用の装具と異なり、見た目がややスマートになりました。 |
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6代目 両側支柱付下肢装具(室外用) 重さ=1090g | |||||
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| 長 所 外専用です。健足側の靴もオーダーメイドで作成しているのでバランスが良いです。 冬は保温性があり足元が暖かくなりました。 |
| 短 所 健足の短靴が、スキー靴を履いているような感じなので慣れるまでぎこちないです。 なかなか足に馴染むことが出来ず、時折PTを尋ねてアドバイスを受けています。 |
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後半に作成した装具は、理学療法士と装具士によって、足底の数oに及ぶ高低の微調整を親身になって実施して下さり、心の通った装具が作成されたものと感謝しています 新たなリハビリの意欲が湧き、将来はゲイトソリューション風の装具で、少しでも前向きに残りの人生を楽しく過ごしたいと思います。 ※ ゲイトソリューションデザイン=歩行理論に基づいた動きを再現できる機能が組み込まれている短下肢装具 |
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私の歩行はゆっくりしているので、自宅内でも十分なリハビリになります。家族の目がとどく場所なので安心感もあります。
自転車や道路の不備も避けられ、天候にも左右されずに存分にリハビリに励むことができます。 狭い家の中で右往左往する訳ですから、出来る限り物を置かず、歩き易いように片づけて貰っています。 家族はそれによって不便も生じていると思うのですが、協力してもらっています。 |
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