日本歯科心身医学会事務局

   

日本歯科心身医学会理事長に就任して

日本大学歯学部口腔診断学講座/日本大学歯学部付属歯科病院心療歯科 小池一喜  

会員各位

平素より学会活動にご協力を頂き、誠にありがとうございます。
昨年の総会時にお認め頂きました、本学会の法人化につきまして、ご報告させて頂きます。
本年1月15日付にて日本歯科心身医学会の一般社団法人化の登記が完了致しました。
本学会積年の課題のひとつであった法人化がなされ、ますます当学会の発展に寄与して行く所存であります。
法人化委員会の諸先生には一方ならぬご尽力を賜り、心より御礼を申し上げます。
また、登記にあたりご協力を頂きました先生方には、改めて感謝を申し上げます。
今後とも皆様方のお力添えを頂きながら学会の発展のために微力を尽くしたいと存じます。
ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。

 この度、平成27年1月1日をもって浅学非才の身である私が、5代目の日本歯科心身医学会理事長に就任することになりました。内田安信 名誉理事長、故都 温彦 顧問、下岡正八 先生、豊福 明 前理事長と錚々たる先達の築き上げてきた功績を継承、発展させる重責を担うこととなり、身の引き締まる思いです。何分不慣れなため、行き届かない面が多く、ご迷惑をおかけすることになるかと思います。何卒倍旧のお引き立てと御指導をお願い申し上げる次第です。ここで新理事長としての私の抱負を若干申し上げて御挨拶に代えたいと思います。

 日本歯科心身医学会は、我が国の歯科臨床のフィールドにおける、患者の精神や心理の、いわゆる「こころと体の関係についての問題」に、専ら取り組んできた唯一の学会と言えます。多くの先輩方が残した言説の中に、今日の我々が見習うべき精神があり、誇りとすべき立派な業績があります。これらを範として本学会の発展のために尽力してゆく所存であります。いまさらと笑われるかもしれません。「心身一如」といわれています。しかし、この心身一如の解明が自然科学の物指しで十分には測れていないと、考えています。この領域において先駆的な仕事を行うことが本学会の役目の一つと考えています。近年、他の自然科学分野の雑誌に心身の関連する論文が受理され、掲載されるようになりました。心身医学の医科系の学会が4つと本学会です。どの学会も会員数の減少が見られます。なぜ、会員数が減少するのでしょうか。はっきりいえば、心身医学が若い先生方に魅力が無いからと考えます。なぜ魅力が無いかといえば、あいも変わらず、「変な患者を診ている。」などの偏見がまだまだ存在します。私が若いころとまったく同じです。私の努力も足りなかったことを反省しています。私の恩師である故桂戴先生は心身症は精神病理が無い患者さんであると常々行っておられました。最近、患者さんの話を伺っていると、患者さんの思いが伝わってきます。歯科心身医学を行うものは、患者さんの物語を聞く努力を惜しんではいけないと考えます。そして、患者さんの物語を聞くためには、治療者自身を「観察する自我」を伸ばすことと、心の安定が必要であると考えます。是を行うことにより、患者さんは私たちを評価してくれるようになると考えます。患者さんから評価されることは、我々にとって嬉しいことです。私はこのような経験を積んで今日に至っております。患者さんから評価される喜びを若い歯科医師に伝えたいと考えております。

 本学会のますますの発展に会員の皆様方のお力添えをお願い申し上げます。

 

2015年10月19日記)

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