ご挨拶
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所の阪本成一(さかもと・せいいち)と申します。
宇宙科学広報・普及主幹として、科学者という立場から宇宙科学研究に関わる普及・教育・渉外活動全般を行っています。宇宙科学にとどまらず科学全般をもっと身近なものにし、科学的にものを考える習慣を広めていきたいと思っています。また、比較的しがらみなく社会に対して発言できる立場を生かし、「社会派天文学者」として社会のために役立ちたいと思っています。
もともとの専門分野は電波天文学で、特に、星間分子雲の構造、運動、物理・化学状態、分布、生成・進化などが専門ですが、この分子雲が鍵を握っている星・惑星系の形成や、銀河の形成と進化など、手広くいろいろと研究してきました。世界最小の電波望遠鏡を用いた掃天観測で学位を取得し、研究員、助手、助教授時代にお世話になった国立天文台では、野辺山の電波望遠鏡などを使った研究のほか、南米チリ・アンデスの標高5000mの高地に建設中の世界最大の電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)」の建設に従事してきました。これまでに培ったプロジェクト推進や広報・渉外などの経験を活かして宇宙科学研究を推し進めようと思っています。
専門にとらわれずいろいろな分野に興味を持っています。ALMAプロジェクトでは、建設候補地調査や安全確保のリーダーとして、気象条件や地質の調査や高山病の研究なども進めました。
私は「体育会系天文学者」です。東京大学在学中には漕艇部に所属し、学部3年でユニバーシアード日本代表選考会と全日本大学選手権をエイトで制し、4年では主将として全日本選手権2位のエイトクルーを率いました。その4年間に頂点を目指して自分で考え努力したことが研究生活にも活かされたと確信しています。
「酒もっと」という名字に違わず何でも好き嫌いなくよく呑みますが、ついに痛風倶楽部の軍門に下りました。