遠過去の用法

遠過去の用法ですが、基本的な考え方は、近過去と同じですが、 内容が現在と切り離された過去の出来事を表します。

Stetti tre anni a Firenze e poi mi trasferii a Roma.

だと、「3年フィレンツエにいて、それからローマに移りました」 という現在とは関係ない事実を述べたことになります。現在、 ローマにいるかどうかは不明です。

Sono stato tre anni a Firenze e poi mi sono trasferito a Roma.

だと、現在と関係ある事実として考えていることになりますので、 現在もローマに住んでいることになるんでしょうか ?

よく出ている例文で歴史的事実を表す場合:

Cristofolo Colombo scopri` l'America nel 1492. とか

Dante scrisse la Divina Commedia. とか

Dante fu un grandioso poeta. は遠過去ですね。

近過去の場合も同じですが、一定期間継続した動作や状態を総体 として表す場合:

Vittorio Emanuele II regno` in Italia per molti anni.

近過去の例だと

Ho dormito bene ieri sera.

のように、寝ているのは継続しているので半過去のような気がしますが、 昨晩はよく眠れたという総体を表しているので、近過去になります。

小説や物語で使われる場合の例は、省略。

最後に、ことわざや格言の例:

  Roma non fu fatta in un giorno. (ローマは1日にしてならず)

    essere + 過去分詞 = 受動態 です。それから、Roma が女性
    名詞なので、fatto -> fatta になる(形容詞の性・数の一致
    と同じ理屈)

  Venni, vidi, vinsi. (来た、見た、勝った)

*** 以下は雑談 ***

  Venni, vidi, vinsi. ですが、ラテン語だと

  Veni, vidi, vici. です。

ラテン語だとイタリア語の遠過去は、完了形を使います。ラテン語 の完了形は、補助動詞+過去分詞ではなく、遠過去のように動詞の 語尾が変化します。ラテン語の変化は規則正しいもので、

  -i, isti, -it, imus, istis, -erunt (ere)  ですが、

  なんとなく、遠過去の語尾変化に似てますね。

   veni : venire  (ラテン語では1人称単数が代表形:venio の完了形)
   vidi : videre  (video の完了形)
   vici : vincere (vinco の完了形)

  これもイタリア語にそっくりですね。

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