補語人称代名詞

補語人称代名詞ですが、英語の直接目的語に対応する直接補語と
間接目的語に対する間接補語があります。当然、それ以外に、主格、
所有格に対応する代名詞もあります。

英語で、”アイ、マイ、ミー、マイン”とやって覚えたように
イタリア語でもこれを覚えなくてはなりません。最初に書いた
覚えるべき文法項目の1つです。

ロマンス語系の勉強をしてこなかった(英語から入った)場合、

   ”目的語が動詞の前に来る”

というのは驚きですよネ。

例えば、

   Prende un caffe` ?     Si`, lo prendo.
   Prende una pasta ?     Si`, la prendo. 

ですね。

それから、直接、間接目的語が同時に使われる場合、

   Luigi ti insegna l`italiano ?

   Si, me lo insegna.

のように、必ず

   ”間接補語代名詞”+”直接補語代名詞”の

順になります。フランス語だと、人称により順番が変わりますよネ。

それから、間接補語代名詞の形が、以下のように変わりますので、

    mi -> me  ti -> te   gli -> glie + 直接補語代名詞(結合形)

注意が必要です(単独で覚えているとウッカリします)   

最後に補助動詞と一緒に使う場合は、

   ”動詞の不定形から e を取り、結合させる”

規則があります。

   Mi puoi prestare la tua macchina ?

   Si`, te la posso prestare.( Si`, posso prestartela.)
応用問題としては、近過去の場合、助動詞(avere, essere)の前に きます。(avere の場合、l'ho , l'ha のような短縮形になります)

この辺は基本事項ですので、復習しておいてください。この知識が ベースになり、その他の文法事項と一緒に伊検の問題として出ます。

それから、練習問題は、10課ですが、結合形の練習は、11番〜13番ですね。

Forza !!!



オマケのコーナー

[過去分詞の形]

    結論を言えば、辞書に過去分詞の記述がなければ、規則変化と
    思っていいわけです。基本的な動詞の活用は、白水社の「イタ
    リア語動詞活用表」(西本晃二、斎藤憲)のようなもので確認
    するのには便利です。

    ついでに、動詞の不規則変化ですが、時制により特徴がありまして、

     現在形:基本動詞で不規則なものが多い
     半過去:不規則なものが少ない(essere は不規則、avere は規則)
     未来形:いくつかの基本動詞は、不規則で語幹が変わる(但し、
             規則のようなものあり)
     条件法現在:未来形に準ずる
     遠過去:不規則な変化の動詞がやたら多い

     のような感じです。

[essere/avereの使い分け]

1. 他動詞の場合 avereを取る。

 例:Ho imparato l'italiano.(私はイタリア語を学んだ)

2. 自動詞で場所の移動、状態の変化などを表すものは essere
   具体的には
   Laura Lepschy e Giulio Lepschy, LA LINGUA ITALIANA, BOMPIANI
   によると(P.132)
   accadere,andare,arrivare,bastare,bisognare,cadere,comparire,costare
   dependere,diventare,entrare,essere,morire,nascere,parere,partire
   piacere,restare,rimanere,riuscire,scappare,sembrare,sparire,spiacere
   stare,succedere,uscire,venire
   が例として擧げられています。
   例:Sono andato a Roma. (私はローマへ行った)(主語が男性とします)
    Sono stato a Roma. (私はローマへ行ってきた、行ったことがある)

3. 2以外の自動詞は avere

  例:Ho dormito bene.(私はよく寝た)
      Abbiamo viaggiato in Italia.(私たちはイタリアを旅行した)
  「旅行する」も場所の移動と言えば移動ですね、意味はとにかく、動詞に
   よって決まっていると考えた方がよさそうです。

4. 天候を表す非人称動詞 avere,essereどちらでもよい

 例: Ha nevicato. (雪が降った)
    E` nevicato. (雪が降った)

5. 代名動詞or再帰動詞  essere

  例:Mi sono sbagliato. (私は間違った)

6. potere,dovere,volereなどの準動詞(verbo servile)の場合、どちらでもよい。
                                                          ――――――――
 例:Non e` potuto arrivare.(彼は到着できなかった)
    Non ha potuto arrivare.(彼は到着出来なかった)
 ただし、これは上述のLepschy(p.133)に拠ります。文法書によって記述が違って
  いるので、試験問題には出ないと思われます。

7. 他動詞にも自動詞にもなる動詞、これもやっかいですが、他動詞として
  使われる時はavereで、問題ありません。自動詞として使われる時は
  2の場合と同様にessereを取る場合、avereを取る場合があります。

 例:Ha cambiato casa.(彼は家を変えた)
   Lui e` cambiato molto.(彼はすごく変わった)

   自動詞的に使われる場合も後に来る語句によってavere,essereを使い分け
   しないといけないこともあってなかなかやっかいです。

   例:E` corso a casa.(彼は走って家へ帰った)
     Ha corso tanto. (彼はそんなにもたくさん走った)
   
[別の観点から]

 直接補語はmi ti ci vi lo la li le、間接補語はmi ti ci vi gli le。形を覚えて
も、どこで使うのかがわかりにくいと思います。そこで、参考になるかどうかはわかり
ませんが、またちょっと違う角度から見てみたいと思います。
 
 こうした代名詞はすべて動詞の目的語ですから、必ず動詞とともに使います。また、
文章には動詞が必要ですから、動詞の用法として覚えてしまえないか、というアプロー
チです。

 まず用語を確認します。直接補語というのは、活用した動詞の「すぐ」後ろに名詞
(目的語)が来る場合のこと(だから直接)で、間接補語はこれに対して活用した動詞
の後ろに「前置詞を挿んで」名詞(目的語)が来る場合のこと(だから間接)を言いま
す。
 
 動詞を分類します。
1.自動詞 
 1-1. 基本的に目的語(補語)を取らないが用法によって間接補語を取る事がある
 1-2. 通常間接補語を取る
2.コピュラ動詞 essereに代表される動詞群で間接補語を取る事がある
3.他動詞 
 3-1. 直接補語しか取らない動詞
 3-2. 直接補語と間接補語、両方取る事のできる動詞
 
 それぞれ例を上げてみます。
1-1. andare (venire, nascereなども)
*「行く」という基本的な用法 Andiamo al cinema. Vado in Europa.
動詞の後ろにあるのは場所を表す副詞句
   (短くするならc'e`/ci sonoのciを使う:補語代名詞のciではない)
*「あう」という別の用法 Questo cappotto non mi va.(このコートは私にあわな
い)
間接補語なので、動詞の後ろに持っていくならa meとなる。3人称なら例えばa mio 
figlio, a Mariaであり、代名詞ならgli,leの系列。

1-2. piacere (interessare, servireなども)
Mi piace l'inverno. (私は冬が好き)
間接補語なので、3人称はgli,leの系列。

2. essere (sembrare, parereなども)
La grammatica mi e` difficile. (文法は私にとって難しい)
間接補語なので、3人称はgli,leの系列。

3-1. aspettare (studiare, mangiare・・・・)
Il professore mi aspetta. (先生が私を待っている)
直接補語なので、動詞の後ろに持っていくならmeとなる。3人称なら例えばmio figlio,
 Mariaであり、代名詞ならlo,la,li,leの系列。

3-2. scrivere (presentare, mandare・・・・)
Il mio nipote mi scrive una lettera ogni mese. (孫は月に一度手紙をくれる)
動詞の後ろにすぐ名詞というパターンがこの分ではuna letteraで、これが直接補語。代
名詞にするならlo,la,li,leの系列。ということはmiの方が間接補語で動詞の後ろに持っ
ていくならa meとなる。こちらは3人称ならgli,leの系列。
 (同時に動詞の前にだすなら、この場合は、me la scrive ogni mese)
 
 で、新しい動詞を覚えるときに、その動詞がどれにあたるかを一緒に覚えるようにし
ます。例えば表にしてもいいと思います。
                              前置詞なし    前置詞あり(a)
accompagnare              *
spiegare                       *                          *
    というように・・・。
 これでaccompagnareはlo,la,li,leの系列しか一緒に使わない、spiegareはどちらも使
う、というのがわかります。

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