外国語がわかるとは


外国語がわかるとはどういうことかについて私見を述べます。

外国語を学ぶ場合、外国語を日本語に訳すわけですが、実はこの
日本語に訳すことと内容を理解することは必ずしも同じではあり
ません。翻訳をするということは、当該外国語だけでなく、日本語
ができることが必要で、日本語ができない人の訳は最悪です。訳書
を読んでわからないが、原語でよむとわかりやすいというのはよく
あることです。

学校だと日本語に訳せるかどうか見ているわけですが、初心者は
ともかく、中級以上であれば、翻訳者やその外国語の専門家でも
ない限り、日本語に訳せるかどうかはあまり重要でないと思います。
読んで内容がわかれば、いいわけです。ある本に日本の大学に
留学したアジアの学生(大学教育は英語で受けた人)が日本の
大学で英語の試験があり、内容がわかるのに、日本語が上手く
書けないがゆえに良い点が取れないのはおかしいと書いてありま
した。

これからわかるように、

    読んで内容がわかること

をゴールにすべきで、

正しくよい日本語に訳せるかどうかは

    専門家にまかせればよい

と思うんです。

それから、文法的な詳細(文法の基本は外国語を学ぶ以上絶対に必要
で、しかも早道ですが)は、ニュアンスのレベルを考えない限り気に
する必要はありません。

英語の冠詞ですが、昔、上級者の人が「冠詞は重要だ」と言っていまし
たが、私はその時点でその意味することが”全くわかりません”
でした。マーク・ピーターセンの「日本人の英語」(岩波新書)を
読んで、冠詞の使い方で意味がかわること、英米人の考え方が
少しわかりました。例えば、

    She is a secretary in the department. と

    She is the secretary in the department.

では意味合いが違うんです。上の場合だと、その部署に秘書は複数
いて、そのうちの1人であること、下は唯一の秘書ということに
なるんです。ただ、この辺のことを初級のうちから意識する必要は
ありませんし、彼女がその部署の秘書だという事実が変わるわけ
ではありませんので。

いつもの結論ですが、結局どのレベルに行きたいかですが、学校
だと英文学者か翻訳者を目指すような教え方ですので、目標は
自分で決めないとダメですネ。

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