第4回: Logos - Science, Study

ギリシャ語の logos は、”科学、学問”を意味しますが、

  ギリシャ語の anthropos (人類)が付くと

     anthropology   (人類学) となり人は

     anthropologist (人類学者)

  ギリシャ語の astron  (星)が付くと

     astrology   (占星術) となり人は

     astrologist (占星術者)です。因みに、天文学は

   nomos (法則、秩序)がついて  astronomy。人は
  
      astronomer.

      形容詞の astronomical は天文学とは関係なく非常に大きな
      という意味でよく使われます(astronomical figure)

  ギリシャ語の geo  (大地)が付くと

     geology   (地学) となり人は

     geologist (地学者) 

   ギリシャ語の  bios (生命)が付くと

     biology   (生物学) となり人は

     biologist (生物学者)

  ギリシャ語の zoion (動物)が付くと

     zoology   (動物学) となり人は

     zoologist (動物学者)
   
  ギリシャ語の psyche (心、精神)が付くと

     psychology   (心理学) となり人は

     psychologist (心理学者)

  logos は、言葉という意味もありますので、

  ギリシャ語の philein (愛する:動詞)が付くと

     philology   (言語学) となり人は

     philologist (言語学者)

   また、統辞論は syntax, 意味論は、semantics ですね。 

   ついでに philosophy は、知を愛する=哲学ですね。

  ラテン語の socius (仲間)が付くと

     sociology   (社会学) となり人は

     sociologist (社会学者)

[英語 -> イタリア語]

     anthropology      - antropologia
     anthropologist    - antropologo
     astrology         - astrologia
     astrologist       - astrologo
     astronomy         - astronomia
     astronomer        - astronomo
     astronomical      - astronomico
     geology           - geologia
     geologist         - geologo
     biology           - biologia
     biologist         - biologo
     zoology           - zoologia
     zoologist         - zoologo
     psychology        - psicologia
     psychologist      - psicologo
     philology         - filologia
     philologist       - filologo
     syntax            - sintassi
     semantics         - semantica
     philosophy        - filosofia
     sociology         - sociologia
     sociologist       - sociologo

[コメント]

1) 英語 -> イタリア語変換規則

    学問   xxlogy   -> xxlogia
    人     xxlogist -> xxlogo

  のようになるみたいですね。

  それから、英語をイタリア語にする場合

    y  -> i  (syntax -> sintassi, sympathetic -> simpatico)
    ph -> f  (philosofy -> filosofia, physics -> fisica)
    x  -> ss(i) (syntax -> sintassi, taxi -> tassi)
   子音 + y -> ia (astronomy -> astronomia, philosophy -> 
                   filosofia)
    -cs -> ca (semantics -> semantica,physics -> fisica)

   ex は、 es になるケースが多いように思います。

     export -> esportare
     exact  -> esatto
     examine -> esminare
     exam -> esame
     exclusive -> esclusivo
     executive -> esecutivo
     example -> esempio
     exercise -> esercizio
     exist -> esistere
     experience -> esperienza
     experiment -> esperimento 
     expert -> esperto 
     explicit -> esplicito 
     expression -> espressione
     extension -> estensione
     external -> esterno
     extract -> estrarre 

   ex は、[iks] と書くとするとイタリア語に k はありませんから
   [is] となるのかなと思います。別に根拠があるわけではありま
   せん。 exact -> eksact -> esact -> esatto のような感じ :-)

2) logos = science, study か ?

      古典ギリシア語のlogosの原義は「言葉」で、さらに「理性」という意味にな
      ることも多いですが「科学、学問」という意味になることはまれでしょう。

       新約聖書ヨハネ伝の冒頭の言葉

       En  arche^   e^n   ho  logos「始めに”ことば”ありき」は有名です。
       エン アルケー エーン ホ ロゴス

       ラテン語だとIn pricipio erat verbumです。

       ギリシア語のlogosには「科学・学問」の意味はありません。
       epistemeやmathemaが「科学・学問」に当たる言葉です。

       なぜ学の名称に-logyが使われたのか、OEDによると、
       logos直接の派生ではなく、ギリシア語の-logia語尾からの
       派生であり、それはlogosと共通語源のlog-に由来するそうです。
       「ギリシア語の「言葉」logosと関係のある語尾-logiaから派生した
       -logyは、「学」「話」の二つの意味を持つ」と言えば、まあ妥当な
       説明でしょうか。

       詳しくはOxford English Dictionary (-logyの項)。

3) ギリシア語の原型は ge^(ゲー)で、「大地」という意味です。gaia(ガイア)
      という別形もあります。geometry(イgeometria)、geography(イgeografia)
      などたくさんの派生語がありますね。幾何学の幾何もジオメトリーのジオ
      の南方音による音訳だそうです(北京音ではジオになりません)。

4)  ギリシャ語の zoion (動物)ですが、ギリシア語ではι(イオタ)をωの下に
     書いて発音しません。ζωον(ゾーオン) 合成語の要素としてはzoo-
     で「動物」というだけでいいと思います。

5)  -einはギリシア語動詞の不定詞語尾です。phileinで「愛する」、名詞形は
     philiaです。

戻る