第5回: Bonus/Malus - Good/Bad

ラテン語の bonus は、「良い」という意味ですが、そこから
派生した bene はいろいろな単語に使われます。

  benign, benignant (性格の良い)

  名詞は、benignancy

  ラテン語の dico, dictus (言う)ですから、

  benediction (祝福)で形容詞は benedictory

  ラテン語の facio, factus (する)から
  
  benefactor (善行をする人) 女性なら benefactoress
  benefaction (善行)
  beneficient (慈善心に富む)
  beneficiary(受益者)
  benefit (利益) 形容詞は、beneficial

  ラテン語の volo (したい)から

  benevolent (慈善的な)名詞は、benevolence

  bonbon (ボンボン)

  ラテン語の fides (信仰、信用)

  bona fide (善意をもって)

  ついでに fidelity (忠実)で反対語は、infidelity

ラテン語の malus は、「悪い」という意味ですが、そこから
派生した mal はいろいろな単語に使われます。

  malign, malignant (悪意のある)

  名詞は、malignancy

  ラテン語の dico, dictus (言う)から、

  malediction (悪口)で形容詞は maledictory

  ラテン語の facio, factus (する)から
  
  malefactor (悪人) 女性なら malefactoress
  malefaction (悪行)
  maleficent(有害な)名詞は、maleficence 

  ラテン語の volo (したい)から

  malevolent (悪意のある)名詞は、malevolence

  maldroit(不器用)

  malaise (病気)


[英語 -> イタリア語]

    benign        - benigno(慈愛にあふれた)
    benignancy    - benignita`(慈善心)
    benediction   - benedizione(祝福) 
    benedictory   - benediciente(祝福を授ける)benedetto(祝福を受けた)?
                    benedire(祝福する)
    benefactor    - benefattore(恩恵を施す人)
    benefactress  - benefattrice(恩恵を施す女)
    benefaction   - beneficenza(慈善)
    beneficient   - benefico(慈善心に富む)
    beneficiary   - beneficiato(受益者)
    benefit       - beneficio(利益)
    beneficial    - benefico(有益な)
    benefit       - beneficiare(利益を得る)
    benevolent    - benevolente(慈善に満ちた)
    benevolence   - benevolenza(慈愛)

                    fede(信用) 
    fidelity      - fedelta`
                    fedele(忠実な)
    infidelity    - infedelta`
                    infedele(忠実でない)
    malign        - maligno(悪意のある)
    malignancy    - malignita`(悪意)
    malediction   - maledizione(叱責)
    maledictory   - maledico(中傷的な)
    malefactor    - malfattore(罪人)
    malefactress  - malfattrice(罪を犯した女)
    malefaction   - malefatta(過ち)
                    malfare(悪事を働く)
    maleficent    - malefico(有害な)
    maleficence   - maleficio(悪事)
    malevolent    - malevolo(悪意のある)
    malevolence   - malevolenza(憎しみ)
    maldroit      - maldestro(不器用な)
    malaise       - malattia(病気)

[コメント]

1)   「〜する人」を表す接尾辞ですが、

     男性形が-tore、女性形が-triceですね。

     俳優はattore、女優はattrice、フランス語でも事情は同じで
     acteur,actriceと言いますね。

2) benedetto(祝福を受けた)は基礎語彙に入ってますね。
   「おめでたい人!」の意味でよく使います。

   猫のLunaがBunny(うさぎ)のことをBenedetta ragazza!と言っていた(^^;

   また大文字でBenedettoと書くとベネディクトのことになりますね。San 
   Benedettoはベネディクト会の創始者。

   benedettoの反対語はmaledettoこれもよく使います。 「呪われた」が
  原義ですが、普通「こん畜生!」という意味でよく使います(^^;

   Maledetto ragazzo!とかMaledetta ragazza!、ついでにMaledetti senesi!(^^;
   コンピュータが動かなくなったら Maledetto computer!(^^;
   この名詞形はmaledizione。Maledizione!(こん畜生!) NHKの語学講座
  では出てこないでしょうね(^^; 

3)  malaise(=不快感、 病気とはちょっと違います)はラテン語からの借用語で
    はなくフランス語ですね。ラテン語だけから意味の推測は不可能です。
    mal+aiseの合成語ですが、イタリア語にぴったり対応する形はありません。
    意味上はmalessereと対応していますが。

4)  ラテン語のbonus,malusに意味上対応するのが英語のgood,bad、
    イタリア語のbuono, cattivoです。英語では「〜に対して」という意味
    で前置詞にtoをよく使いますが、イタリア語ではconを使うのが普通です。

    She was good to me.  Lei era buona con me.


5)  ラテン語の volo (私は〜したい)はイタリア語のvoglioですね。
    「好きやねん」にあたるイタリア語はTi amoとも言いますが
    Ti voglio beneというのもよく聞きます。

    それから dico = dire   facio = fare ですね。

    そんなわけで、factory が工場、manufacture が手工業という
    のもわかりますね。(ラテン語の manus は手) 

6)  maladroit も多分フランス語からですね。右手が器用、
    左手は不器用ということで、droit から

     adroit = skillful  名詞は adroitness

                          仏            伊
     器用な     adroit,habile    abile
     不器用な   maladroit        maldestro

     ラテン語だと dexter (右手)

     dexterous   で  名詞は dexterity

                         英            仏           伊
     器用な     dexterous 
     器用さ     dexterity     dexte'rite'  destrezza

     両手使いは、ambi (両方)がついて

     amibidextrous 名詞は ambidexterity

                              英            仏           伊
     両手ききの ambidextrous  ambidextre   ambidestro

    左手はフランス語からだと

    gauche    名詞は  gaucherie

                      仏            伊

    不器用さ   gaucherie  goffaggine,gofferia
    不器用な   gauche     goffo

    ラテン語だと sinister ですが、

    英語だと、threatening, evil, dangerous のような意味に
    なります。

    イタリア語のsinistroは「左手の」と「不吉な」の2つの意味がある
    そうですがフランス語のsinistreは「不吉な」の方だけのようです。

7)   ambiguous は、「曖昧な」ですが、どちらにも解釈できる
     ということですね。 同じような言い方に、equivocal と
     言うのもあります。aequus(equal) + vox, vocis (voice)
     から来ています。

     それから、ambivalent な感情という言い方もありますね :-)

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