天草砥
#1000〜2000程度?
中砥石




割れ止め加工は必要がなさそうなのでしていません。


「砥石の硬さ」
(低)・・・・・・☆(高)

「刃物の当りの硬さ」
(軟)・・・・・☆・(硬)

「研ぎ汁の泥っぽさ」
(重)・・・・・・☆(軽)

「研磨力」
(低)☆・・・・・・(高)

「目つまり」
(有)☆・・・・・・(無)

「キメの細かさ」
(粗)・・・☆・・・(細)

「総合評価」
(悪)・・・☆・・・(良)

「総合評価」につきましては、下記コメントを参照下さい。

備水砥の一種。
全体的にかなり大きいので、長い包丁などを研ぐ場合に、安心して使えます。
硬度が高いため、この砥石だけの粒子での研磨力は低めです。しかし、粒子硬度が軟鉄寄りなので、和包丁(本焼きや霞)の鋼部分には、深い傷が残らずに、良い刃が付くようです。表面に出ている研ぎ汁を生かして、小さくしていくような研ぎ方にすると、その刃物が#3000以上の切れ味を出してくれます。

しかし、残念ながら、この品にはかなりの硬さがあるので、通常の砥石のように水を掛けただけでは、研ぎ汁が出てこない為、全くと言っていいほど研げません(実際には研げていますが)。初期状態では、機械研磨の筋が残っていて、それの荒さのおかげで、研ぐ事が出来ていましたが、砥石修正器での修正で、面が綺麗になってからは、このように研げないようになってしまいました。
荒い修正器や砥石などでの修正では、表面が荒れますが、研ぎ汁を出す事が出来ますので、通常砥石として使用出来ます。しかし、少し使っていくうちに、面が綺麗になってきますので、同じように研げない状態になってしまいます。頻繁に荒目の砥石などですり合わせながら使えば良いのですが・・・。


そこで色々考えて、次のように使っています。
※人造荒砥で擦って、中荒砥としての使用方法。
※人造中砥で擦って、中砥石としての使用方法
※天然青砥で擦って、中仕上げ砥石としての使用方法。
※ダイヤモンド砥石で擦って研ぎ汁を出し、天草自体の性能としての使用方法。
※#パウダーなどを振り掛ける事で、研ぎ汁を出やすくする方法。
この砥石は、上記方法を使うことにより、中荒〜中仕上げまでを全て良好に行う事が可能です。

そのくらいの硬口です。しかし、その硬度のおかげで、表面の減りがほとんどないので、研ぎ汁さえ上手く出れば、長時間の研ぎでも、面崩れをほとんど起こさずに使用出来ます。一番良く使う方法は、青砥で擦る方法で、深い傷が全て取れますので、上の段階に進む際に、良い結果を出してくれます。これに使う青砥は、軟口系の油分が多い物が良いようです。硬めのサラサラした青砥でも試しましたが、油っ気が無いので、研ぎ汁が早期に消えてしまいました。
使用している青砥は、こちらの下方を参照して下さい。



☆「総合評価」は、様々な使い方が出来ると言う状態から、このように記させて頂きました。そのままで考えた場合の評価はかなり下を示します。
近年の人造中砥石のような、高い研磨力や使い勝手の物と比べると、劣る部分もありますが、使い方やアイディア次第で、良い使い道があります。ダメかな?と思う砥石でも、使い方次第でこのように良い結果が出せます。決して捨てたりせずに、試行錯誤で使ってあげてください。



ゆっくりと確実な中研ぎを行う場合には、非常に有効な砥石ですが、楽をしたいのであれば、人造中砥石をお勧めします。
(注)天然物ですので、天草砥石の全てが、このような状態ではありません。
2004/8/16




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