アクアマリンふくしま(2001.6.19)

行く前に

今回の旅行に使いましたのは東日本の「土日きっぷ」です。 正直言ってこの「土日きっぷ」のポスターを見て「アクアマリンふくしま」行きを決定いたしました。
上野発7:00の「スーパーひたち」で出発しますと泉駅には9:03に到着します。
すると直通バスが9:15分にやってきます。そしてバスに揺られて約12分アクアマリンふくしまに到着。
開館時間は9:30です
まあ、上手くできていること!!
これでいけば首都圏(上野に7:00に着くことができる範囲)ならば日帰りも可能です。
バスの窓からはとても周りのセメント工場とかとそぐわないガラス張りのビニールハウスのような建物が見えてきます。それがアクアマリンふくしま。
ものすごく違和感を覚えるほどの大きな建物です。

バス降り場から入場口まで
「おはようございます」とスタッフが立ち、デパートの開店のよう。
外からももれ聞こえる岩崎宏美の歌…。館内に歩入るとより一層響き渡る岩崎宏美の歌…。アノマロカリスのでっかい模型ので聞く岩崎宏美…。水族館のテーマ曲なのか?と驚きましたがこれ、「うつくしま未来博」のテーマ曲でした。(後からTVCMでわかりました)こうしてキャンペーンがおこなわれているのですね。

海・生命の進化
ガラス張りのエントランスを抜けて、館内案内図を取って
岩崎宏美「永遠の心」(うつくしま未来博テーマ曲)が流れる中、天井からお迎えしてくれるのが
フタバスズキリュウが発見されたところとして有名です。なので、化石からスタート。
壁一面には進化の過程を追った化石模型つきのレリーフが。
ここの化石模型は海洋堂の松村しのぶさんが雛型をつくったそうです。……今度は絶対に一体ずつ写真を撮ろう。
肺魚、チョウザメ類などいわゆる「生きた化石」の魚が展示されています。明るいエントランスとは対象的に薄暗く地味でおっかないような水槽が並んでいるので、女の子たちにはちょっと不人気。
生きた化石よりも模型の方がインパクトが強いコーナーです。
消失点がわかるようなエスカレーターで、一気に4階まで上りますと次のコーナーです。


ふくしまの川と沿岸のコーナー


いきなり濃い緑の匂いがしました。
森を再現するような造りの展示はいくつも見てまいりましたが、これだけ地域密着の再現はなかなか無いと思います。
川の中流に住む魚からはじまって湧水、水田、池沼、河口、と下っていきます。アユ、タナゴ、オイカワ、ニゴイ、シマドジョウなどがここの緑の中で飼育されています。

「水田」から
ニホンアカガエル。激しく泳ぎ回っていました。
結構低い水槽の割には水面が低いな、と感じていたのですがこれだけ激しく動かれたら飛び出してしまいますね。





潮目の大水槽
シュモクザメとイワシ、もしくはニシン。 いきなりシュモクザメが魚を追っていました。捕食しているのです。エサは入れているけど捕食もしている水槽なんだそうです。捕食の瞬間を見てみたかったのですが、確認できませんでした。
緑の中の地味な日本的な水槽をのんびりと下ってきた身にはこの「どわーっ」と魚の群れが動いているのをみると、とても衝撃的です。
この潮目の海の水槽は、ちょうど親潮と黒潮がぶつかる福島沖の海を再現しています。
シュモクザメやキハダマグロが一緒に入って追いかけないと、こうやってうまく回遊しないのだそうです。
目の前を同じ魚が一斉に泳ぐ姿はあんまり見ることがなかったので、圧巻です。

ふくしまの川と沿岸

ここでは「砂地の海岸」(ボラ、シマイサキ、スズキ、クサフグ、シロギス、マハゼ)と防波堤釣りでおなじみの魚と「岩場の海岸」(アイナメ、クロダイ、ギンポ、ウミタナゴ、ドチザメ、カワハギ)と防波堤釣りでおなじみの魚と「潮だまり」(ナベカ、ハオコゼ、ケヤリムシ、クボガイ、タマビキガイ)と潮遊びでおなじみの魚がいます。
ものすごく馴染みのあるものばかりなので、上機嫌になっているお父さんなんかも結構いました。

北の海の海獣
この水族館は目線が「低くて」「近い」水槽展示なのでとても近くに見ることが出来ます。
一段高いステージから回りの4つの水槽を眺める形になっています。
ラッコ水槽は水面と目線が同じ高さなので、ラッコの顔が目の前にきます。頬ずりできちゃうような距離(いや、ガラスあるけど)にラッコの顔があるんです。ラッコ好きにはたまらない距離です。

オセアニックガレリア
ここでバックヤードツアーの申し込み。10:00受付開始と同時(まだ受付簿を出している時)に行きまして、一番乗りでした。10:30の開始を待つ間にふらふらと見学。
伝馬船の漕ぎ手シュミレーションゲームがあったりします。

マイクロアクアリウム
顕微鏡が5台(だと思う)並んでいましてそれぞれに館員の方がついてます。
「どーぞー、今朝とりたての『ヤコウチュウ』でーす」
「はーい」と顕微鏡を覗く。うぞうぞと動くヤコウチュウ。
「そこの海で採ってきたんですよ。
「こっちもどーぞー。フジツボの幼生でーす」
「はーい」と隣の顕微鏡を覗く。
「ぜんぜん形が違うでしょ。これが岩にくっついて…」
フレンドリーな会話。うわー全員に話聞きたかったなあ。
「こういうのは屋台と一緒で、呼び込みしてお客さんを…」…高校の文化祭のようだ。

クラゲ水槽から
ミズクラゲ。



絶滅危惧種水槽
帰化魚類の放流による生態系の変化から絶滅危惧品種となった「ゼニタナゴ」
レッドデータブックの解説。福島県内では「シナイモツゴ」「ゼニタナゴ」「ホトケドジョウ」がTB類。「ギバチ」「アカザ」「メダカ」「タナゴ」「シロウオ」がU類。
このように絶滅危惧品種を紹介し保護、繁殖に力をいれていくようです。

ワークショップ
といいますか、ここでワークショップを開くガレリアになってます。ベンチが並んでいて休憩所でもあります。
ここでは「いわきの水産情報」という壁新聞がありまして、ますます文化祭度がアップするところです。
6月は「カツオ」の特集になっていまして、魚屋さんで教えてもらったおいしい食べ方、とかが紹介されています。
あと福島・いわきと言えば「メジしていただければ当たり。もう少し小ぶりで、目が大きい。から揚げにして食べます。いわき周辺以外ではあまり見たことが無いです。(我が家は親戚筋がいわき近くにいるので、メヒカリ送っていただいたりします)
そしてここは「バックヤードツアー」の集合場所です。

バックヤードツアー
バックヤードツアー自体初参加です。
シール状のパスポートを見えるところに貼り付けて、ツアーガイドのお姉さんの跡をついて出発です。
ボランティアさんが2人ついてくれました。
アクアマリンは運営ボランティアさんが何人もいまして、伝馬船シミュレーションゲームや「サバイバルゲーム」(サバに乗って進む魚釣りのシミュレーション。人が多くて、近寄れませんでした)なんかはボランティアさんがついていてくれます。黄色いスタッフジャンパーが目印です。
さて、バックヤードツアーはまず「ホルマリン室」からスタートです。ここで剥製(チョウザメ、カモメ)や骨格標本(サメの歯)を見せてもらいまし族館で死亡した場合や死体で待ちこまれたりした場合、解剖して死因を調べ、ここで標本保存するのです。
横にはでっかい冷凍庫が。マイナス40度の世界です。
希望者は中に入れてもらえます。(当然入りました)中にいるのは一瞬なので寒い、という感覚はわかなかったです。
次はろ過水槽などなど、水族館の心臓部へ突入です。
ろ過装置、発電装置の見学です。見学コースにあわせて、通路をつけてくれています。
「自家発電クイズ」…バックヤードツアーではポイントごとにクイズが出されて、それにまつわる話をしていく形式を採っています。
病気のものを他に移さないように隔離する「入院水槽」(エイがいました)の説明もありました。
ろ過水槽。 大きく分けて2通りの浄水方法があって、一つは圧力をかけてフィルターを通すタイプ、と熱を加 ここで見てきたものは「トド、セイウチ水槽用」のもの。 「彼らは水槽もトイレでゴミ捨て場なので、ここで水を循環させて掃除している」そうです。
水族館は水が一番大切です。実感しました。 ここを抜けると搬入口のほうに回ります。忙しそうに立ち働く館員の皆様の姿が…。 ちょうど魚などの搬入時間にあたったらしくて、「いつもならもう少しお話聞けますが」とのことでした。
この搬入口から「潮目の大水槽」までマグロ、カツオ類を担架に載せて階段を駆け上った話を聞きました。マグロ類は、泳いでいないと呼吸できなくて死んでしまうので、なるべくすぐに水槽に入れてあげないといけない。そこで館員みんなで走った、と…「プロジェクトX」 でも取り上げられそうな感じです。
エサは見せてもらいました。薬やビタミン剤を混ぜているところでした。イカはラッコ用だそうです。
このあとは事務室前を通って、医療室へ。
人間用の医療室とあんまり変わりが無く見えました。医療器具は同じ物が多いのですね。
「ビフォフェルミン」が薬棚にあるのを見つけた私たち夫婦は
「あ、ビオフェルミンだよー」と大喜び。
「その薬は海獣用です。体重から換算して大人一回3錠ですがセイウチは体重からして違うので、一回100錠飲みます」
と説明されました。
聴診器も「人間と同じ物です」とのことでした。
海獣用のものがやはり多いのかな…。
最後は展示水槽の裏側ツアー。裏側で待機しているものなど、表に出ている以上に水槽が並んでいました。
「中には1匹10万円する個体がいるのです。…どれか考えてみてください。『えっ、これで10万!』というくらい小さいです」とガイドさん。
…正解は教えてもらわずじまい。
これでバックヤードツアーは終了。全部で50分弱。
真面目な内容で充実していました。
熱帯アジアの水辺
自然光が入ってくるところなので、温室の中に入ったような気持ちになります。
マングローブ再現の水槽です。
マングローブの森の地球環境への影響の解説などがあります。
サンゴ礁の海

ここで「チョコエッグにいたよー、あのサカナー」
と叫んでいる女子中学生がいましたが、何のことでしょう?というサンゴ礁の海水槽。
ものすごくオーソドックスな水槽で、これまで「レベルの高い文化祭展示」のような真面目な展示を見てきたものだから、このサンゴ水槽を見ると「やればできるじゃん、アクアリウムですよ!」という水槽。
このエビが岩肌にびっしり張り付いているのです。100匹以上軽くいます。
後日HPの記事を見るとちょうど入れたばかりだったみたいです。(名前を控えておかなかった…)

チョウチョウウオやスズメダイなどおなじみのサカナがここでは見られます。
サンゴが綺麗にディスプレイされているので、水槽作りの参考になるようなところです。

小さい子ども連れの家族が多かったのですが、こども…小学校上がるくらいのこどもたちが必ず言う台詞。
「『スイミー』みたーい」
本当にそう思います。



潮目の海
アクアマリンメイン水槽「潮目の海」
ここは「親潮大水槽」と「黒潮大水槽」の2ゾーンからなっています。
階段状の座席がついていてここでのんびり水槽を眺めていられます。
ちょうど「プリズムトーク」はじまる時間だったので、水槽の解説を聞くことに。
この三角トンネル型の潮目のトンネルを境に右側(座席から見て)が黒潮、左側が親潮です。
黒潮水槽には8種類のサカナがいます。
シュモクザメ、キハダマグロ、カツオ、サワラ、などの大型回遊魚です。
この「プリズムトーク」で「マグロを運んだ時は1階から4階まで職員2人1組で階段を全力疾走したんですよ」と話していましたので、このマグロの輸送がアクアマリンにとってどのくらい大切で、大変だったかがうかがえます。 この水槽ではニシンや海草(コンブ)といった北の海の生物が見られます。そして圧倒されるのが

ホヤ
「昨日入ってばかりなんですよ」とプリズムトークでは言っておりました。

こんなにホヤを見ること一生無いと思います。

全部ホヤです。









オホーツクの海
親潮の故郷・オホーツク海。ということで割とおなじみの生物が見られます。すっかり有名なハダカカメガイ(クリオネ)とか。
あとはオオカミウオ、カジカ、などが展示されています。
北の海をイメージしたのかここの展示スペースは照明を落としてあって…というよりも潮目の水槽が外の自然光が入ってくるので余計に暗いイメージがあります。

ふくしまの海

アクアマリンふくしま最大の目玉「サンマの水槽」はこちらで見られます。ただし「潮目の水槽」などで魚の群れを『見てきてしまった』身にとっては、すこし物足りないク感じられるかもしれません。
刺激をあまり与えないように、水槽は触れないように、フラッシュ撮影禁止、とVIP待遇です、サンマ。
でも口をカッと開け泳ぐサンマの姿はりりしいです。
やはり銀色に光る魚体は綺麗ですね。
あとふくしまといったら「メヒカリ」ここで見られます。

タッチングプール
ここでは黄色いジャンパーを来たボランティアさんたちが大活躍でした。小学生も大活躍。
磯場を再現したプールで、良くある水槽タイプのタッチングプールに比べて立派。ヒトデがいるみたいです。(小学生に阻まれて、近づけなかったです)
この前には情報コーナーがあって、そこではPCが使えたり、図書で調べたり、ができるみたいです。
ちょうど「タッチングスクール」がはじまったばかりでした。工作したりするみたいです。

マリンシアター
1階に戻ってきますと、マリンシアターがあります。
ハイビジョンで「生きる」という作品を上映していました。(見ていません)

レストラン「アクアクロス」とミュージアムショップ「ウミノス」
テラスレストラン、ですがガラス張りの外は工場が…。
カモメが情緒をかろうじて出してくれます。エビフライセット、とかカレーライスとかまあ普通の「こういうところのレストラン」です。
この「アクアクロス」とミュージアムショップ「ウミノス」は水族館名称を決める時の公募で次点だったものを採用したそうです。
アクアマリンならではのサンマグッズがあります。を。
定番のミニタオル。クリアファイルなどものこの柄。&サンマTシャツ。妻、着ています。サンマグッズはぬいぐるみからちりめん細工まで色々。

感想

朴訥で真面目な優等生、でも時々オヤジギャグを言って周りを驚かせるのだがどうやってリアクションしていいのかわからず「またまたー」とかまぜっかえしてしまうのだが、まあそれも彼の個性だよな、なんて妙に納得してしまい
気が付くと、修学旅行で同じグループになっていたり、あまつさえ夜を徹して人生語り合ったりして、「うわーこいつこういうやつだったのか」なんて感心したりして。そのあとつかず離れず、メールが忘れた時に来たり、帰省したらなんだか毎回会ってたりして
…長い例えですが、こういうキャラクターを思わせる水族館でした。
今後も定期的に通ってみようかな、と思ったりしています。なにせ「土日きっぷ」が通年販売になりそうだし(ニヤリ)