1999年5月
さあ歯列矯正の前に虫歯治しましょうね編

予想はしていたけどすっごく虫歯が多いといわれると、とりあえず歯磨き粉をキシリトール入りに変えたり、歯ブラシ取り替えたりしちゃうよねえ。
1999年5月末日 初めての歯列矯正ご相談・前半。ドキドキ撮影編
1999年5月末日 めての歯列矯正ご相談・後半。ドッキドキ翻弄編。

1999年5月末日

いよいよ、矯正のご相談初日。前回,予約で訪ねたとき問診表を渡されており、それを受付に渡す。そしてドッキドキしながら待合室で名前を呼ばれるのを待つ。
が、あっというまに呼ばれる。座る間もなく呼ばれる。
まずは写真撮影。一眼レフデジカメだった。SONY製品.。我が家で使っているサイバーショットより数段上位機種。「いいの使ってんなあ」としみじみ思う。
矯正やってる方にはおなじみの「にっこり笑って歯を見せつつ撮影する」アレ、の撮影。写真慣れしていない私はこれがうまくできない。証明写真なんかは「前歯が出てしまうのが嫌」で嫌いなんだから、苦手意識がどうしても出てしまう。何度「リラックスしてね」と言われても難しいね、これは。
撮影後、診察台へ。各診察台についているモニターに撮影したての私の写真が。院内LANだ。システムはTURBOLinuxと見た。
診察の前におおまかな治療プログラムと支払いについての説明を受ける。
装置代80万、1回の治療3000円〜5000円とのこと。私の予想より少し安かったので、安心した。これならボーナスで支払える。医療控除の申請の仕方などもうかがう。ついでに「妊娠しても大丈夫ですよ」というお話。そのほか矯正にあたっての主に金銭問題についてのこまごまとしたご説明。分割支払いも可能。
矯正についての数々の本、WEBサイトなどを見て自分なりに質問事項をピックアップしていたのだが、そのうちの3分の2がここで解決となった。残りの3分の1は
「欠けた前歯、折れた奥歯の処置」なのでした。

「じゃあ、矯正の説明いたしますね」
って、今までしていたのはなんだったんだと思っているところに先生登場。(後、院長先生と判明)
「はい、では歯のほう見ていきましょう」とさっきとったばかりのデジカメモニターと問診表を見比べる先生。そしていきなり
「指しゃぶり、長かったでしょ。すぐわかりますよ」
ドキドキ、そのとおり。一目でわかるかあ。
「前歯が出ていて,気にされている、ということですね。ですが、見た感じそれだけじゃありませんね」
「えっ、そうなんですか?!」
一体何があるというのだろう。

1999年5月末日

私はただ「前歯が出ていて、下前歯ががたついている」だけではないのか?!
「どこからどう見ても矯正が必要とされる歯ですよ、あなたの歯は。1つずつ説明していきましょうね」
1本1本の歯の働き方の説明、かみ合わせのお話、舌と唇の関係、顎関節症のことなどなど1時間半にわたっての丁寧な、詳しいご説明。カルテを看護婦さん(衛生士さんでしょう)が横で打ち込んでいくのだが、多岐にわたる説明なので
「先生、今のはどう書きましょう」
と質問が入る。この質問がなかったら余計にわからないところであった…。それっくらい指摘された私の歯並び。

まず…
「オープンバイトですね」

これは口がちゃんと閉じないこと。そう、私はきちんと口を閉じていることは結構苦痛なのであった。(少し鼻炎気味っていうのもありますが)

「前歯同士がちゃんとかみ合っていないので、それにともなって症状がでています。舌と唇で補佐してしまっているんです。舌を前に出すこと、唇をかむことで口を閉じようとしています。舌を絶えず下唇裏にくっつけてますね。こうすることで顎や関節に口を閉じていることをわからせようとするんです。そしてそうすることで歯を前に押し出しています」

表面上は「そうですかあ」なーんて顔をして聞いていた私だったが、内心は驚きまくり。他人から指摘されて自覚があったことだったので。そしてその癖がおよぼすあまりにも大きな影響に。
「唇を噛む」…私の証明写真嫌いはここから来ていたからだ。写真を撮るたびに
「唇噛かまないでねー」といつも言われてしまうのだが、本人はまったく自覚がなくって結構苦心していたのだった。最近ではだいぶ慣れ、「下唇を突き出すようにして」撮影してもらう技も身につけていた。
そしてものすごく唇が荒れる。乾燥しきって割れてしまったりするのだ。口紅をつけても取れてしまう。いつのまにかなめとってしまう。
本人は『癖』だと思っていた。いや癖は癖だが、理由があっての癖だったのだ。

「舌で上前歯押して、唇の厚さ分だけ前歯を前に出してしまってます」
癖もここまでくれば立派…と思えてくる。指しゃぶりでできた口の形状に合わせて体が楽なほうへと流されていく。わかりやすい。

「上前歯が指の形になってしまっているので、それにあわせて下顎が成長していないです。そして歯のカーブもきついです。」
もう、指しゃぶりをしている子どもをみると『今すぐやめなさーい』と言いたくなってくる。それとも私が渾身の力をこめて指しゃぶりしていたのだろうか。

「デュアルカインド、じゃないかなあ」
…なんですか、その単語は深夜SFアニメの『ベターマン』に出てくる設定じゃないですか、それ。
「つまり、顎が安定していないので、モノ噛むところが安定していない。だからそのとき一番楽に感じるところで噛んでるってことです。ものすごく顎が疲れるときないですか」
これには即答
「あります、あります。すっごくあります」だるかったり痛かったりもういろいろ。
「噛むところが2ヶ所ある、ということです。なので歯並びも流れてしまう傾向にあります」
要するに噛み癖が悪い、ということだろうか。上司にはよくカミツクが自分の歯はそんな癖ない方がいい。しかし『デュアルカインド』という呼び名はなんとなくかっこいいぞ。(ほかにもいろいろ用語を聞いたがちゃんと覚えているのはこれだけ。それもちゃんと聞き取っていないので間違えている可能性大)

それにしても「歯並びが流れている」とはどういうことだろう。

「あなたの歯がいまだに動いているということです。ですので正しい位置に動かすこともできるのです」
なんということでしょう!どうせ動くんなら正しい位置に動いてもらいたい!
「よろしくお願いします!!」と力強くお願いして、約1時間半に渡っての熱い説明が終わった…。大事なことろは何度も丁寧にくり返し説明していただき、こちらの些細な質問にも丁寧に答えてくださる。まるで英語の個人レッスンを受けているようだ。そして折れた奥歯と、欠けた前歯の治療をしてくださる歯科に紹介状を書いてくださるとのこと。虫歯治療もOkだ。歯肉炎も歯石を取ればすぐ治る程度でしょうとの判断を受け、もう大喜び(これまで歯石を取って事がなかったのだ)
「この親知らずも使います。…移植はしないかな。隣の奥歯が無くなると、ちゃんと代わりの位置にいきますから。これはなんとかなります」
「移植」の言葉が頭の中でリフレインしているが、これでもう心配することはない。歯列矯正に対しての意気込みと熱意を高めて診療台から去ろうとする私に、
「ちゃんと、写真撮れてないから撮りなおしね。噛む位置をしゃんとして撮ってね。きっちり奥歯で噛めば出来るから。そうしないと噛み合わせの位置がわからないので」
…写真か。下唇を意識しないほうがいいんだな。と、思って、思ったとおりに出来れば苦労はない。
今度は「下唇から力抜いて、はい、マッサージして力抜いて」と言われる始末。
…口を広げる器具を両手に持って、どうやってマッサージすればいいんだろう…。

でもこんなに詳しく説明してくれるお医者さんってはじめて。他の歯医者さんと比べてから…と思っていたが、こちらでお世話になることを決意する。