2000年1月〜
正月…お餅は恐怖。しかし恐怖は別のところに

調整日。痛さも慣れたか。

2000年2月中旬 

2月の調整日。今日はいよいよ前歯の治療の日だ。
前に(下、2月上旬編を参照)「詰め物取れたよ」と連絡したときに、「次回は虫歯治療やりますから、前歯は何もしないでおいてくださいね」と言われていたのだった。
と、いうことで本日の調整がはじまった。
まずは虫歯の治療。はずされていくワイヤーたち。ちょっとはずされるだけでもほっとする。開放感、というか一日着ていたボディスーツを脱ぐような感じ(笑)というのが近いだろうか。
治療の準備がはじまる。さあ、削ろう。おなじみの歯医者道具(虫歯治療用)も揃ったぞ。
「痛かったら手を挙げてくださいね」
と、声をかけていただいたが、治療はそんなにそんなに痛くなかった(と、私は思うのだが、痛みに鈍感なのかもしれないなあ)
「顔に水がかかるといけないんで、タオルをかけますね」…これがいけなかったのだろう。
今回治療中に眠ってしまったのだ(笑いや、治療をしているなあという意識はあるのだが、どこか夢の中、という感じなのだ。麻酔も笑気ガスも使っていないのだ、が診療室暖かいし、お話しすることもできないし、前日まであんまり寝てないし…眠ってしまうよねえ?!(賛同者、今のところ無し)
…なんか、みんな、笑ってる(ような気がする)し。ちょっと、かなり恥ずかしい。

前歯の虫歯個所は5ヶ所あって、その5ヶ所とも治療が終わった、とのこと。鏡を見ると一体どこが虫歯だったのか、と思うほどのでき映え。いつもながら、ありがとうございます、と思う。
上前歯の治療が終わったので「治療のために作っていた隙間を閉じる」処理を行うことになった。この隙間は歯間ブラシがガシュガシュ入るので、結構歯磨き時は壮快だったのだが、虫歯治療が終わった今、歯並びのほうが大切だ。
今、歯並びは結構ガタガタになっており、むしろ矯正をはじめる前のほうが見た目は綺麗だったくらいなのだ。やはり1本1本動くスピードが違うみたいなのでそういうことになるのだろう。日によって「動きによる痛み」が出る歯は違うし、歯も神経が残っていない歯と神経が通っている歯では動きに差が出るし。
今回は糸切り歯の後ろにボタンみたいな装置をつけて、そこにゴムを引っ掛けて、歯を奥側に引っ張る処置をしていただいた。抜歯したところまでこの歯を持っていく予定だ。
∞∞∞∞∞∞∞∞こんな感じのチェーン状のゴムで「パワーゴム」というんだそうだ。結構ここ以外の装置もこれで引っ張っているところが多い。多いのだが…これ、結構、痛い思いっきり引っ張るので、引っ張られる歯も引っ張る土台の歯も、痛い。幸いなことに両方一度に痛くなることは無いので、何とかなっているが…(これを書いている今は、右糸切り歯が思いっきり痛い)
「先生…今回ちょっと痛い」
「うーん、これは痛いだろうねえ。1週間、我慢してください」
この痛みをクリアすれば、隙間が狭まってくるのだ。「あめとムチ」の格言じゃないけど、よくしたもんだなあ、と自分の口の中のことなのに感心する。

一通り治療が終わったところで毎回の舌、唇の動きのトレーニング。
この1ヶ月くらいのことなのだが「口を閉じてモノを飲み込むこと」が困難になってきているので、そのことをご相談。
私「それは口の形が変わってきている、ということなんでしょうか」
「そうですよう、それだけ動いてるって証明じゃないですかあ。ゴム入れるともっともっと動きますよ。…楽しみですよねえ」
私「はい。これが動いているって実感できるときです」
って、なんかやばいぞ。このタイミングならば、羽毛布団や無水ナベを買ってしまいそうだ(笑)
でも、ちゃんと唇を噛まずに口を閉じることができるようになったのだ!!
嬉しいなあ。前歯が下がってきたということなんだなあ。
2000年1月中旬

ミルキー、ノースキャノライナ、ガム、せんべい、ピーナツ味噌、韓国土産のお菓子(雷おこしがヌガー状になったもの)…これらが、今まで人から聞いた「歯の詰め物がとれたとき食べていたもの」である。(最後の韓国土産にいただいたお菓子、というのは4年前に私が経験したものである。)
で、今回歯の詰め物が取れてしまった原因は「鴎の玉子」である。東北地方の代表的土産菓子、「萩の月」、「南部せんべい」に並んでの有名土産。玉子風味のちょっと固めの餡がおいしい、おまんじゅう、といったところだろう。当然、注意を払って食べていましたよ、ええ。一口大のお菓子を8等分位の大きさに切って、ちょぼちょぼと。
……それでも!!取れる時は取れる!!
また取れた日が、木曜日で歯医者さんはお休み。翌日はたまたま、お休みを申請していたので歯医者に行くこととする。
…たまにリフレッシュ休暇、なんてものを申請すると、これだ。
 翌朝矯正歯科に電話。虫歯のアマルガムが取れてしまった旨を伝えると、
「うちじゃできないんでお近くの歯医者さんでどうぞ」とのこと。そう言われるのは今までの経験と学習で分かってはいたのだが、指示を受けて安心。
 
 だが、しかし…はて、どこに行けばいいんだろう。今まで通っていた歯医者さんは、矯正のことはよくわからない、とはっきり言っていらしたので今回受診するのはパスする。では、私の周りでは名医の評判高い歯医者さん(7月まで通っていた)に電話するも…予約が多い先生だったんだったー!来週末まで空きがないとのこと。うっわー困ったー。
そこで現在相方が通っている歯医者さんに電話。
「専門医にて矯正治療中なんですが、治してもらえますか?」
「大丈夫ですよ。今日午前中に空き時間があります」
ブラボー!!ありがとう先生。そこで自転車すっとばして15分、で歯医者到着。看板に「矯正治療」の文字を確認。ああ、安心。
「さっき電話したものです!!」
問診表を渡され、いざ治療室へ。歯茎の状態チェック(ポケット部分)をしてくれる歯医者さんで、うちの相方はそれが「ものすごく痛かった…」そうだが、私は何ともなかった。これは良いことなんだろうか、それとも痛みに対して鈍感なんだろうか。
先生登場。矯正中であり、前歯の虫歯は矯正のほうでやっていただけること、を伝える。
「矯正はどちらで受けていらっしゃるんですか。…OO先生でしょう」
「そうです…」
「装置を見ただけで分かりますよ。あの先生は僕の先輩でねえ…」
って見ただけでわかるんですか!いやーこの世界すごいわー。
「噛み合わせの治療でしょう。うーむ難しいケースですねえ。大変だって言われているでしょう。これはなかなか大変なオープンバイトですよ」
「言われてますー」
ううー、ここでも言われたー。
仮詰めしていただき、型取りもしていただいた。次回できあがったものを入れて終了とのこと。一気に治療していただいた。
「矯正終わったらちゃんと治療しましょう。頑張ってくださいね」
やっぱり、世の中、人と人とのつながりは大事にしないといけないね(←オチ)
2000年1月中旬

今年はじめの調整日。正月中装置を壊したりしないだろうかとどきどきしたが、まあとりあえず無事だった…ということで朝1番に歯医者さんへ。
ところで、歯医者さんってBGMにクラシック使っているところが多いと思うのだが、本日の朝の音楽が「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(ワーグナー)なのだ。これをBGMに診療台が倒れ、上がって行くのだ。
「うおお、ブギーポップだ。あまりにもブギーポップの世界だ!」
今話題の(アニメ化にもなった)「ブギーポップシリーズ」(上遠野浩平 メディアワークス 小説)で中心キャラクターであるところのブギーポップ(『怪人』とも『死神』とも言われる)が登場するとき「マイスタージンガー」が流れる設定なのだ。いついかなる時でも。このSFとも猟奇的とも言えない小説世界…これと似ているではないか、歯医者、というところは(笑)

しょっぱなから笑わせていただいたところで本日の治療開始。治療器具が備わっている台を指定された、ということはいよいよ虫歯治療をする、ということなのね、とわくわくしていた。歯を磨いていてだいぶ前歯に隙間ができていることが実感できていたので…イコール隙間が虫歯であることも良く実感できていたので結構、この隙間治療は楽しみだったのだ。
「それじゃ、右上の一番奥の歯に装置つけましょうね」
うーむ、まだ虫歯に手をつけないか、と思いつつもいったいどうやって右奥歯にブラケットをつけるのか、が疑問だった。私の右上奥歯は見事なまでの虫歯で(…しかし虫歯だらけなのよね、私の口の中)半分金属になっているのだ。そうしたら、バンドつけるんですね、バンド。歯の回りに輪っかをはめる、とその輪っかにワイヤーを付ける場所がある、という仕組み。いやはや、すばらしいなあと感心。
前回口内炎にならないようにワイヤーにチューブを付けてもらったのだが、それが歯茎に食い込んでしまって見事に歯肉炎になってしまったのだが、それも改善していただいた。
「食い込んじゃいますね、少し浮かしておきましたから。これで歯磨きもやりやすくなると思いますよ」
きっちりワイヤーも少し太いのになり(その分力が強いので痛い)ゴムも取り替えていただいた。装置にくすみが無く、きらきら輝いて見える(笑)

「さて、大分左側で噛めるようになってきたと思いますが、今度は噛む練習をはじめましょう」
一体何のことかと思ったが、「正しい噛み位置で」「両側の歯を使って」噛む練習をする、ということらしい。
きちんと両側の歯で噛めているとこめかみの筋肉が動く。こめかみに指をあててきちんと筋肉が動いていることを確認する、これを一日20回3セット行うように、とのこと。…これが結構大変なのだ。なにせ正しい噛み位置だったことがないんだから。

「こんにちはー。タングスポット頑張ってますかー?」
と元気に衛生士のおねーさん登場。舌位置のトレーニング状況の確認とこめかみの筋肉の話。
「大分隙間が開いてきましたねー。このあと正しく順番を並べて揃えたら、ぐっと後ろに下げます」
舌位置もちゃんとできているようで、ひとまずは安心。
「隙間が開いたらカリエスが見つかってしまったんだよねー」と先生。
「あははーカリエスー」と衛生士さん。
「よくあるんですよ、歯が動いて隙間が見えて来たり、歯同士が重なり合っていたのが開いてくると、そこに虫歯があったというのは」
…重なりあったところにある虫歯が結構やっかいな感じであることが判明。これをもう少し治療できるくらい隙間ができてから、ということになり今回の治療は次回送り。

こんどっからハンドル名を「カリエスの乙女たち」にしてやろうか、と思うほどの虫歯っぷり。とほほ。歯磨き下手だったんだろうか。