| 2000年9月中旬 「4番ゴムでやってください」 おごそかに先生はそう告げた。ゴム切れませんか?大丈夫ですか?と尋ねた直後に、さわやかに言い放った。 先月難易度が高くなった顎間ゴムのかけ方だが、このゴム先月は6番ゴムだった。今月からは4番にしてくれとのたまうのだ。 「難しいです…っ!」 「そう思います。だけど動く力がやはり小さいゴムの方が強いですから。糸切り歯をね、ちょっと動かしたいので」 「わかりました…っ!頑張ります…っ!」 妙な力のこもった台詞回しで、歯医者を後にしたのだった。 と、いうことで今月の調整日は、毎回のセット(上側歯のワイヤーを引っ張って、締めて、ゴムつけなおして、止め直す)のほかに、新たな課題も増えたのであった。 その1つがさらに難易度がアップしたゴム懸け作業。ゴムをつける場所は今までと変わりが無いが、一回り小さいゴムを指定された。 「指でつまんで、引っ張ることすら難しい大きさのゴムに」 引っ張るだけで切れることもあるゴムだというのに、しかし「良く歯が動く」という言葉には弱い、多分矯正治療において私が一番弱い言葉(言い意味でも悪い意味でも)なので、指示どおりに。 もう1つ、唇の筋肉トレーニングが追加された。 「スティック、まだでしたよね」 とアイスキャンディーの棒を渡される。 「これを唇だけではさんで…わあ、上手にできてますよ」 端から見ればキャンディーの棒を横に加えている女と、それを見て喜んでいる白衣のおねーさん、という奇妙な図なのだが、本人たちはいたって真面目。 なにせ、唇だけでものを支えることが私にとってはえらくしんどいことなのだ。 「口もとがヒクヒクします。結構ツライです」 「そうなんですよ、今まで唇や口回りのの筋肉を使っていなかったのですから.1日10分くらいづつやっていくとトレーニングしてください」 「…小顔になれるでしょうか(笑)」 「なれます(笑)」 多分、歯列矯正に通い出してはや1年以上。はじめて美容的な側面の話がメインになった瞬間だと、思う。 晩ご飯後、相方にスティックを渡し「やってみろ」といったことろ、彼は何の苦もなく挟んで見せ、箸やスプーンでもできることを見せつけやがった。くやしい。 |
| 2000年8月中旬 先月の記録にある唇形のシールは「TOKYUHANDS」で売っていた。ので購入。またあちこちに(会社で使っているボールペンとか)に貼ってみようと思う。 さて今回は夏のコミックマーケットの翌日、歯医者さんへ。そんな日に予約を入れてしまった私も私。(予約入れるときは気づいていなかった)疲れきった体を引きずるように治療椅子に登る。 「眠ったりしませんように…」と言い聞かせながら装置の調整をしていただく。 いつものチェーンゴムを取り替えて、ワイヤー引っ張って、切って、縛り付けなおして、のコースだったので「眠っちゃいけない、寝ちゃいけない」という思いが強くなり、眠らずに済んだので、よかった…。 「このまま終わるかしら。今日へとへとなのよぅ」と弱気な私。助手の方が歯石を取ってくれているのねえ、と思っていたらなんだか覚えのある薬品の味がする。…これは歯にブラケットをくっつけるときに、歯の表面をエンボス処理(ボンドをくっつけやすくするために歯の表面に加工を施す)するときの味だ。 「先生、処理終わりました」 …どこ?これ以上どこに装置をくっつけるの? 歯の裏でした。もともと左上4番裏と右上4番裏には左右上5番を抜歯しているのでその後を埋めるため、引っ張りようにボタン状の装置をつけてあったのだ。その隣、左右上6番(今は5番の位置にある)にボタン状のブラケット、ワイヤーを通す必要が無いので本当にドアノブのようなボタン状のもの、がついた。結構、舌に引っかかって痛いというか違和感がある。 「ここに顎間ゴムかけていきます」 左上5番裏6番裏と左下5番6番、右上4番裏5番裏と右下5番6番。 歯の裏から表にかけて輪ゴムを掛けるのだ。そのうえ表から上5番と下5番6番を掛けよう、と言うのだ。 「難易度高いですねえ…」 鏡を見ての私の一言がこれ。 「高すぎますねえ。これ表のは止めましょうね」 …先生、英断だわ。その後ゴム掛けの練習、衛生士さんとしたけど、すっごく難しいもの!!いまだに上手くゴム掛けできないんだもの… |