|
今まで各回に散りばめておいた伏線をうまくまとめ、洋々とした未来への希望を感じさせる 良い最終回だったと思います。 22話でクレオがヴェッティと剣を交えた時、クレオがヴェッティに言った台詞、 「まだ分からねぇのか。 俺たちの為すべきことは別にある」、「俺は降りるぜ、ヴェッティ」、 「お前が救世主となり人類を救うってんなら、俺の命をやると言っている」などから、最後は クレオが命を差し出すことになるだろうと思っていました。 ヴェッティのソレイユを力ずくで奪い自分が生き残る道も選べたクレオが、自分の命を差し 出す決心をした潔さに、なんと格好良い男だろうと思います。 最後にヴェッティが、「結局、私は自分のことしか考えていなかった。私は皇帝にふさわしい 人間ではない」と気づいた時、「それが解っているなら俺の命をやろう」と安心して自分の命 を差し出し、ヴェッティに未来を託すシーンが特に好きです。 ここで、毎回冒頭で語られていたミシェルのモノローグを思い出します。
このモノローグに最終回のヒントがあったのだなぁ、と今になって思います。このモノローグと 最終回に川のシーンでクレオがヴェッティに語った台詞、「自分のためだけに生きた一生は 死ねば終りだが、人のために尽くした一生は死んでも生きた証しが残る」が重なります。 クレオは登場した頃はとても「自分を捨てて誰かに尽くす」という人ではなかったように思い ますが、それまで一匹狼に近かったクレオが様々な人と出会い、変わっていきました。 最後のクレオの決断を「真に美しい人」と表現したところに、ミシェルのクレオに対する尊敬 と愛情が溢れています。 クレオがミシェルに「黙って俺のものになればいい…」と言った台詞を私はその場限りでは ないもっと深いものに受け取っていましたので、ミシェルを置いて逝っては欲しくなかったの ですが、ヴェッティを通して残した「重い鎖は解き放たれた。天使の翼を広げ、お前だけの 風になれ」というメッセージを聞いて泣きました。兄の身代わりとして生きるミシェルはとても 勇ましく、凛々しく見えていたのですが、ミシェルが頑張っていれば頑張っているほどクレオ には痛々しく感じられていたのでしょう。 最後にミシェルが演説をするシーンで着ていた軍服に天使の翼のような羽が生えていたの は、きっとクレオのことを想ってつけたのだろうと思います。 余談かもしれませんが、第14回でミシェルがヴェッティのベッドで目覚めた時、ずいぶん 可哀想な展開だと憤慨したのですが、今になってみますと、最後のガラスの戦艦が発進する シーンでミシェルはヴェッティの隣に立っていましたし、この後、ミシェルはヴェッティと共に 生きていくことになる展開もありかしら?とも思います。あの懐の深いクレオなら、ミシェルの 幸せのためにむしろそれを望んでいるかも知れません。 もちろんヴェッティの中に存在するクレオを想ってではなく、新しく生まれ変わったヴェッティ と、という意味です。 さて、これは初めてクレオが登場する第2回のミシェルのモノローグです。
ミシェルがこのようにクレオのことを語っているということは、今もヴェッティの中にクレオが 生きているとは言っても、彼女の中ではクレオはクレオとして逝ってしまったのだと思いま す。それは私にとっても同じことです。とても納得できる最終回だったのですが、クレオが いなくなってしまった寂しさだけはどうすることもできません。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第1回目からずっと感想を書いて参りましたが、毎回毎回、奇想天外なストーリーと思わぬ 展開に突っ込みどころも満載で、書いていて本当に楽しかったです。本来ならこのアニメの もっと技術的なこと、例えばより立体的な3DCGを駆使していることなども取り上げるべき だったのでしょうが、そのような技術面の知識が全く無いため、どんな素晴らしい映像を 見せられても、「すごく迫力のある映像だなぁ、綺麗だなぁ」ぐらいにしか表現出来なかった ことを申し訳なく思います。 このような自己満足の感想文に最後までおつき合い下さった皆様に、厚く御礼申し上げま す。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ということで。 ここからさらに「蛇足のごとく…」感想を書いております。 アニメの美しい余韻に浸っておられる方は、先に進まれないことをお薦め致します。 ガラ艦を愛するゆえの発言なら何でも許せるという方のみ、読んで頂ければ幸いです。 *アニメ終了後に放送された特番 「番外編のごとく…」へ
|