「蛇足のごとく…」

                    

前ページの感想に少しも偽りは無いのですけど、日が経つにつれ、いくつかの疑問点が

ふつふつと湧いて参ります。

まず、最後にクレオがヴェッティに剣で負けたのがどうしても引っ掛かります。剣では勝った

が自ら命を差し出した、という演出が好ましかったなぁ、と。

だいたいクレオがヴェッティに命を差し出すも何も、その前にクレオはヴェッティに刺されて

死んでませんでした? 死んでから二人の魂の会話が始まりましたよね。クレオが炎に包ま

れた時ヴェッティも一緒に死に、クレオのソレイユを得てヴェッティのみが生き返ったという

ことなのかしら? ヴェッティもいったん死ななければ川での会話は成り立ちませんものね?

それなら、クレオとヴェッティの相討ちにして頂きたかったです。

クレオは、結局一度もヴェッティにはスカッと勝てませんでした。引き分けだったり、勝ったと

思ったら発作が起きて刺されたり。主役だったのになぁ…。

☆‥‥☆‥‥☆

それから、どうしてもクレオに聞きたいことがあります。ミシェルのこと、どう思っていたんで

すか?

あの山小屋での 「何も言うな…。黙って俺のものになればいい…」には、私はかなり感激

したのです。こんな優しい言葉に包まれて、ミシェルはどんなに幸せだろうと。

しかし、それはあの台詞にそれだけの重みがあると思ったからこそなのであって、このような

結末になってしまうと、その場限りの台詞だったの?と勘繰ってしまいます。

考えてみれば、あの頃にはもう自分の死は覚悟していたはずです。胸に埋まったソレイユの

発作も度々起きていましたし、ヴェッティに命を捧げることだって考え始めていたはずです。

山小屋の次の回でヴェッティに、「お前が救世主となり人類を救うってんなら、俺の命をやる

と言っている」なんて言いだし、ミシェルがびっくりしていたではありませんか。

たった一人の女性と銀河を救うことと、比べられないというのが「男の美学」なのかしら。

女性でも決断力のある人はいますが、愛情がからむと決断が鈍るのは圧倒的に女性の方

ではないかしら、と思います。「好きな人とこれから」という時に、私なら何が何でも生き残れ

る道を探しますわ。ミシェルの立場に立つと、クレオの潔さが哀しくもありますね。

ミシェルに対する気持ちをクレオの口からはっきり語られることが無かったため、少し歯痒く

思っております。

☆‥‥☆‥‥☆

さて、その後、ヴェッティ様はいかがお過ごしなのでしょうか。

ヴェッティ 「今、疾風(かぜ)がささやいたよ」

などと仰っていましたので、どうも心の中の‘もう一人の私’であるクレオと会話ができるよう

です。今まで以上に怪しい人になられた感じ。

いくら愛に飢えていた自分を認めたとは言え、性癖がそうそう変わるとは思えません。

ラジオでも「ヴェッティは男色」と断言されておりましたが、その間、クレオは「げっ」と思って

顔をそむけて耐えているのかしら?と思うと可笑しいです。

クレオからソレイユをもらった(つまり引き裂かれていたソレイユが元の形にもどった)という

ことは、ヴェッティ様は永遠の命を手に入れたということでしょうか?

ソレイユは傷でも怪我でもたちまち治してしまう力があるのですから、老化だって止められ

そうです。(私も欲しい〜)

そして、私が一番ヴェッティ様にお願いしたいことは、確かヴェッティ様は「古代の巨大戦艦

は今では失われてしまった未知のテクノロジーによって、時間さえも思うままにできた。

その巨大戦艦を復活させることができたら、我々はそのテクノロジーをふたたび手に入れる

ことができる」と仰っていましたわね?(第9回「流転のごとく…」)

ということはですよ!

その巨大戦艦が復活したからには、「時間さえも思うままにできる」のではないですか?

時間を巻き戻してクレオを復活させることなんて、簡単なことではないですか!(さすが私!)

さあさあ!早速時間を巻き戻し、クレオを拾って再び今の時代に戻って来ればよいのです。

「時間を思うままにできる」ってそういうことなんじゃないのかしら?

そうすれば、ラルフだって、レイチェルだって、みんな戻って来れます。ガラ艦の続編も夢で

はないわ。「あきあきしたぜ、お前の中はよ…」クレオがそんな台詞で復活する日を夢みて、

最後にクレオに捧げます。

「風が待ってるぜ… クレオ」

これを聞いたら我慢できずに飛び出して来るはずだもの。 過去からでも、ヴェッティ様の

身体の中からでも。

   

                  *アニメ終了後に放送された特番 「番外編のごとく…」へ 

          

 

Back