NARUTO−ナルト- 感想

     
第208話「名器 花鳥風月の重さ」

一話完結なので、とても分かりやすいストーリーでした。

ナルトはキバとともに、依頼主を警護しながら国宝クラスのお宝である茶碗「花鳥風月」を

展覧会の会場まで無事に送り届けるという任務を命じられます。

ナルトが言われた場所に来てみると、たった1個の茶碗がバカでかい金庫に収納されて、

滑車で吊り下げられて運ばれて来たところでした。と、そこへキバも到着。

進衛門 「お〜い!そこのアホヅラ!」

ナルト 「はい?」 ←俺のこと?

進衛門 「関係者以外、立ち入り禁止の看板が見えねぇのか!ああ?」

進衛門(CV:津田さん)は、ちょっぴり無精ヒゲもあって全体にぼさ〜っとしたサエない感じの

人です。ナルトが‘兄ちゃん’と呼んでいたので若いのかも知れませんが、印象としてはやや

オッサンな感じ。着物を着ています。声はそんなに低くはなく、わりと津田さんの素の声に

近いと思います。(聞けばすぐ津田さんだ!と判る声)

先に書いちゃいますけど、この進衛門が「花鳥風月」の作者です。そんなのすぐに判るのに、

ナルトとキバは最後まで気づかないところが不思議。(笑)

進衛門は「花鳥風月」を守るためなら人の命なんて惜しくはない、という人。ぼさ〜っとして

いるわりに、とっても偉そうな態度です。

ナルト達が花鳥風月の輸送任務で来たと説明していると、吊り下げられた金庫がうまく土台

に着地できずに、土台ごとバカでかい金庫が倒れて来ました!圧死する!

 キバ 「逃げるぞ!ナルト!」

進衛門 「おまえら!任務で来たんだろ? さっそく仕事だ、バカヤロウ!」

ナルト 「あ?」 ←‘逃げるな’ってことかい?

進衛門 「死んでも倒すんじゃねぇぞ!」

そんなムチャな…。あんなのが倒れて来たら死ぬよ。

ナルトとキバは真面目な人なんですねぇ。進衛門に怒鳴られて、走って丸太を見つけてきて

つっかえ棒にし、金庫を支えます。

ナルト、頑張っています。丸太を支える腕にすごい力が入ってる!

なのに進衛門ったら、助走をつけて走って来てナルトを踏み台にしてジャンプ!←ナルト痛そう

進衛門 「よっしゃああ!……ふ〜〜危ねぇ」

倒れかけている金庫から、無事「花鳥風月」を救い出しました。

ナルト 「に、兄ちゃん! これ、どうすんだってばよっ!?」←必死に丸太を支えたまま

丸太から手を放せば金庫に押しつぶされて圧死するのは必至。

進衛門 「死んどけ」←コミカルに

「あ?まだいたの?」って感じです。ひどい人だわ…。(笑)

耐え切れなくなって金庫は土台ごと崩れて来ました。普通は死ぬはずですが、そこはアニメ

なので大丈夫でした。

ナルト 「兄ちゃんってば! どういう性格してんだあ?」←怒りに燃えている

 キバ 「俺たちゃ、あやうく死にかけたんだぞ!」

いくら責められても進衛門は平気です。

進衛門 「はあ? 忍者が依頼の任務に命張んのはあったりめぇだろ?」

それはそうですが、倒れてくる金庫に命張りたくないですよねぇ。しかも、意味なく無駄に

大きく重いだけの金庫に。

「花鳥風月」を大事そうに抱えて、スタスタと歩き出す進衛門に向かって、

ナルト 「ちょ、ちょっと待てってばよ! 兄ちゃん!」

進衛門 「兄ちゃんじゃねぇ。 お前らの依頼主、進衛門だ。

      ほれ、死んでねぇならさっさと行くぞ」

怒りのあまり、背中に真っ赤な炎を背負いながらついて行く二人です。

ナルト 「俺がラセンガン(技名だと思う)でぶっとばす!」

とか二人で口々に文句をいいつつ、任務なのでついて行きます。

進衛門 「うわはは…。そんなマジになるなって!

      うらぁ〜!気合入ってんのか?お前ら!」

山の坂道はキツそうですが、一人上機嫌の進衛門です。

 キバ 「ったく…。無駄にはしゃぎやがって…」

ナルト 「あとでバテても知らねぇかんな…」

進衛門 「おめぇらとは、ここがちげーのよ、ここが!」

と右腕の力こぶの辺りをパンパンと叩いて得意そうです。

なのに…。

進衛門はつり橋の上で、大事な大事な「花鳥風月」を下の川に落っことしてしまいました。

しょんぼりしてナルトに頭をさげ、

進衛門 「すんませんした……(泣)」←‘で’は聞こえなかった

と謝る進衛門さんがちょっと可愛く見えたのは……間違いでした。(苦笑)

「花鳥風月」は今にも流れて行ってしまいそうで、川まで降りて取りに行く猶予はありません!

進衛門 「よしっ!!」 ←復活早いな

ナルト 「よしっ!って、どうする気だってばよ?兄ちゃん」

進衛門 「レッツ、バンジー!!」

いつの間にかロープを持っている進衛門。(どこにあったの?)

これで身体をしばり、バンジージャンプの要領で下の川の「花鳥風月」を取ってくる!という

作戦。 案外ワイルドなのね、進衛門さん… って、

ナルト 「俺かよ〜〜〜!!」

進衛門がそんな危険なこと、自分でするわけないじゃないですか。(笑)

ナルトはバンジージャンプで見事に「花鳥風月」を捕まえました。

と思ったのに…。

ナルトは滝壺に落ちてしまい、「花鳥風月」のみが進衛門さんの手に戻りました。

進衛門 「ふ〜〜危ねぇ危ねぇ」

と「花鳥風月」に頬ずりし、茶碗が無事だったことに心から安堵している進衛門。

あの、ナルト死んだみたいなんですけど?(無視)

「花鳥風月」はベージュ色に赤い縁取りの、別にどうってこともない感じの茶碗です。

 キバ 「あ、あんた…」

キバは怒りのあまり言葉も出て来ない様子。

進衛門 「何か文句あっか?ああ?

      忍者が任務で命落とすってのは常識だろ?」

人の命なんて「花鳥風月」に遠く及ばないという信念は、まったく揺るがず。

そこへ、ずぶ濡れになり頭に大きなタンコブを作ったナルトが川から上がってきます。

ナルト 「兄ちゃん…、あんた一回、死んでみっか?」

「どうしてもコイツだけは!コイツだけは!ラセンガンでぶっとばぁ〜す!」と叫ぶナルトに、

「あは… すんませんした… あ〜ん(泣)」と泣きながら謝る進衛門。 何だか情けない人です

ねぇ。(苦笑)  

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

3人は山を出て村に入りました。進衛門は「花鳥風月」を胸に抱きしめ、あたりをキョロキョロ

しながら思いっきり挙動不審な目つきで歩いております。

 キバ 「おい、もっと自然に…」

進衛門 「バカヤロ、どう見たって自然じゃねぇか」

ナルト 「うんにゃ。不自然だってばよ」

案の定、悪い連中に取り囲まれるナルトたち。

 悪者 「ちょっと待ちねぇ。兄ちゃん達、相当大事そうな物が入ってるらしいな」

「こっちに渡しな」という悪者たち。

 キバ 「いやぁ…これはその、大事なもんって言うか何て言うか…な?」←ごまかせごまかせ!

ナルト 「あ、ああ。そうだってばよ。

      あの、全然そんなことねぇってばよ。な?兄ちゃん?」

進衛門 「何言ってやがる、おめぇら!

   大事も大事、

   こん中には国宝級のお宝が入ってるの

   忘れたのかよ?←アホです

      花鳥風月だぞ!

   人の命よりも尊い花鳥風月だぞ!」

 キバ 「あんた、何言ってんだよ?」

ナルト 「おいおい兄ちゃん、状況、わかってんのか?」

耳打ちする二人の言葉なんて、お構いなし!

進衛門 「うるせぇ!状況もクソもねぇ!

   花鳥風月を侮辱する者は、

   俺がぜってぇ許さねぇ!」

「ほお?命より大事なお宝ねぇ…」と相手がますます奪おうとしたのは言うまでもありません。

たちまち剣を抜いた賊に囲まれてしまいます。

その時、剣を突きつけられた進衛門が吐いた台詞がもう信じられませんわ。(爆笑)

進衛門 「あ…すいません。僕、今から塾があるんで帰らせていただきますぅ… アハハ

ですって!!!

津田さんでこんなギャグが聞けるとは。この小心者なギャグは可笑しかったです。

しかし、この打って変わった態度は何?

さっきまでのある意味男気溢れる態度は何だったの?

で、結局ナルトとキバが立ち向かって進衛門を逃がします。まぁ、警護が任務なんだから

当然と言えば当然なんですけど、「アンタのせいですよ?」と言いたいわ。(笑)

それにまぁ、逃げた進衛門は遠くの茶店から二人の戦いぶりを眺めながら、お茶なんか

すすってるんですよ!

茶店のおばあさん 「またいくさが始まったみたいですかねぇ…」 ←ナルト達を見て

      進衛門 「ええ、またいくさが始まったのですねぇ…」 ←まるで他人事

茶店のおばあさん 「悲しいことですねぇ…」

      進衛門 「ええ、悲しいことです…」

そこへボロボロになったナルト達がなんとか戻って来ます。

進衛門 「遅ぇよ!バカ」

ナルト 「おまえは… 絶対に許さないってばよ…」

わなわなと震えているナルト達ですが、

進衛門 「ジョ、ジョークだって… ジョーク」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

そして、また山道を行く3人。

さっきの賊がつけて来たのか、手強そうな忍者に襲われます。

姿を現さずにヤリの先っぽだけのような手裏剣を飛ばして来ました。

ナルトは、すぐに進衛門を隠れられそうな大きな石の陰に連れて行きます。

ナルト 「兄ちゃん、ここから動くなよ?」

進衛門 「あ、ああ」

さすがに自分の命がかかっている時は、ナルトの言葉に素直に従っていますね。(笑)

ナルト 「隠れてないで、出てきやがれってばよ!」

敵は出て来ずに煙幕を投げてきます。

 キバ 「煙幕とは考えたな…」←視界がふさがれる

進衛門 「なに感心してんだ、バカヤロウ! ←これ、すっごく可笑しいです〜

      早くなんとかしやがれ!」

石から顔を出して言いたい事だけ言うと、自分はまたササっと石の陰に隠れました。

小心者のクセに口ばっかり。(笑)

普段はキバの懐に入っている犬の赤丸も、飛び出して戦います。(いいな〜こういうの)

進衛門 「うおおお!なんじゃこりゃ?」

ナルトやキバが真剣に戦っているというのに、進衛門の間の抜けた声が。

ナルト 「兄ちゃん? どうしたんだ?」

進衛門 「な、なんか… しょっぱい…」 ←情けない声

ナルト 「今、行くってばよ!」

どう考えても、足手まといな感じの進衛門です。

それに引きかえ、ナルトは優しいですね。

でも、遅かったみたいです…。

進衛門 「ナルト、どこだあ?早く〜!←ますます情けない!

      遅ぇぞナルト」

と敵とナルトを勘違いしている間に、進衛門はあっさり花鳥風月を奪われました。

必死に石にしがみついていたため、後ろから来た敵に背中に背負っていたカバン(風の物)

を開けられて取られたのです。←マヌケです

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

命が助かっただけマシだと思うのですが、何しろ進衛門は命より花鳥風月の方が大事だと

思っているのですからねぇ。自分が悪かったのに、ナルト達に八つ当たりしています。

川で何か服のようなものを洗いながら、

進衛門 「しょんべん撒き散らすだぁ?

      おめぇら絶対ぇブン殴ってやる!」

と言っていたのですけど、「しょんべん撒き散らす」って何のことでしょう?

そんな技があるのかしら?(で、‘しょっぱかった’のかな?)

ナルト 「あ〜あ。やっぱりオレが預かってた方が良かったんじゃねぇか?」

とため息混じりにつぶやくナルトが可笑しいです。

(特に『遊戯王』の設定と比べると、情けない兄ちゃんに嘆息するナルトが可笑しいです)

さて、キバの犬の赤丸がマーキングしておいたので、賊の居場所はすぐ判りました。

広い洞窟の中です。ナルトとキバが大勢の賊を押さえ、進衛門は花鳥風月を取り戻しに

向かいます。

進衛門が花鳥風月を持った賊を追い詰めると、

盗賊 「命だけは見逃してやろうと思ったが…」

とボコボコに殴りかかってきます。

と、小心者で弱そうな進衛門でしたが、花鳥風月のためなら力が湧いてくるようで、

進衛門 「返せ… 花鳥風月を… 返せ…」

とすごい迫力で腹の底からうめき、賊を壁に押し付けます。

進衛門 「おまえ、何か勘違いしてんじゃねぇのか?

      命だけは勘弁だ?

      その花鳥風月はな、人の命なんざ比べ物にならねぇほどの超一級品のお宝よ!

      俺の命がどうこうなんて、ハナから知ったこっちゃねぇんだよ!

      なめんなよ!こらぁ!」

と凄い執念を見せ、取り返します。

と思ったのも束の間。

つり橋を渡ってナルト、キバと合流したところで、賊が洞窟の仕掛けの縄を引っ張って洞窟を

壊し、進衛門は逃げ遅れて閉じ込められてしまいます。

進衛門を助けようとするナルト達ですが、

進衛門 「早く! 花鳥風月を早く安全なところへ運び出せ!」

と自分は助からなくてもいいという態度で、花鳥風月だけを渡そうとしてきます。

ナルト 「そんな…。何言ってるんだってばよ!

      早くしねぇと潰されちまうんだぞ!」

進衛門 「おまえら、何見てやがる!今のうちに花鳥風月を!」

 キバ 「何言ってやがるんだ!」

とうとう進衛門の足元の岩が崩れ、あと少しで花鳥風月が谷底へ落ちてしまう、というシチュ

エーションに。 というより、進衛門が危ない!助けようと手を伸ばすナルト!

ナルト 「動くなよ、兄ちゃん。そっと…そっと… こっちに手ぇ伸ばせってばよ!」

しかし、進衛門自身に助かろうという気が無いので埒があきません。

ナルト 「バカ!何やってんだってばよ!」

進衛門 「バカはてめぇらだ! 俺はいいから、忍者なら花鳥風月を何とかしろ!」

 キバ 「ナルト、もうこんなヤツはかまうな!

      勝手にのたれ死にゃいいんだよ!」

そして、ついに谷底へ落ちる花鳥風月!

……パリ〜ンと割れてしまいました。あっけなく。

そしてそれに続いて進衛門も谷底へ。深い深い谷へとどんどん落ちて行きます。

進衛門 「俺、死ぬんか?

      俺、このまま……?」

今まで、花鳥風月の方が人の命より尊いと得意げに言っていた自分の言葉が、場面が、

走馬灯のように蘇ります。そして、本当に死に直面し、初めて気づきます。

進衛門 「いやだ…。死にたくない!」

そう思った瞬間、誰かが足首をぎゅっとつかんでくれました。

進衛門 「……あ!」

ナルト 「えへへ。 命より大事なもんなんて、この世にはねぇってばよ」

ナルトは影分身の術を使って(たぶん)、たくさんの分身を繋げてロープ状になり、進衛門を

助けたのでした。

進衛門 「ナイス… バンジー…」

ナルト 「えっへへ!」

このシーンは良かったですねぇ。胸がきゅ〜んとしました。

川でナルトがバンジージャンプで花鳥風月を拾ったシーンをこんな所でだぶらせて来るなん

て、なかなか憎い演出です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

まぁ、普通ならここで進衛門がすっかり改心し… という展開が予想されるのですが、案外

ケロッと元気になった進衛門です。(笑)

山を出て村に入りますと、「花鳥風月展覧会」の張り紙がありました。花鳥風月は割れてし

まったので、中止になるでしょうが。

その張り紙の前で…。

進衛門 「さぁ〜て。これからどうすっかなぁ?」

 キバ 「やっぱり、お宝がなきゃな…」

進衛門 「そうくよくよすんなっつうの。←あなたに言われたくないです…(苦笑)

      これだから、おまえらは使えねぇっての」

ナルト 「でも、お宝がなけりゃ意味ないってばよ」

進衛門 「なけりゃ作るまでよ」

作るって……?

ここで張り紙の似顔絵を見て、ようやく進衛門が花鳥風月の作者だと気づくナルトとキバ。

ナルト 「その… 兄ちゃんが花鳥風月を作ったってことか?」

 キバ 「でも、あんた、依頼人だって…」

進衛門 「依頼人が作者で人間国宝だったら、何か問題でもあんのかよ?」

いや、別に無いです…。

進衛門 「おめぇらとは、ここがちげーのよ、ここが!」

と右腕の力こぶの辺りをパンパンと叩いて上機嫌。全然凹んでないわ、この人。(苦笑)

進衛門 「まぁ、あれだ。お宝より俺様の命が正解ってことだ。

      下人のわりにはいい仕事すんじゃねぇの。 世話になったな!

      さあて、急ぎで花鳥風月を超える名作でも作るかあ?

      あは!あはは…あはは…」

と高笑いではなく、軽〜い笑い声を残して去って行きました。

見送るナルトとキバは脱力して、言葉もありませんでしたねぇ。(笑)

本当に人騒がせな人でした。

めでたし、めでたし。

                                  

 

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